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【国際フォーラムホールC昼公演レポート】ONE N’ ONLY ホールツアーを完走「僕たちを見つけてくれてありがとう」

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ONE N’ ONLY『ONE N’ LIVE 2023~Departure~』5月7日 東京・国際フォーラムホールC(昼公演) 撮影:笹森健一

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6人組ダンス&ボーカルグループONE N’ ONLYが5月21日、大阪・堂島リバーフォーラムにてホールツアー『ONE N’ LIVE 2023~Departure~』のファイナルを迎えた。
先日、5周年を迎えたばかりのワンエン。これまでを振り返るだけでなく、「これから」も見せてくれたライブは希望に満ちたものとなった。
本記事では5月7日に東京・国際フォーラムホールCで行われた昼公演の模様をレポートする。

Newアルバムを引っ提げ、ワンエンが躍動!

あいにくの雨模様だったこの日。しかし、会場は満員のSWAG(ONE N’ ONLY ファンの総称)で熱気に包まれていた。
開演前にはメンバーのNAOYA、EIKUによる公演アナウンスでさらに会場を盛り上げていく。声出しがOKだという言葉には思わず大きな歓声が上がった。長い期間を経て、ONE N’ ONLYもファンも待ち望んでいた瞬間に違いない。

まず、オープニングアクトとして先日デビューが発表されたばかりのLIENELが登場。デビュー曲『LOVE Communication』を披露。フレッシュなステージでファンを沸かせた。
そしていよいよライブ本編へ。スクリーンにメンバーが映し出される度に、ファンからは大きな歓声が上がる。そして、飛び立つ飛行機の映像が流れると同時に、実際にステージにバルーン仕様の飛行機が登場。その飛行機に乗っているかのような形でメンバーが現れ、『We’ll rise again』からライブはスタート。

スクリーンに映し出された空の映像も相まって疾走感があり、それぞれの歌唱パートにもキレが感じられる。会場にワンエンが風を巻き起こす。
続いて『What’s Your Favorite?』へ。爽やかさから一転、大人の色っぽさを醸し出し、カラフルな照明がメンバーの姿を艶めかせる。TETTAの高音ボイスがセクシーに響き渡り、成熟感があるパフォーマンスで魅了していく。

そして2ndアルバム『Departure』のリード曲である『Departure』へ。カメラがメンバーの生の表情をとらえ、一瞬、一瞬を切り取っていく。パワフルなラップ、伸びやかなボーカル。そんな楽曲にワイルドなダンスが映え、今のワンエンの魅力がギュッと詰め込められているのがよく分かる。パワーあるステージに客席も自然と体を揺らす。

HAYATOが「みなさん楽しんでますか!」と声をかけると客席もペンライトと歓声で応える。その様子にメンバーも満足そうだ。ここでメンバーそれぞれが自己紹介をしていくが、この日は金髪を編み込んだニューヘアスタイルのREIがなぜか「TETTAでー……あっ、REIでーす!」と自己紹介を間違えるハプニング(?)も。続くTETTA、KENSHINはわざと間違えて見せて笑いを誘った。

HAYATOは「言葉がぶっ飛んじゃうぐらい気合いが入っています」と笑顔を見せたあと、「今年で5周年になります。いつも応援してくれているSWAGありがとう!」と感謝の気持ちを伝えた。「5周年、今までたくさんのことがありましたけど、今日は節目の一発目のライブなので、これまでを振り返ってみたり、5周年の先の希望をみなさんに見せていきたいと思っていますのでよろしくお願いします!」と気合いを見せる。

声出しOKのライブならではの客席とのコール&レスポンスでコミュニケーションを取ったあと、さっそく次の曲へ。
真っ赤な照明の中で始まった『OPEN』。派手にスモークが立ち込められ、次々と入れ替わるフォーメーションに息を呑む。中盤では激しいダンスパフォーマンスも見せ、会場のボルテージをあげていく。

さらに、TETTAとEIKUが制作に携わった『Reflection』ではこれまでとはまた少し違うワンエンの側面を見せる。歌詞の世界観を感じさせるようにTETTAとNAOYAが手を重ねて鏡合わせを演出するようなダンスはどこかエモさも感じさせる。

