前衛的な映像を手がけたケネス・アンガー死去、「ハリウッド・バビロン」著者
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ケネス・アンガー(写真提供:Photo: Bill Dellenback / Photofest / ゼータ イメージ)
「花火」「スコピオ・ライジング」などで知られる監督ケネス・アンガーが死去したとIndieWireが報じた。96歳だった。
数多くの前衛的な作品を手がけてきたアンガーは、1927年に米カリフォルニアで誕生。1947年製作の「花火」では、アンガー演じる青年に対し、数人の男性船員が性暴行を加えるさまが描かれた。そして1954年製作「Inauguration of the Pleasure Dome(原題)」、1963年製作「スコピオ・ライジング」、1965年製作「Kustom Kar Kommandos(原題)」などで名を知られるようになる。またハリウッドのゴシップを集めた書籍「ハリウッド・バビロン」を発表したことで、世間からさらなる認知を獲得した。アンガーは「法の書」を著したアレイスター・クロウリーの宗教性に魅了されており、その影響は彼の作品に反映されている。2006年に作られたドキュメンタリー「アンガー・ミー」には、アンガー自らが生い立ちや映画人生、自作について語る姿が収録された。
(情報提供:IndieWire / VM / ゼータ イメージ)