EXILE THE SECOND、5年ぶり単独ツアーでファンに感謝「またここが僕たちの始まり」
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EXILE THE SECOND
EXILE THE SECONDの全国ツアー「EXILE THE SECOND LIVE TOUR 2023 ~Twilight Cinema~」のファイナル公演が、昨日6月2日に東京・東京ガーデンシアターで行われた。EXILE THE SECONDが単独ツアーを行ったのは2018年5月まで開催された「ROUTE 6・6」以来5年ぶり。5人は代表曲から新曲まで、幅広いセットリストを通じてグループの最新形を観客に示した。
ツアーのセットは“Twilight Cinema”というタイトルにぴったりの、ノスタルジックな雰囲気を漂わせる劇場風のセット。開演時刻を迎えた場内にブザーが鳴ったのち、EXILE SHOKICHIのナレーションからライブがスタートした。今回の公演は映画のシーンのように“Chapter”と銘打ったパートが用意され、それぞれで異なる世界観が提示されていく。最初の“Chapter 1”は“プロローグ”がテーマ。「瞬間エターナル」のクールなパフォーマンスからスタートし、「YEAH!! YEAH!! YEAH!!」「SUPER FLY」などアッパーチューンの連投で会場の熱気を急速に高める。ひさびさに声出しが解禁となった客席のオーディエンスは、メンバーとのコール&レスポンスを存分に楽しんでいた。
雷鳴の音とともに会場の空気がダークに変化したあと、EXILE AKIRAのナレーションから“Lost world”をテーマにした“Chapter 2”が始まる。ここで最初に披露されたのは「Ain't Afraid To Die」。十字架を模したマイクスタンドに向かったSHOKICHIの背後でNESMITHがギターを鳴らし、ロックなサウンドで観客を圧倒する。続く「THE FOOL」ではEXILE AKIRAもギターを披露。「Top Down」では橘ケンチとEXILE TETSUYAがエモーショナルなダンスパフォーマンスを繰り広げ、楽曲の世界を体現していった。
TETSUYAのナレーションで始まった“Chapter 3”のテーマは“Seasons”。ここでは春夏秋冬を通じた出会いと別れが4曲にわたって描かれた。椅子を用いたパフォーマンスで「アカシア」の優美な世界を届けたあとはTETSUYAが華麗なタップダンスを披露し、観客のハンドクラップを煽って一体感を上昇させる。このパートの最後にはSHOKICHIが新曲「カゲロウ」を熱唱。アコースティックギターをかき鳴らしながら歌われる切ない歌詞に、オーディエンスはじっくりと耳を傾けていた。
“Love is Over”をテーマにした“Chapter 4”は、NESMITHのナレーションと彼が歌う「Beautiful Angel」で始まる。深みのある低音で観客を魅了したNESMITHは、SHOKICHIとともにツアーファイナルを迎えた心境を語った。この日の会場に集まった観客と、生配信で見守るファンに感謝を述べたNESMITHは、この「Twilight Cinema」ツアーがコロナ禍以降のLDHのライブで初の声出し解禁公演になったと振り返る。その言葉にSHOKICHIは「うれしいですよ……!」と静かにガッツポーズ。さらにNESMITHは観客のマスク着用が任意になったことにより「ひさびさに皆さんの表情を見ることができて。すごいことなんですよ」と、ライブを取り巻く環境が少しずつ元に戻りつつあることへの喜びを明かした。
ライブも後半戦に差し掛かり、最後の“Chapter 5”は“Fool Alive”をテーマに再び熱気を高めていく。「Route 66」のパワフルなパフォーマンスに続き、「Step into my party」ではメンバー5人がアリーナ席に降りて通路を練り歩き、ファンとのコミュニケーションを楽しんだ。橘ケンチがステージ上でタイプライターを打ちながら観客にメッセージを送る演出のあとは、タキシードに着替えた5人が「STAY」「Together」といったナンバーで大人の魅力をふんだんにアピールする。EXILEの代表曲「Choo Choo TRAIN」は2番をジャジーなアレンジに乗せて披露。全員がタオルを振り回した「Going Crazy」ではPSYCHIC FEVERの剣、中西椋雅、渡邉廉、JIMMY、半田龍臣、WEESAがステージに登場し、客席を大いに沸かせた。本編最後にはツアーのタイトルともなったノスタルジックなナンバー「Twilight Cinema」が披露された。
アンコール1曲目の「On My Way」に続き5人全員のMCが始まるかと思いきや、ここでメンバーにも知らされていないサプライズゲストとしてEXILE TAKAHIROと今市隆二(三代目 J SOUL BROTHERS)が登場し、場内は騒然。「これはサプライズだわ……!」とSHOKICHIも驚く中、2人は5年ぶりの単独ツアーを終えようとしているメンバーたちに祝辞を送った。2人を見送ったあと、TETSUYAは満員の会場を見渡し「旅の終わりにこんな素敵な景色が見れるんだ」、橘ケンチは「別れの寂しさは新たな出会いへのスパイスですから」と、最終日を迎えた思いを語る。AKIRAはゲストたちが登場したときの場内の反響をイジりつつ「感謝しかございません。また会いましょう!」と再会を誓った。
SHOKICHIの「ツアーは終わりますけど、またここが僕たちの始まりになります」という言葉に続くラストナンバーは「RAY」。オーディエンスもメンバーと一体となった大合唱を繰り広げ、ツアーを終えた5人への思いを表現した。
今回のライブの模様を収録したBlu-ray / DVDは10月11日にリリースされることが決定している。また各配信サイトでは最新曲「NEVER SAY GOODBYE」も配信中。
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