新曲を立て続けに披露したところで、HAYATOが「まだまだ行けんだろ!」とがなり、『YOUNG BLOOD』へ。上段ステージ、と下段ステージを使い、立体感のあるパフォーマンスを見せる。パワフルさの増した歌声が客席の心を掴んでいく。照明も華やかに使い、体に響くリズムが温度を上げていくのが分かる。

息つく間もなく6人全員でDANCE PARTで力強いパフォーマンスを見せたあと、そのまま『Get That』になだれ込む。バックのスクリーンにはメンバーの表情と共に歌詞が出される、照明とダンスが連動し、世界観を尖らせていく。ワイルドさと色っぽさが重なり、唯一無二のパフォーマンスに昇華させていっているように感じられる。

ONE N’ ONLYの歴史を振り返るメドレー

そして、メンバーのそれぞれを振り返るような映像を挟んだあと、ここからメドレーへ。ONE N’ ONLYの歴史を振り返っていく。
赤シャツに黒のネクタイを合わせた衣装で登場すると思わず歓声が上がる。揃いの衣装だが、腕まくりをしているメンバーもいて、少しずつ着こなしが違うのもいい。そんな中で披露されたのはデビューシングル『I’M SWAG』。

メドレー間でメンバーからのメッセージがあるのも印象的だ。「2つのグループが融合してひとつになった俺たちONE N’ ONLY。デビュー曲『I’M SWAG』を披露して確かな手応えを得た」とKENSHIN。「次に披露する曲は俺たちのライブで欠かせない曲!ぶちあがっていこうぜ!」と『Dark Knight』のイントロが流れると、SWAGも体を揺らし、会場全体を揺らしていく。

そして畳み掛けるように『Category』へ。ライブでの定番曲もステージに立つたびに鋭さを増していく。それが彼らの歴史だ。
ここで落ち着いたトーンで語りかけるのはNAOYA。「この5年で仲間との別れだったり、当たり前だったものが当たり前じゃなくなってしまったり。いろんなことがあった。泣きたくなるときも、逃げ出したくなるときもあった。でもそんなときにSWAGがいてくれたからここまでやってこれた。僕たちを見つけてくれてありがとう。輝ける場所をくれてありがとう」。そして「これからも幸せになろうね」と微笑みかけると思わず歓声が上がる。
そして届けるのは『Don’t worry』。NAOYAのメッセージと相まってさらに歌詞とメロディが心に染みていったのではないだろうか。

そしてHAYATOはラップで想いを伝える。SWAGへの思いの伝え方をいくつも持っているのもワンエンの強みなのかもしれない。
さらに『Shut Up! BREAKER』で激しく攻めたところでEIKUが「次の曲はみんな一緒に踊ってくれるかーい?」と『Video Chat』へ。

ステージのスクリーンには生カメラでビデオチャットさながらの映像が映し出される。仲が良さそうに戯れ合うメンバーにほっこり。会場も一緒になって手を振って一体感を高めていく。
そして「この5年間、僕たちONE N’ ONLY はいろんなことがありました。でもいつも困難にぶつかったときSWAGがいました。これからもどんなことがあっても唯一無二の道を突き進みます」という言葉とともに『We Just Don’t care』で、メドレーを締め括った。

そのあとのスクリーンに映し出されたのは、「今」のメンバーの姿。メンバーそれぞれの映像とともに、SWAGへの直筆メッセージが届けられたたと、真っ白な衣装で『YOU???』を披露。ステージ上ではなく、別セットから映像で見せる形でファンを楽しませた。ステージに再び登場してからは楽しげに歌い、弾む様子を見せ、SWAGを笑顔にさせた。
怒涛のように曲を披露してMCへ。
NAOYAは会場に向かって「楽しんでますか」と声をかけ、各階ごとにコール&レスポンスをして、「いいねぇ!」と笑顔を弾けさせた。

ここで、客席には一旦座ってもらい、メンバー揃ってここまでのライブを振り返る。
アルバムのタイトルが『Departure』ということもあり、「今回、なんとステージに飛行機が飛び立ちました!」とNAOYA。口々に「すげぇよ!」と言い、TETTAはごきげんに「俺が今日乗ってきたから、帰り送っていってほしい人、送ってあげる」と言い、飛行機に乗り込む仕草を見せて会場を笑顔にさせる。「今日はみんなチケットという名のパスポートを持っているんで」とKENSHINが言うと、会場からは拍手が起きた。
また、『OPEN』についてはこの日が配信リリース日。「本当にワンエンらしい曲になっています。これからもライブでたくさんやっていくと思うのでよろしくお願いします」とNAOYA。

