「岸辺露伴」高橋一生は目の奥が真っ黒、木村文乃は長尾謙杜の“立ち振る舞い”を絶賛
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「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」公開記念舞台挨拶の様子。
「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」の公開記念舞台挨拶が本日5月27日に東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで開催され、キャストの高橋一生、飯豊まりえ、長尾謙杜(なにわ男子)、美波、監督の渡辺一貴が登壇。木村文乃はリモートで参加した。
荒木飛呂彦のマンガ「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズのスピンオフ「岸辺露伴は動かない」のエピソードを実写化した本作。人の心や記憶を本にして読む能力を持ったマンガ家・岸辺露伴が、“この世でもっとも黒く、邪悪な絵”の謎を追い、フランス・パリのルーヴル美術館を訪れるさまが描かれる。
露伴を演じた高橋は、観客に「どうでしたか?」と問うと大きな拍手が返ってくる。その反応に高橋は「なんだか拍手を乞うてるようで申し訳ありません(笑)。昨日公開を迎えて、すごく盛況のようでとてもうれしく思っております。これだけ期待してくださっている方がいらっしゃったんだと、胸を熱くしております」とはにかんだ。
また印象的なエピソードを尋ねられた高橋は「パリのルーヴル美術館で撮影ができたのはとても幸福でした。出てくる生き物までお芝居をしてくれて、繊細な動きを指示することなくやってくださった。影の立役者なんじゃないかなと思います」とコメント。露伴の担当編集・泉京香に扮した飯豊も「やっぱりルーヴル美術館ですね! どうやって撮っているんだろうと思う方もいらっしゃるはず。休館日と閉館後の2日間で撮影をしたのですが、人のいないルーヴル美術館は不思議な空間で、それを体験できたのは貴重な時間でした」と続けた。
謎の女性・奈々瀬役の木村は、青年期の露伴を演じた長尾とのシーンが多かったと話し、「大人になった露伴さんのことを意識しながら、絵のことも意識するような、たくさんやらなきゃいけないことがあったと思います。ですが監督と綿密にコミュニケーションを取りながら、きっと露伴さんは若いときこうだったんだろうなと思わせてくれる立ち振る舞いが素晴らしかったと思います」と絶賛する。長尾は「そう言っていただけて本当にうれしく思います!」と笑顔を浮かべ、木村との共演を「マンガで見ていた奈々瀬さんでした。ミステリアスで触れられないような、触ってしまうと消えてしまいそうな感じがしてすごいなと思いました」と振り返った。
イベントでは“この世でもっとも黒く、邪悪な絵”の謎を追う本作のストーリーにちなみ、MCからキャスト陣へ「黒いなと思うところは?」と質問が及ぶ。高橋は「現場で美波ちゃんに『一生さんって(瞳の色が)本当に黒いですよね』『井戸の底のようだ』と言われました」と明かす。美波は「目の奥が井戸の底のような、底なしの黒なんです。いい意味で!」と告白した。
最後に高橋は「この作品は娯楽です。娯楽作品は人の心を動かし得るものだと思っています。僕は岸辺露伴の役をいただいたときに、この虚構の世界で皆さんに夢を見ていただき、現実で生きる力を携えていただきたいと思い、3年間やってきました。その集大成がこの作品に詰まっています」と本作に込めた思いを述べた。
「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」は全国で公開中。
(c)2023「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」製作委員会 (c) LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社