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奥田夢叶×田口 司 「祝祭シリーズ」で北の双子が見せる新たな一面

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インタビュー

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左から)奥田夢叶、田口 司 撮影:源賀津己

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人気育成ゲームを原作にした舞台の新作公演となる舞台『魔法使いの約束』祝祭シリーズPart2が7月8日(土) より開幕する。前作「Part1」では西の国と南の国の聖なる祝祭が行われたが、このPart2では残りの中央、東、そして北の国にて、<大いなる厄災>の影響で起こる異変を鎮めるべく『聖なる祝祭』が執り行われることになるのだが…。今回、数いる個性的な魔法使いたちの中でも最年長でもあり、凍てつく北の魔法使いであるスノウ&ホワイトを演じる奥田夢叶と田口 司が本作への思いを語ってくれた。

――これまで第1~3章と上演した中で、手応えや反響の大きさは感じていましたか?

奥田 聞こえてくる評判から、ありがたいことにみなさんに愛していただけているなというのは感じていました。

田口 ただ、第1章の時は心配もあったよね? 右も左もわからない中で、受け入れてもらえるのか? と。それも第2章以降はそういう不安はなくなったかな。

――今回の祝祭シリーズの制作決定を知らされて…。

奥田 ホッとしましたね。どうなるのかわからない中で「終わっちゃうのかな…?」と。

田口 一応、第1~3章は区切りではあったからね。お別れなのかな? って。

奥田 ありがたいことに「祝祭シリーズ制作決定」というお知らせをいただいて。

田口 千秋楽で「祝祭シリーズやります」という映像が流れて、お客さんがとても喜んでくださっていたけど、僕らも同じ気持ちだったよね(笑)。

奥田 舞台袖で見ていて。その後はもうワクワクしかないよね。

――本編とはまた異なる祝祭シリーズならではの魅力、楽しみにしていることはありますか?

奥田 スノウとホワイトが、北の国らしい“強さ”を前面に押し出す姿を初めて見せられるので、それは楽しみですね。

田口 いままでは「かわいい」寄りで、冷静に状況を見ながらみんなを見守っている部分が多かったけど。

奥田 結構、強い態度で「黙っておれ」的なことを言うのでね。

田口 あとは衣裳かな。僕は祝祭シリーズの衣裳が一番好きです。かわいさがありつつもカッコよさもあって、赤と黒でまとまっていて、僕の中二ゴコロをくすぐられます(笑)。ビジュアル撮影の時、もうヤバかったもん(笑)。

奥田 鳥肌が立ったよね。まだ本番が始まってもないのに「祝祭が終わったらもう着れないのか…」って寂しいもん。あの衣裳、もらえないかなぁ…(笑)。

勝手気まま? 個性派ぞろいの北の国の中でふたりの関係は…?

――ミスラ役の鮎川太陽さん、オーエン役の神永圭佑さん、ブラッドリー役の中村太郎さんを含めた北の国のメンバーたちの稽古場での関係性やポジションについて教えてください。

田口 メチャクチャ仲は良いけど、基本的に行動はバラバラ(笑)。

奥田 みんなで集まって何かしようってことはあまりないよね。

田口 でも、それが良いというか、互いに干渉し過ぎずに良い距離感を保ってる感じだよね。マチネとソワレの間の時間も、東の国の人たちとかはずっと元気に遊んでるけど、北はみんなノイズキャンセリングのイヤホンをして寝てる。「こっちには構ってくれるな」と(笑)。

奥田 太郎くんは寝袋持ち込んでるし。あんなにしっかりと寝袋のチャックを閉めて楽屋で寝る人、初めて見たよ(笑)。ダンスの振りもみんな同じでも、「合わせる」って感じでもない。西の国だったら、みんな揃えてくるけど、北の国は合わせるのはスノウとホワイトくらい。

田口 でもそれが面白い。本番で「こんなふうに持ってくるのか!」って新しい発見もあって、事前に合わせていたら生まれないものがある。

――そんな個性派ぞろいの面々の中で、奥田さんと田口さんの関係性は?

