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フィンランド・グラスアートの系譜を約140点の優品で辿る『フィンランド・グラスアート』6月24日より開催

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アルヴァ&アイノ・アアルト《アアルト・フラワー[3031,3032,3033,3034]》1939年 カルフラ/イッタラ・ガラス製作所 コレクション・カッコネン所蔵 撮影:Rauno Träskelin

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機能的かつ洗練された美しさをもつ北欧デザインのなかでも、特に人気の高いフィンランドのグラスアートに焦点をあてた展覧会が、6月24日(土)から9月3日(日)まで、港区白金台の東京都庭園美術館で開催される。

森と湖をはじめとした豊かな大自然を誇るフィンランド。1917年にロシアから独立した同国では、新しい国づくりと国民のアイデンティティを取り戻すために様々な側面で近代化が進められ、生活を彩る家具をはじめとしたプロダクトにもモダンなデザイン性が求められるようになったという。その動向はガラスの分野でも例外ではなく、1930年代には、ガラス製作所が優秀なデザイナーたちと協力して、ミラノ・トリエンナーレなどの国際展示会に参加して評価を高めた。また第二次世界大戦後は、デザイナーが手がけた芸術性志向の高いプロダクト「アートグラス」が、デザイン大国フィンランドの地位を確固たるものとし、国家復興の一翼を担っている。

同展は、デザイナーたちが自ら「アートグラス」の名のもとにデザインし、職人との協働作業によって生み出してきた作品に着目した展覧会だ。1930年代のフィンランド・グラスアートの台頭期にパイオニアとして活躍したアルヴァ&アイノ・アアルトとグンネル・ニューマンから、1950年代に始まる黄金期を牽引したカイ・フランク、タピオ・ヴィルッカラ、ティモ・サルパネヴァ、オイヴァ・トイッカ、そして現代において伝統技術に学びながらも独自のアプローチを見出しているマルック・サロとヨーナス・ラークソまで、登場するのは1組+7名のデザイナーと作家たち。その優品140件に焦点をあて、フィンランド・グラスアートの系譜をたどる試みとなる。

個々の作家の作品をまとめて見ることのできる同展では、それぞれの時代を生きたデザイナーたち一人ひとりのグラスアートへの信条や挑戦、探求を追うことができると同時に、雄大な自然環境が育んだ洗練されたデザイン性というフィンランド・デザインに共通した魅力も味わうことができる。アール・デコ様式の美しい室内装飾をもつ邸宅美術館で、自然光のもと、清涼な透明感と輝きを放つ多彩なガラス作品を鑑賞できるのは眼福に違いない。

<開催情報>
『フィンランド・グラスアート 輝きと彩りのモダンデザイン』

会期:2023年6月24日(土)~9月3日(日)
会場:東京都庭園美術館
時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日:月曜(7月17日は開館)、7月18日(火)
料金:一般1,400円、大学1,120円 、高中・65歳以上700円
公式サイト:
https://www.teien-art-museum.ne.jp/

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