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新収蔵作品95点を含む抽象絵画約250点を一挙公開『ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開』6月3日より開催

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フランティセック・クプカ《赤い背景のエチュード》1919年頃 石橋財団アーティゾン美術館【新収蔵作品】

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20世紀の絵画表現を牽引した抽象絵画の展開をたどる企画展が、東京・京橋のアーティゾン美術館で、6月3日(土)から8月20日(日)まで開催される。同館の所蔵品と、国内外の美術館や個人コレクションからの出品作を合わせ、約250点を展観する大型展だ。

19世紀後半の印象派の誕生以来、絵画の革新が進められるなかで、20世紀初頭に展開されたフォーヴィスムやキュビスムといった前衛的な美術運動。抽象絵画は、そうした革新的な表現の到達点のひとつとして登場し、ふたつの大戦を経てさらに展開され、20世紀の絵画表現を牽引していくことになった。同展は、その抽象絵画の歴史を、発生時からおよそ1960年代までの作品によってたどるとともに、フランスを中心としたヨーロッパから、アメリカ、さらに日本にも波及した広がりにも焦点をあて、各地の動向を紹介していく。充実した内容で、同館のすべての展示室を使った大規模な展示になるという。

見どころのひとつは、アーティゾン美術館の前身であるブリヂストン美術館が2015年に休館して以来、収集に力を注いできた抽象絵画の新収蔵作品95点が一挙に公開されること。抽象絵画を創始したカンディンスキー、クレー、ドローネー、クプカなどの初期作や、抽象絵画が生まれるきっかけとなったフォーヴィスムの作品など、同館のコレクションの拡充ぶりを目の当たりにできることだろう。

同展ではまた、国内の他館と個人コレクションから重要作が約 70 点出品されるほか、ポンピドゥー・センターなど海外の美術館や個人コレクションから、計 30 点余りが来日をはたす。日本初公開作品がある点でも、貴重な機会となる。

展覧会内にふたつの特集展示があるのも楽しみなところだ。ひとつは、第二次大戦直後のフランス抽象絵画の興隆を担ったアルトゥング、スーラージュ、ザオ・ウーキーの3巨匠の晩年に焦点をあてたセクション。もうひとつは、20世紀の抽象絵画の伝統を受け継ぎながら、新たな表現を展開している現代美術家7人の新作を中心とするセクションだ。誕生から展開、そして現在の展望まで、抽象絵画の歴史をたどるとともに、その多彩な魅力を満喫できる展覧会となるに違いない。

<開催情報>
『ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ』

会期:2023年6月3日(土)〜8月20日(日)
会場:アーティゾン美術館
時間:10:00~18:00、金曜(8月11日を除く)は20:00 まで(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜(7月17日は開館)、7月18日 (火)
料金:ウェブ予約チケット1,800円、当日チケット(窓口販売)2,000円
※学生無料(要ウェブ予約)、中学生以下の方はウェブ予約不要
※ウェブ予約チケットが完売していない場合のみ、美術館窓口で当日チケットの販売あり
美術館公式サイト:
https://www.artizon.museum/

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