光石研、「逃げきれた夢」で実の父と親子役 「もう二度とやりたくはない(笑)」
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「逃げきれた夢」メイキング写真
光石研が主演を務めた映画「逃げきれた夢」の本編の一部が、YouTubeで解禁された。
本作は北九州で定時制高校の教頭を務める末永周平が、病気で記憶が薄らいでいくことをきっかけに、これまでの人生を振り返るさまが描かれる物語。光石が周平を演じる。
公開されたのは、光石が実の父親と親子役として初共演したシーン。光石の父は俳優経験はないが、監督である二ノ宮隆太郎の強い希望で共演が実現した。映像は周平が介護施設で暮らす父親を訪ねるという冒頭の場面。父は近寄ってくる息子に目もくれず、車椅子に座ったまま遠くを眺めている。父の隣に座り、「参ったよ。どうしようかね、これから」と話し始める周平。意思の疎通はできないが穏やかな表情を浮かべる父に、周平は世間話を続ける。
実父との共演について光石は「やっぱりものすごく気は遣いましたし、ズブの素人がポツンと座って、外見てるだけなんですけど、それが成立するものなのか心配でした。でもそこは、やっぱり映画の面白いところで。俳優という職業はスタッフの皆さんが支えて下されば、誰でも出来るんだなという風に本当に思いました。ただ、やっぱりもう二度とやりたくはないですけどね(笑)」と現場スタッフに感謝しながら、親子共演に対する複雑な思いを語っている。
「逃げきれた夢」は6月9日より東京・新宿武蔵野館、シアター・イメージフォーラムほか全国で公開。
(c)2022『逃げきれた夢』フィルムパートナーズ