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舞台『セトウツミ』が開幕 W主演・牧島 輝&有澤樟太郎による“ハイレベルな無駄話”がクセになる!

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舞台『セトウツミ』公開舞台稽古より、左から牧島 輝、納谷 健、有澤樟太郎

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舞台『セトウツミ』が5月27日(土) に東京芸術劇場プレイハウスにて開幕。前日に開催された公開舞台稽古の様子をレポートする。

原作は、2013年~2017年まで、「別冊少年チャンピオン」(秋田書店)にて連載された此元和津也原作の人気コミッ クとして、2016年に実写映画化、2017年にはテレビドラマ化でも話題となった「セトウツミ」。今回初の舞台化となる。

舞台『セトウツミ』ビジュアル 左から牧島 輝、有澤樟太郎

高校生ふたりの放課後の“暇つぶし”を描いたこの作品。眼鏡をかけたクールな風貌で、友人の瀬戸へ絶妙なツッコミを入れる内海想役に、牧島 輝。ある事情からサッカー部を退部することになり、河原で暇をつぶす、お調子者の瀬戸小吉役に有澤樟太郎。佐藤日向、納谷 健、岩崎正寛、南沢奈央と、作品を彩る個性豊かなキャストが勢揃い。上演台本・演出は、演劇集団・円の座付き演出家で劇作家としても才能を発揮している内藤裕子が務める。

「ずっと見ていたい」絶妙な笑いと間が魅力の会話劇

「海を素潜りしていてサメにパッカーいかれそうになったらどうする?」など、高校生男子が河原で繰り広げる“ハイレベルな無駄話”が魅力の原作。その独特のゆるい雰囲気をどう演出するのだろうと楽しみにしていたのだが、有澤演じる瀬戸の元気いっぱいでちょっとズレている視点、牧島演じる内海の畳み掛ける様なツッコミというふたりのやりとりが非常に心地良い。

舞台『セトウツミ』ビジュアル 左から牧島 輝、納谷 健、有澤樟太郎

数分から十数分でひとつの会話が終了し、それがどんどん続いていくこの舞台。基本的に河原だけで展開し、特に大きなことも起こらないのだが、飽きることなく「もっともっとこのふたりの会話を聞いていたい」と思わせられる。牧島と有澤は親交も深くこの舞台も「いつか上演したい!」とふたりで話していたとのこと。ふたりの元々持っている雰囲気が自然体の親しさを作り出しているのであろう。

基本的には会話だけで展開していくが、「絵しりとり」を行うシーンなど、スクリーンの使い方も面白く、“間”の使い方が難しいであろう「セトウツミ」の魅力を存分に表現していたのだ。

関西弁トークに一人二役の演じ分け 役者陣の技術に拍手

内海と瀬戸をはじめ同級生たちは全編を通して関西弁で会話を繰り広げるのだが、兵庫出身の有澤はもちろん、埼玉出身の牧島も見事に関西弁を使いこなしており、その芸達者ぶりに驚かされた。

根っからの明るさで人と打ち解ける瀬戸と、シニカルな性格で知的な視点をもつ内海という、このふたりのキャラクターが相当に魅力的なのだが、脇を固めるキャラクターたちもかなり個性的だ。納谷 健が演じる田中真ニは、無個性で空気の様な存在というコンプレックスを持っているが、瀬戸に話しかけらたことをきっかけにふたりの友人に。自分の感情をつらつらと畳みかける様に話し、時にアクロバティックな動きを見せていく田中。河原での内海と瀬戸の会話にも良い塩梅にエッセンスを与えてくれる重要人物となっている。

また、バルーンさん役と内海の父親役の岩崎正寛、樫村一期役とハツ美役を兼ねる佐藤日向、車椅子の少女役と内海の姉役を兼ねる南沢奈央と、この3人は一人二役だと言われなければ分からないレベルで演じ分けているのでそこにも注目だ。

舞台『セトウツミ』ビジュアル 左から岩崎正寛:内海の父親(二役)、南沢奈央:内海の姉(二役)、佐藤日向:樫村一期(二役)、牧島 輝、納谷 健、有澤樟太郎、佐藤日向:ハツ美、南沢奈央:車椅子の少女、岩崎正寛:バルーンさん

ゆるい会話劇に隠された伏線は自身の目で確かめて

終始、内海と瀬戸による無駄話によって展開されるこの舞台。ひとつの会話だけ聞いても面白いのだが、全体を通して見た時に隠された“伏線”を知ることが出来る。ネタバレになるのでもちろんここでは書かないが、何度も驚かされること請け合いだ。

