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スペクタクル感あふれる傑作ミュージカル、礼真琴率いる星組で待望の再演!

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2015年に宝塚歌劇団が日本初演を果たしたスペクタクル・ミュージカル『1789 -バスティーユの恋人たち-』。フランス革命に翻弄される若者たちの生き様を、軽快なロックナンバーに乗せて紡ぎ話題となった本作が、8年の時を経て星組で再演される。初演を観て「衝撃を受けた」というトップスター・礼真琴。今回上演するにあたり、作品とどう向き合っているのか、稽古中の礼に、今作にかける思いを聞いた。

星組生が一丸となって届けるエネルギー

1780年代後半のフランスでは、栄華を極めたブルボン王朝の支配に陰りが見え始め、重税に喘ぐ民衆らによる暴動が頻発していた。官憲に理不尽に父親を銃殺され、土地を奪われたロナンは、父の敵を討つことを心に誓いパリへ。そこで革命家のデムーラン、ロベスピエールらの思想に触れ、新しい時代の到来に希望を託すようになっていく……。

『1789 -バスティーユの恋人たち-』(C)宝塚歌劇団 Photographer/LESLIE KEE(SIGNO)

礼が演じる主人公ロナンは、名もなき民衆のひとりだ。「歴史に名が残る実在の人物が数多く出てくる中で、ロナン・マズリエは架空の人物で、当時の階級の底辺にあたる農民という立場の青年。そんな彼が、革命家の3人に、頼りにしてもらえる存在にまでなる。他の人にはない行動力と覚悟みたいなものが備わっているのかなと思います。命をかけて行動すれば、これだけ歴史を動かすことができるんだと、自分自身もロナンから勇気をいただきながら作っています。民衆たちの持つ“底力”を大切に、演じていきたいと思います」。

圧倒的な歌唱力でも観客を惹きつける礼だが、今作ではフレンチ・ロックの難しさに苦戦中だという。「歌劇団において、やはり歌の力は大きな要素だと思いますので、毎回、歌に対しては苦戦しながら向き合っています。その中でも、フレンチ・ロックミュージカルの音楽はより難しく、クラシックを学んできた私たちにとって、すごく大きな壁になっていますが、ロックの鼓動や力強さにワクワクしています。全員がロックを感じないと表現できないナンバーばかりなので、海外のロックを聴いて参考にしたり、本当にみんなで苦戦しながら挑んでいます」。

大ナンバーも多く、星組生のパワーを感じる集団の場面もたくさん。「星組は、良くも悪くも勢いなところがあるので(笑)。星組にしか出せない勢いを、民衆のパワーに代えて表現できれば。大勢で魅せる力は大切にしたいと思います」。

今上演する意味のあるものを

トップ娘役・舞空瞳が演じるオランプとの恋模様も見どころのひとつ。ロナンは王太子の養育係であるオランプと運命的な出会いを果たし、惹かれ合うが、対立する立場であるだけに、その恋は波乱に満ちたものに……。「娘役らしく、1歩下がって男役に寄り添うというイメージとは全然違う役。ロナンもオランプも、頑固で意思が強いところが似ているからこそぶつかり合う。なこちゃん(舞空)にも、遠慮せずにぶつかってきてほしいと伝えています。今回、オランプとの関係性もより深く描かれていると思いますので、トップコンビでこの関係性を演じる以上は、もっともっと掘り下げていきたいと思っています」。

今作をもって同期の瀬央ゆりあが専科へ異動、娘役の有沙瞳が退団する。長く一緒に過ごしてきたからこそ、彼女たちへの思いも強い。

「瀬央さんとは予科生の頃からずっと一緒に過ごしてきているので、まだ離ればなれになる実感がないです。今回、彼女が演じるアルトワ伯とはほとんど関わりがないのですが、「私は神だ」と歌う場面でだけ、絡むことができます。この場面、フランス版も東宝版もロナンは出演していないのですが、宝塚版ではロナンがそのナンバーに登場していて、最後に絡むことができて良かったです。有沙も下級生の頃からいろんな作品で組ませてもらって、芝居も歌も、心の部分でたくさん動かしてくれていました。本当に素晴らしい役者さんだと思うので、今回演じるマリー・アントワネットも壮絶な人生ですが、最後まで見守れたらと思っています」。

宝塚歌劇では8年ぶりの上演となる今作。その間、コロナ禍も経験し「今だからこそ、届けられるものを」と意気込む。「宝塚歌劇も少しずついろんなものが戻りつつある中で、正直、戻ってうれしい気持ちと戻っていいのだろうかと、戸惑う部分もあって。おそらく皆さんそうだと思うのですが、その中で、お客様が今回の『1789』をご覧になったときに、コロナ禍を経験したからこそ、勇気を受け取っていただいたり、1歩前に進むことの大切さを感じていただけるのではと。そのためにも、実際にあったこの革命の物語を、今の宝塚歌劇で上演する意味を深く考えながらお客様にお届けしたいと思います」。

大階段を使ったフィナーレでは、「ロナンとオランプがそのまま出てきたかのような演出」に期待を。礼真琴を中心に、今の星組が『1789』で届けるエネルギー、しかと受け止めてほしい。

取材・文:黒石悦子

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<公演情報>
宝塚歌劇団星組
『1789 -バスティーユの恋人たち-』

【兵庫公演】
2023年6月2日(金)~2023年7月2日(日)
会場:宝塚大劇場

【東京公演】
2023年7月22日(土)~2023年8月27日(日)
会場:東京宝塚劇場

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