タニノクロウ作・演出『虹む街の果て』開幕「これほど本番を待ち遠しく思ったのは初めて」
ステージ
ニュース
アリソン・オパオン、川口麻美、阿字一郎、ファティマ悠 撮影:田中亜紀
続きを読むフォトギャラリー(5件)
すべて見る庭劇団ペニノを主宰する劇作家・演出家のタニノクロウが作・演出を手がける『虹む街の果て』が、5月13日(土) にKAAT神奈川芸術劇場 <中スタジオ>で初日を迎えた。
本作は2021年6月に上演された『虹む街』のリクリエーション。『虹む街』は横浜の野毛をモデルにした飲食店街の一角が舞台で、実力派俳優たちと神奈川県民を中心とした多様な国籍のキャストが出演し、ほとんど台詞を発しない寡黙劇として行われた。
今回の再演では、土着的な民族音楽から歌モノポップスまで、ジャンルを問わず幅広い活動を続けているパーカッショニストの渡辺庸介と、近年は舞台作品を中心に活動する赤星満が参加。初演の寡黙劇とは対照的に、音や音楽であふれる世界を創造し『虹む街』の未来を描く。渡辺、赤星以外の出演者は、初演に出演したシニア劇団劇団員や中華街の飲食店オーナーといった神奈川県民の方々を中心に、新たな県民参加者が公募により選出された。
『虹む街の果て』は、週末のみ、5月21日(日) まで同所で上演。併せてタニノクロウからコメントが到着した。
■タニノクロウ(作・演出)コメント
これは神奈川県立の劇場で行われる、市民参加の演劇で、さまざまな国の方が出演されている作品で、土日のみの 6 回だけの公演で、2 年前の作品のリメイクです。しかし、この公演には、劇場に入るところから、出るまで隙間なく「挑戦」と「挑発」で満たされています。
得体の知れない不安と勇気を持って取り組んだチームの皆様、劇場の皆様との時間は忘れられません。
私は、これほど本番を待ち遠しく思ったのは初めてです。既に寂しさも混じり合っているほどです。
撮影:田中亜紀
<公演情報>
KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『虹む街の果て』
5月13日(土)~21日(日) KAAT神奈川芸術劇場<中スタジオ>
作・演出:タニノクロウ
【出演】
渡辺庸介(パーカッショニスト) 赤星満
+神奈川県民を中心とした街の人たち
チケット情報はこちら:
https://pia.jp/t/kaat/
公式サイト:
https://www.kaat.jp/d/nijimumachi_no_hate
フォトギャラリー(5件)
すべて見る