「フリークスアウト」監督が物語の誕生秘話を語る、キャストと談笑するメイキングも
映画
ニュース
「フリークスアウト」メイキング写真
異能力バトル映画「フリークスアウト」より、監督を務めたガブリエーレ・マイネッティのコメントが到着した。
本作では、特殊能力を持つがゆえに世間になじめず肩を寄せ合って生きてきた超人サーカス団が、ナチス・ドイツに立ち向かうさまが描かれる。マイネッティは映画の構想を練っていた当時、第一次世界大戦というテーマに惹かれていたといい、そこに脚本のニコラ・グアリャノーネから「フリーク(奇人・はみ出し者・超人)」のアイデアが足され、この物語が生み出されたという。
マイネッティは「本作は20世紀のもっとも暗い時代を背景に、冒険と成長、そして多様性を描いた物語です。私たちは1943年ナチス・ドイツ占領下のローマに強い思い入れと敬意を抱きつつ、ファンタジー要素もふんだんに盛り込みながらこの特異な物語を描くことに挑戦しました。その結果、自分たちの身の丈よりも壮大な物語を生きることになる、4人の愛すべき『フリーク』たちが生まれたのです」と語る。
またマイネッティは、クラウディオ・サンタマリアらが演じた超人サーカス団“メッツァ・ピオッタ”について「主人公たちの強さは彼らの特殊な能力そのものにあるのではなく、彼らの強い絆が生み出す力である」と述べる。さらに悪役フランツを「歴史の暗黒面を象徴するキャラクター」と表現し、「それと同時に、彼はあの時代において、家庭内や社会において挫折を経験した完全な『負け犬』で、彼を演じたフランツ・ロゴフスキはその点において言いようのない優しさみたいなものをキャラクターに付与してくれました。映画の中でもっとも恐ろしいのは、弱さや苦しみを抱えながら、それをひた隠しにして押し殺している悪役たちなんです」と明かした。
そして本作では、無垢な少女が成長していく物語も同時に描かれている。マイネッティは「私たちが描きたかったのは、子供が自分の強さを自分自身で見出していく姿です。それは究極的な女性の強さであり、我々には決して見出すことの出来ない力です」と作品に込めた思いを語った。メイキング写真には、マイネッティがキャストに演出をしている様子や、休憩中に楽しそうに談笑する姿が切り取られている。
「フリークスアウト」は、5月12日に東京・新宿バルト9ほか全国で公開。
※「フリークスアウト」はR15+指定作品
(c)2020 Goon Films S.r.l. - Lucky Red S.r.l. - Gapbusters S.A.