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舞台『パラサイト』開幕 古田新太、順調な稽古に自信「こう見えてみんな結構、素直な俳優なんで(笑)」

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舞台『パラサイト』合同取材会より、前列左から)伊藤沙莉、宮沢氷魚、古田新太、江口のりこ、鄭義信 後列左から)恒松祐里、山内圭哉、真木よう子、キムラ緑子、みのすけ

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ポン・ジュノ監督の傑作映画『パラサイト 半地下の家族』を舞台化。鄭義信が台本・演出を手がけ、話題の新劇場THEATER MILANO-Zaで幕を開ける。6月5日の初日を前に、合同取材会が行われ、鄭を始めキャストの古田新太、宮沢氷魚、伊藤沙莉、江口のりこ、キムラ緑子、みのすけ、山内圭哉、恒松祐里、真木よう子が登壇した。

今回の舞台化で鄭は、物語の設定を90年代の関西へと変更。金田家の文平(古田)は、家内手工業の靴作りを生業に、妻の福子(江口)、息子の純平(宮沢)、娘の美姫(伊藤)と細々暮らしている。その一方、高台の豪邸に暮らすのが、永井家の慎太郎(山内)、妻の千代子(真木)、娘の繭子(恒松)。さらに永井家の家政婦・玉子(キムラ)、みのすけ演じる舞台オリジナルキャラクターらが絡み合い、永井家に“寄生=パラサイト”していく金田家の綿密な計画が描かれていく。

そんな鄭の脚本について古田は、「日本には韓国のような半地下の文化はないですし、そこいらへんはさすが鄭さん、うまいです」と絶賛。さらに「非常にうまく置き換えて貧富の差も出せていると思いますし、映画とはまた違う結末ですが、映画をご覧になった方も『うまい!』ってなると思います」と自信をのぞかせる。映画版の完成度の高さに「多少のプレッシャーはありました」と語る真木は、「ただやっぱり映画と舞台、フィールドが違いますから。鄭さんが見事舞台版へと変えていますし、ぜひ生の私たちの芝居を感じていただければ」と話す。さらに鄭は、「映画のようなスペクタクルはお見せ出来ないと思いますが、人間同士の濃いスペクタクルなドラマと言うのでしょうか(笑)。そういう話にしたいと思いましたし、実際にそうなっていると思うので、ぜひ多くの方に観ていただきたいです」とアピールする。

古田新太
鄭義信

さらに稽古中のエピソードを訊かれると、「わりと順調でしたよね」と山内。古田も「こう見えてみんな結構、素直な俳優なんで(笑)」と、個性派ぞろいの意外な一面を打ち明ける。また関西弁の台詞について古田は、「(関西出身ではないと)ほぼバレないんじゃないかな。だから観に来た人は、『本物の関西人は誰だ?』クイズをやればいいと思う」と笑う。関東出身の伊藤は、「(古田など)すぐに教えてくださる方々が近くにいたのは、すごく恵まれていたと思います」と語り、同じく関東出身の宮沢も、「『もうちょっとこうしたほうがいいよ』とすぐにアドバイスいただけるので、共演者の皆さんにはすごく助けられました」と振り返る。

山内圭哉
伊藤沙莉
伊藤沙莉

ちなみに映画版で古田と同じ役を演じているのが、名優ソン・ガンホ。古田は“日本のソン・ガンホ”と言われることもあるが、実は古田の方が年上。これまでは多少の不満もあったようだが……。「この間うちの関係者がソン・ガンホに会いまして。で、その時ソン・ガンホが、『私が韓国の古田新太です』と言ったそうです(笑)。だからもうオッケーです」とニヤリ顔を見せると、会場はドッと笑いに包まれた。

取材・文:野上瑠美子

<公演情報>
THEATER MILANO-Zaオープニングシリーズ
COCOON PRODUCTION 2023『パラサイト』

【東京公演】
2023年6月5日(月)~2023年7月2日(日)
会場:THEATER MILANO-Za(東急歌舞伎町タワー6階)

【大阪公演】
2023年7月7日(金)~17日(月・祝)
会場:大阪・新歌舞伎座

公演公式サイト
https://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/23_parasite/

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