田口 改めて(笑)? 恥ずかしいですね…。

奥田 何を言えばいいんですか(笑)?

田口 ただ、いろんな作品をやらせていただいて、多くの方と共演してきましたが、その中でも一緒にいる中で一番落ち着く人かもしれないですね。

奥田 同じこと言おうとしてた! 僕は人見知りが激しいので、稽古場に知り合いがいないと落ち着かないんですけど、『まほステ』に関しては司くんがいれば大丈夫。司くんが“家”ですね(笑)。

田口 シャイロック役のジェーくん(山田ジェームス武)に「お前ら、マジでずっと一緒にいるな」っていつも言われます(笑)。

奥田 稽古場や劇場に行くのさえ、わざわざ駅で待ち合わせるもんね?

田口 でも最初は敬語だったんですよ。僕の方から「双子をやるんだから、敬語やめよう!」って言いました。

奥田 最初は無理してました(笑)。年上だし、一応、先輩だから……。

田口 一応(笑)!?

奥田 僕、同世代でも敬語じゃないと落ち着かなくて「本当に(敬語でなくて)大丈夫ですか?」って。今となっては唯一、敬語なしで気を許せる存在です。

田口 もちろん舞台上でも、第3章までやってきて、夢叶の動きは稽古場でも見ているし、次にこう動くなというのもわかってきて、信頼しています。夢叶も僕を見て動いてくれてるなって。

奥田 そう思うでしょ(笑)?

田口 違うの(笑)?

奥田 第1章の時は、話し合って動きを一緒に決めたし、第2章の時は、お互いを見つつやったんですけど、第3章はほとんど見てないんですよ。でもピッタリ合ってる。これまでの積み重ねと信頼があるから、話し合わなくても、相手を見なくてもできてると思います。

――今回の北の国の「聖なる祝祭」には中央の国の面々も深く関わってくることになりそうです。楽しみにされていることはありますか?

田口 はるちゃん(丘山晴己/オズ役)でしょ!

奥田 物語上という意味でも、共演者という意味でもね。

田口 “はるちゃんビーム”というのがありまして(笑)、それを受けるとみんな、自然と元気になって、稽古場全体が明るくなるんですよ。

奥田 本当にはるちゃんってすごいんですよ。本番中も、朝早い時間にメイク室にいても、はるちゃんがスピーカーを持って入ってくると、みんなが笑顔になる。笑顔から生まれた人なんだなぁって思います。

田口 常にミュージカルが始まっている感じ(笑)。

奥田 あと、箒は乗るのかな? 実は今までの公演では箒に乗れるキャラクターが限られていたので。僕らくらい強くなると箒もいらないよってなるけど…!

田口 まだわかんないよ、どうなるのか。

奥田 僕らも楽しみにしてます!

取材・文:黒豆直樹 撮影:源賀津己

<公演情報>
舞台『魔法使いの約束』祝祭シリーズPart2

2023年7月8日(土) ~ 7月23日(日)
劇場:天王洲 銀河劇場

原作:『魔法使いの約束』/coly
脚本・作詞:浅井さやか(One on One)
演出:ほさかよう
音楽:坂部 剛
振付:本山新之助

出演:
【中央の国】オズ:丘山晴己 アーサー:北川尚弥 カイン:岩城直弥 リケ:新谷聖司
【北の国】スノウ:奥田夢叶 ホワイト:田口 司 ミスラ:鮎川太陽 オーエン:神永圭佑 ブラッドリー:中村太郎
【東の国】ファウスト:矢田悠祐 シノ:田村升吾 ヒースクリフ:加藤大悟 ネロ:坪倉康晴
【南の国】フィガロ:和合真一 ルチル:大海将一郎 レノックス:白柏寿大 ミチル:弦間哲心

真木 晶(賢者):大森夏向
吟遊詩人:雷太 ザシャ:西山蓮都

【POW-ers(パワーズ)】岡田治己 鹿糠友和 木村和磨 土倉有貴 望月 凜 来夢

協力:一般社団法人 日本2.5次元ミュージカル協会
主催:舞台まほやく製作委員会

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