そして、『Reflection』はTETTAとEIKUが携わった楽曲だ。
EIKUは「今までのワンエンにない感じ」とし、TETTAは「本音が書かれているので、歌詞を聞けば今の僕たちのもがいている気持ちだったりとか、希望や前を向いた姿が見られるんじゃないかな、と思うのでそこも注目してください」と語った。
さらに、今回のセットリストについてNAOYAは「5周年を感じられるようなものにしたかった」とし、メドレーは「みんなで話し合って作ってみました」とのこと。KENSHINも「歴史を感じられるセトリ」と頷く。

NAOYAは「僕たちもやっていてすごく感慨深いというか。思い出すこともたくさんあるんですけど、こんなもんで止まらず、どんどん突っ走っていきたいな、という思いもあるのでこれからもよろしくお願いします」と改めて伝えた。

「5周年の愛をこめて」贈る『GIFT』

ライブは終盤戦へ。
「5周年の愛を込めて」というNAOYAの言葉とともに『GIFT』を。それぞれの豊かな表情が見られるだけでなく、メンバー同士で顔を見合わせている様子もいい。
『HOLIDAY』では、会場も一緒になって踊り、KENSHINの呼びかけでコール&レスポンス。ライブが終盤に近付くにつれて、客席の声も大きくなっていくのがわかる。続く『Step Up』で一体感も増し、会場のテンションがぐんぐん上がっていく。曲の後半ではメンバーが客席に降りて、タオルを回す。より、ファンとの距離を縮め盛り上げた。はしゃいだ様子を見せるメンバーの様子に見ているほうの気持ちもほっこりとする。客席もタオルやとにかく持っているものを回して、盛り上げていく。

会場の熱が冷めやらぬ中、本編のラストは新曲『Last Forever』。
夕暮れの光を含んだような空の映像がマッチする。疾走感のある楽曲で、これからの未来を感じさせてくれるよう。最後は銀テープも飛び、華やかに締めくくった。

しかし、もちろんまだまだ終わらない。大きなワンエンコールに呼ばれて、『My Love』でアンコールがスタート。優しい歌声が会場を包み込み、幸せな空間を作り出す。
公演中、常にメンバーの表情が明るく、楽しそうなのが印象的だった。「だんだんと当たり前だったものが戻ってきていて、僕たち嬉しいな、と思っていてライブもより楽しく、面白くなってきて、みなさんが来てくれることがすごくありがたいな、と思います」と語ったNAOYA。改めて、いまあるライブの形に感謝せずにはいられない。

そして「僕たちが世界に向けて挑戦できているのも日本のSWAGの皆さんのおかげだと思います」と南米ツアーを無事に終えられたことについても感謝の気持ちを伝えた。続く曲は、「日本からブラジルの距離を表した曲をやりたいと思います」とTETTA。「僕たちが世界に行っても、どこに行っても、SWAGのみんなから絶対に離れないし、ずっとそばにいるよ、という意味を込めて作った曲です」と『10,000miles』を披露。スクリーンにはメンバーがブラジルを訪れた際の映像もまじえて。今のワンエン現在地を示すような楽曲。壮大感が感じられる。KENSHINが促し、会場も一緒になって歌う場面も。

ラストを飾ったのは『Call Me』。メンバー全員で飛行機に乗り込むような動きを見せ、ぎゅっとなって楽しげな様子も見せる。会場も思いっきり腕を振り、最後の最後までワンエンとの時間を楽しんだ。

「いい景色をありがとう!」とHAYATOが叫び、NAOYAは「楽しかった人!!」と呼びかける。SWAGが「はーい!」という大きな声と共に手を挙げると、笑顔がこぼれる。「また絶対に帰ってくるので、また会いにきてね」と再会を約束し、ライブを締めくくった。

笑顔と歓声があふれた公演。そして幅広い楽曲に、柔らかさと激しさを持ち合わせたパフォーマンスはONE N’ ONLYの更なる進化を期待させてくれる。この先の彼らから、目が離せない。

取材・文:ふくだりょうこ 撮影:笹森健一

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