上田慎一郎の短編「レンタル部下」TikTok×カンヌ国際映画祭コンペでグランプリ
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第2回「#TikTokShortFilm コンペティション」授賞式にて、左から上田慎一郎、プロデューサーの鈴木伸宏。
ショートムービープラットフォーム・TikTokと第76回カンヌ国際映画祭による第2回「#TikTokShortFilm コンペティション」にて、上田慎一郎の監督作「レンタル部下」がグランプリを受賞した。
「#TikTokShortFilm コンペティション」は2022年に初開催されたTikTokとカンヌ国際映画祭によるコラボレーション企画。上田はフランス現地時間5月23日にカンヌ国際映画祭の中で行われた表彰式に出席し、賞金1万ユーロなどを授与された。2年連続で日本人のグランプリ受賞となる。
「レンタル部下」は現代社会の人と人の関わり方に向き合った2分40秒のショートフィルム。実際に存在するサービスをネット記事で知ったことから着想を得たという。上田は受賞に際して「この作品は現代の日本社会をカリカチュアして描いたものです。しかし世界中の人が共感できる、普遍的な人間関係やコミュニケーションの話にもしたいと思っていました。今回、それが実ったようでとてもうれしいです」とコメントした。
最優秀編集賞はカップルの口論を題材としたEsteban Viaの作品「The Shrink Friend(原題)」、最優秀脚本賞には統合失調症を患う少女を主人公としたMadalena Aragãoの作品「(Nos) na Cabe|ç|a (In our Heads)(原題)」が受賞。すべての受賞作品はTikTokで視聴できるほか、5月26日から28日までフランス国内の5つの映画館で上映される。