原作者の此元和津也氏は、大きな話題となったアニメ「オッドタクシー」の脚本も手がけているが、「セトウツミ」での伏線回収は今も漫画好きの間で語り継がれている。そんな見事なストーリーが内藤の丁寧な演出と、牧島と有澤の素晴らしい芝居によってさらに魅力的な会話劇になっているので、ぜひ自身の目で確かめて欲しい。

舞台『セトウツミ』東京公演は6月4日まで東京芸術劇場プレイハウス、大阪公演が6月9日(金)~11日(日) に梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて上演。東京公演6月3日(土) 18:00の回、大阪公演6月9日(土) 18:00の回は配信も決定している。

取材・文:中村梢

牧島 輝、有澤樟太郎らキャストコメント全文&ライブ配信詳細

牧島 輝コメント

自分のイメージより大きな舞台で上演することになり、驚きと動揺はありましたが、カンパニー全員で仲睦まじく稽古ができたことで今日を迎えられました。長期間稽古が出来たことで、いつもよりセリフが身体に馴染めている印象がありますし、いつもと違ういい形で初日が迎えられるんじゃないかと思います。

河原に二人がいて、二人に関わってくる誰かがいて、そんな景色を見る感覚で舞台を観ることができる、なかなかない舞台になっています。

どこにでもあるような場所ですが、二人にとってはかけがえのない場所ですし、自分にもこんな場所があったなとセットを含めて懐かしんで楽しんでいただけたら嬉しいです。

有澤樟太郎コメント

この作品は僕と輝の二人の「いつか上演したい!」という想いから生まれた舞台です。

瀬戸と内海の掛け合いが主ではありますが、他のキャラクターが出てくることで雰囲気が変わり、またいろいろな空気感を感じられる作品だと思います。ふたりの掛け合いももちろんですが、登場人物とのやりとりや関係性も楽しめて、そこでさらに瀬戸や内海というキャラクターがより分かると思いますので、是非注目していただきたいです。

大阪が舞台であるこの『セトウツミ』を時間をかけて沢山稽古をしたことで、キャスト全員がどんどん大阪に馴染んでいて、ネイティブ大阪になっていると思います。全国にいるお客様、海外にいるお客様にも是非楽しみにしていただきたいです。

佐藤日向コメント
樫村一期、ハツ美を演じます佐藤日向です。

主演のお二人が立ち上げた企画から始まったこの作品に演者として携わらせていただき、とても嬉しく思います。

稽古を重ねていくうちに難しさを感じつつもキャストの皆様が本当に面白く、普段の会話から「セトウツミ」を感じていました。

初日の幕が開き、舞台上で皆様の笑い声を聞けるのがとても楽しみです!
東京、大阪、そして名古屋での公演をよろしくお願いします!!

納谷 健コメント
『セトウツミ』舞台化の課題と舞台での田中くん達の在り方と向き合った日々がお客様に届く。

……めっちゃ緊張します。それぞれの日常が流れていくようにリラックスして臨みたいです。

微笑ましく見届けていただければ幸いです。

岩崎正寛コメント
「人生は暇つぶし」とも言われますが、内海くんが過ごした高校3年間の暇つぶしの時間を2時間ちょっとで皆様にお届けします。対岸にいる高校生たちの姿をボーッと眺めるような心持ちで一緒にこの河原に腰掛けて下さいませ。思い思い集まっていただいたこの時間が皆様の心に残る壮大な暇つぶしの一つになります様に!

南沢奈央コメント
牧島さんと有澤さんのセトウツミコンビ、控えめに言っても最高です。お二人にしか出来ない、息の合った掛け合いがグルーヴ感を生んでいて、わたしも初めての関西弁でのお芝居でそこに乗っていけることが楽しいです。またここから、お客様に観ていただくことで進化していくと思うので、幕が開けるのが待ち遠しいです!

■ライブ配信日時・特典映像内容
・6月3日(土) 18:00東京公演<ヴィジュアル撮影風景映像付>
・6月9日(金) 18:00大阪公演<稽古場風景映像付>

■アーカイブ視聴可能期間
各回生配信から2日後まで視聴可能
・6月3日(土) 18:00公演:ライブ配信終了後、準備が整い次第~6月5日(月) 23:59まで
・6月9日(金) 18:00公演:ライブ配信終了後、準備が整い次第~6月11日(日) 23:59まで

■チケット販売期間
・6月3日(土) 18:00公演:販売中~6月5日(月) 21:30まで
・6月9日(金) 18:00公演:販売中~6月11日(日) 21:30まで

舞台『セトウツミ』チケット情報
https://w.pia.jp/t/setoutsumi/

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