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全盲のヴァイオリニスト・穴澤雄介のドキュメンタリー公開、舞の海秀平との対談も

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「光をみつけるヴァイオリニスト 穴澤雄介からのメッセージ」メインビジュアル

「光をみつけるヴァイオリニスト 穴澤雄介からのメッセージ」が、5月30日より東京・東京都写真美術館ホール、6月15日からCINEMA Chupki TABATAで順次公開される。

本作は全盲のヴァイオリニスト・穴澤雄介の活動に迫るドキュメンタリー。子供の頃に3度心臓手術を受けたことで中途失明となった彼は、ヴァイオリニストという生き方を選び、自ら作曲・編曲を手がけながらライブ活動を行っている。作中では、穴澤の仕事やプライベートの様子、彼がファンだという元力士・舞の海秀平との対談を通して、穴澤の人生観がつづられる。ピアニストの野田正純、陶芸家の木曽保人、指揮者の松井雅司も出演し、監督は永田陽介が務めた。

YouTubeで公開中の予告映像には、穴澤の演奏風景や点字の楽譜を読む彼の手、舞の海と和室で対談する様子などが収録されている。ポスタービジュアルには、白杖を持って笑顔で佇む穴澤の姿が切り取られた。穴澤は「映画になるひととかって、もっと偉いひとだと思っていました。でもイモムシの私が舞の海さんと親しくお話できちゃったのですよ!! 皆さんもお楽しみくださいね!」と呼びかけている。

穴澤雄介 コメント

2021年9月のコロナ禍中のこと。ライブの記録映像をお願いした永田陽介監督から私自身のドキュメンタリー映画製作の話が持ち上がりました。ほどなく撮影がスタートし、日頃知り合える方とは異なる映像スタッフの皆さんとの楽しいひとときも忘れがたいのですが、スポーツ好き障害者(コメンテータ)でもある私にとって大きな出来事は、なんといっても舞の海秀平さんとの出会いでした。当初ナレーションのみの予定でしたが、「スタジオ録音では私は会えないじゃないか!」と気づき、監督に無理やり対談の場面の追加をお願いしました。もともと大フアンではありましたが、この映画で投げかけているメッセージを、つまり私が普段講演でお伝えしている考えを、土俵の上ですでに成し遂げていらっしゃって尊敬している方なので、どうしても直接お会いしたかったのです(全編対談だけでいいと思ったくらい)。講演に呼ばれるひととか、映画になるひととかって、もっと偉いひとだと思っていました。でもイモムシの私が舞の海さんと親しくお話できちゃったのですよ!! 皆さんもお楽しみくださいね!

永田陽介 コメント

人によっては起こってしまった過去の出来事が足かせになって、新しい一歩を踏み出せないかもしれない。人によっては未来に不安ばかりを感じてしまうかもしれない。そんな時、穴澤雄介さんは言います。「過去は変えられるんだから、失敗を恐れる必要はないですよ」と。この映画の中で繰り返し語られる「人生のヒント」の様なもの。彼の経験や実践の話に耳を傾けるとき、未来を創るコツが見つかるかもしれません。それはきっと力強い光を放っていると想うのです。音楽の合間に彼の人柄が伝わるような映像を挿入してみたい、という思いがそのサイズが大きくなり、今回、初の劇場用ドキュメンタリーが生まれました。

舞の海秀平 コメント

穴澤さんの第一印象は、「お洒落でこだわりのある人なのだな」ということでした。底抜けの明るさで「どうしてこの人こんなに明るいのだろう」とショックを受けたのです。話をしてみると、相撲の取り口にも詳しく、小兵力士としてあれこれ考え抜いて相撲をとってきた自分との共通点がたくさんあって驚くことばかり。実は穴澤さんに謝らねばならないことがあるのです。対談の後、一緒に弁当を食べたのですが米粒ひとつ残すことなく上手に箸をつかう。実は見えているのではないかと疑ってしまった(笑)。この映画は、若い人たちに見てほしいし、社会に問題を提起する意味ある映画になるのではないかと思っています。

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