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ゴダールが絶賛、ジャック・ロジエ特集で「アデュー・フィリピーヌ」など6本上映

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「みんなのジャック・ロジエ」ビジュアル (c)1961 Jacques Rozier

フランスの映画監督ジャック・ロジエの特集上映「みんなのジャック・ロジエ」が7月29日より東京・ユーロスペースほか全国で順次開催。長編第1作「アデュー・フィリピーヌ」をはじめ計6作品がレストア版で上映される。

ヌーヴェルヴァーグの作家の1人に数えられ、その才能にジャン=リュック・ゴダールも惚れ込んだというロジエ。フランソワ・トリュフォーはカンヌ国際映画祭の国際批評家週間に選出された「アデュー・フィリピーヌ」を「ヌーヴェルヴァーグのもっとも成功した作品の1本」と称賛した。半世紀以上に及ぶキャリアで監督した長編はたった5本のみ。現在も存命で96歳だが、2001年の「フィフィ・マルタンガル」を最後に監督作は発表していない。

今回の特集では、長編を4作品ラインナップ。兵役を控えた青年と彼に惹かれる2人の娘を描いた青春映画「アデュー・フィリピーヌ」、ロビンソン・クルーソーの冒険を追体験させる無人島バカンスツアーの内幕をつづる「トルテュ島の遭難者たち」、ブラジル人ダンサーや弁護士、列車の検札係たちが珍騒動を繰り広げる「メーヌ・オセアン」、低俗だと思っていた自作が興行も批評も良好なことを知った劇作家が上演中の戯曲を改変して“敵”に報復を企む「フィフィ・マルタンガル」が並ぶ。「トルテュ島の遭難者たち」「フィフィ・マルタンガル」は劇場初公開となる。

また1963年5月、ロジエがゴダール監督作「軽蔑」の撮影中のイタリア・カプリ島を訪れた際に撮ったフッテージをもとにした2本の短編も上映。ゴダールの美学に迫りながらロジエの作家性も浮かび上がる「バルドー/ゴダール」、ブリジット・バルドーを一目見ようと集まる群衆やパパラッチに焦点を当てた「パパラッツィ」がラインナップに含まれる。

このたび「メーヌ・オセアン」で主演を務めたベルナール・メネズから特集の開催に寄せたメッセージも到着。「私にとっては間違いなくデビューから出演した中で最高の作品です。 日本の観客の皆さんに、ジャック・ロジエ監督の作品を楽しんでいただければと思います」と語っている。配給はエタンチェとユーロスペースが共同で担当。

みんなのジャック・ロジエ

2023年7月29日(土)~ 東京都 ユーロスペースほか
<上映作品>
「アデュー・フィリピーヌ」(2Kレストア)
「トルテュ島の遭難者たち」(4Kレストア)※劇場初公開
「メーヌ・オセアン」(4Kレストア)
「フィフィ・マルタンガル」(デジタルレストア)※劇場初公開
「バルドー/ゴダール」(2Kレストア)※短編
「パパラッツィ」(2Kレストア)※短編