Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
ぴあ 総合TOP > 木村達成主演『新ハムレット』開幕「この舞台は“愛”で成り立っている」

木村達成主演『新ハムレット』開幕「この舞台は“愛”で成り立っている」

ステージ

ニュース

ぴあ

『新ハムレット~太宰治、シェイクスピアを乗っとる!?~』初日前会見 撮影:宮川舞子

続きを読む

フォトギャラリー(8件)

すべて見る

PARCO劇場開場50周年記念シリーズ『新ハムレット~太宰治、シェイクスピアを乗っとる!?~』が、6月6日(火) から25日(日) にPARCO劇場で上演される。それに先駆け初日前会見と公開ゲネプロが実施された。

『新ハムレット』は、太宰治が戯曲形式の小説として書き下ろした作品で、シェイクスピアの四大悲劇の一つに数えられる『ハムレット』のパロディ。設定は同じながらも太宰治のレンズを通すことで、ハムレットや彼を取り巻く人物たちが拗らせる悩みや関係性が身近に感じられる内容となっている。

主人公・ハムレット役は木村達成、ハムレットを慕うオフヰリヤ役は島崎遥香がそれぞれ務めるほか、ハムレットの学友ホレーショー役で加藤諒、侍従長ポローニヤスの息子レヤチーズ役で駒井健介、侍従長ポローニヤス役で池田成志、ハムレットの母でデンマーク王妃ガーツルード役で松下由樹、現王にしてハムレットの叔父にあたるクローヂヤス役で平田満が出演する。演出は、『コーヒーと恋愛』『貴婦人の来訪』『毛皮のヴィーナス』で第30回読売演劇大賞の最優秀演出家賞を受賞した五戸真理枝が手がける。

撮影:宮川舞子
撮影:宮川舞子

木村は本作について「僕はほぼ出ているので客観的には見られていませんが、すごくいろんなところに日本人にも共感できるポイントがあり、それこそハムレットにも共感できるポイントが詰まっています。この舞台が何で成り立っているのかと言えば“愛”です。誰かを思いやる気持ちで成り立っています」とコメント。また「太宰治の書いた原作を読んだ方、シェイクスピアの『ハムレット』を読んだ方、どちらも読んでいる方、それぞれの想いがあると思いますし、長いセリフにさえも魅力を感じていただけると思います。ぜひ、劇場に観に来ていただきたいです」と呼びかけた。

撮影:宮川舞子

『新ハムレット~太宰治、シェイクスピアを乗っとる!?~』は東京公演を上演後、7月6日(木) に福岡・久留米シティプラザ ザ・グランドホール、7月9日(日) に大阪・森ノ宮ピロティホールで上演される。

■木村達成 コメント
『新ハムレット~太宰治、シェイクスピアを乗っとる!?~』は明日から始まります。僕はほぼ出ているので客観的には見られていませんが、すごくいろんなところに日本人にも共感できるポイントがあり、それこそハムレットにも共感できるポイントが詰まっています。この舞台が何で成り立っているのかと言えば「愛」です。誰かを思いやる気持ちで成り立っています。太宰治の書いた原作を読んだ方、シェイクスピアの『ハムレット』を読んだ方、どちらも読んでいる方、それぞれの想いがあると思いますし、長いセリフにさえも魅力を感じていただけると思います。ぜひ、劇場に観に来ていただきたいです。

■島崎遥香 コメント
今日まで先輩方にたくさんアドバイスを頂いて、皆さんのお力を無駄にしないように精いっぱい千秋楽まで突っ走っていきたいと思います。自分のセリフではありませんが、原作を読んだ時から父・ポローニヤスの心得がとても好きで、こんな父の娘を演じられるのは嬉しいなと思います。あとは(加藤)諒くんのセリフで、ホレーショーのお母さん像が感じられるセリフがあってそれがすごくいいなと思います。自分が演じるオフヰリヤには「(これから)私は思ったことをポンポン言おうと思うの」というセリフがあるのですが、私自身は思っていなくてもポンポン言ってしまいますね(笑)。

