「水は海に向かって流れる」広瀬すずが気の強さ告白、大西利空は「おっきい役だなあ」と笑顔

映画「水は海に向かって流れる」の完成披露試写会が本日5月10日に東京・有楽町朝日ホールで行われ、キャストの広瀬すず、大西利空、高良健吾、戸塚純貴、當真あみ、生瀬勝久、監督の前田哲が登壇した。

田島列島による同名マンガを原作とする本作は、ある過去の出来事から心を閉ざしてしまったOL・榊千紗と、彼女が暮らすシェアハウスに入居してきた高校生・熊沢直達の物語。広瀬が榊、大西が直達を演じたほか、直達の叔父でマンガ家の歌川茂道役に高良、直達にひそかに思いを寄せる同級生・楓役に當真、榊や直達とシェアハウスで暮らす女装の占い師・泉谷役に戸塚、同じくそこに住む大学教授・成瀬役に生瀬が扮した。

OL役は初挑戦という広瀬は「（オファーを受けて）妹、末っ子というイメージが強い私になぜこの話が来たんだろうと思いましたが、新しい挑戦だなと。働いているシーンはないので、変に構えずに楽しくやらせていただきました」と振り返る。オーディションを経て役を獲得した大西は「すごくうれしかった。台本の内容を知ったときに、おっきい役だなあと思って。自分に務まるか心配だったんですが、皆さんいい方で面白くて、すごくいい現場でよかったです」とはにかんだ。

本作を鑑賞した高良は「この前田組で『水は海に向かって流れる』を映画にすると、こういうふうになるんだと仕上がりに感動しました。大人が映画というおもちゃで遊んでいるような気持ちになりました」と感想をこぼす。戸塚は「深い物語になっているんですが、出てくるものが色鮮やかで、登場人物も明るい。そのギャップがすごく素敵な映画だと思います」と続けた。

また長編実写映画への出演は初となった當真は、現場で緊張していたことを告白。広瀬は「かわいいね～！」と頬をゆるませ、「お芝居に対する緊張感が漂っていて、私がビビってしまって全然話しかけられませんでした」と回想する。一方で生瀬は、16歳の頃の広瀬とドラマで共演したことを明かし「かわいくて元気があって、とにかくやる気しかなかった少女が、こんなお芝居をするようになったと思ったら……本当に……大変な役だったと思います」と手で顔を覆う。その姿に広瀬は「目カラッカラですよ（笑）」とツッコミを入れた。

MCから「一生恋愛しない」と宣言する榊にちなんで、「一生〇〇しないと思うことは？」と尋ねられた広瀬。周囲から「気が強そう」と言われることが多いようで、「そんなに気を強く生きてるつもりはないんですが、今回榊さんを演じて、原作よりだいぶ気の強い榊さんになっちゃった（笑）。こういうところに気の強さが出るんですね……。いろんなところで、いろんな人に謝っています」と述べた。

「水は海に向かって流れる」は6月9日より東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国でロードショー。

(c)2023映画「水は海に向かって流れる」製作委員会 (c)田島列島/講談社