■加藤諒 コメント
ハムレットに「あぁ、ホレーショーに会いたい」というセリフがあって、そのセリフのシーンになると、僕はいつも舞台袖でキュン!となっています(笑)。演じるホレーショーに共感できるところは、僕も噂話とか好きだったりして友達に伝達することもあるのですが、その中でこじれた経験もあるので、そこはホレーショーと似ていると思います(笑)。稽古中に、本当に不安で押しつぶされそうだったのですが、(池田)成志さんにたくさんアドバイスしていただいて、救っていただいたので、完走できるように頑張ります。

■駒井健介 コメント
回りくどいセリフがたくさんあるので、僕自身、そして皆さんも苦労していますが、何とか形にしたいと思っています。僕の目標としては気張らずに硬くなりすぎず、頑張れたらと思います。好きなセリフがいろいろありますが、僕は「愛は言葉だ」というセリフが一番好きで、いちいち回りくどく言うのは愛があるからではないかと思っています。

■池田成志 コメント
一言で言うととても“問題作”だと思います。不条理劇のようにおとなしい芝居だと思いきや、ぶっとんでみたり、また急におとなしくなったりと、詩劇に訴え朗々と言葉が羅列されていくけど人情劇であったり、観ている方が「人間ってこんなにしゃべるんだ」と呆れて眠くなってしまわないように我々頑張ってまいりたいと思います。観た方には「非常に問題作だった」と言っていただければ宣伝になると思います。宜しくお願いします。

■松下由樹 コメント
シェイクスピアの『ハムレット』をもとに太宰治が書いたものなので、今まで感じたことのない作品になっていると思います。ちょっと遠くに感じるシェイクスピアの作品も、この「新ハムレット」はぐっと身近に感じながら心にも届くような作品になっていますので、丁寧に演じて明日の初日を迎え、最後まで走り抜けたいと思います。「あなたもハムレットにそっくりね」というセリフがあるのですが、ハムレット像がシェイクスピアのハムレットとはまるで違うイメージで、ただの“復讐劇”ではないというのがよくわかるセリフだと思います。

■平田満 コメント
今回は、衣裳を見ても、童話のような、昔話のような仕立てもありつつ、中には現代的なやり取りもあり、なにか一つでも伝わればといいなという芝居にしたいと思っております。これからお客様が入って完成するものですので、不安とともに楽しみでもあります。クローヂヤスはとても小心者だし、小さい人間なので、「強くなれ、クローヂヤス」というセリフを私の銘にしたいと思っています。

■五戸真理枝 コメント
今回の台本は137ページ中、133ページはすべて太宰の言葉のままで構成しており、俳優のしゃべりづらさは考慮せずに作ってしまいました(笑)。皆様には大変なご苦労をおかけしてしまっていますが、太宰治という作家が一文一文に込めた読者を楽しませたいという精神がとても強く感じられるなと思っています。読み合わせの時から感じていましたが、全てのセリフに愛があります。それをいかに舞台上で立体化するかを皆さんと試行錯誤してきました。お客様にいびつな愛を受け取っていただけたらと思います。

<公演情報>
PARCO劇場開場50周年記念シリーズ『新ハムレット~太宰治、シェイクスピアを乗っとる!?~』

作:太宰治
上演台本・演出:五戸真理枝
出演:木村達成 島崎遥香 加藤諒 駒井健介/池田成志 松下由樹 平田満

東京公演:6月6日(火)~25日(日) PARCO劇場
福岡公演:7月6日(木) 久留米シティプラザ ザ・グランドホール
大阪公演:7月9日(日) 森ノ宮ピロティホール

チケット情報はこちら:
https://w.pia.jp/t/shin-hamlet/

公式サイト:
https://stage.parco.jp/program/shin-hamlet

フォトギャラリー(8件)

すべて見る