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吉岡里帆が「アイスクリームフィーバー」の現場に感激、松本まりかは常識を覆される

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「アイスクリームフィーバー」完成披露舞台挨拶の様子。左から詩羽、モトーラ世理奈、吉岡里帆、松本まりか、千原徹也。

「アイスクリームフィーバー」の記者会見と完成披露舞台挨拶が本日6月20日に東京・渋谷PARCO GAKUとWHITE CINE QUINTO(ホワイト シネクイント)で実施され、キャストの吉岡里帆、モトーラ世理奈、詩羽(水曜日のカンパネラ)、松本まりか、監督を務めたアートディレクター・千原徹也が参加した。

川上未映子の短編小説集「愛の夢とか」所収の「アイスクリーム熱」を原案とする本作は、4人の女性を軸に展開するラブストーリー。アイスクリーム屋のアルバイト・常田菜摘を吉岡、アイスクリーム屋の常連客である作家・橋本佐保をモトーラ、菜摘のアルバイトの後輩・桑島貴子を詩羽、アイスクリーム屋の近所の銭湯に通う高嶋優を松本が演じた。

本作が初監督の千原は「子供の頃から映画を作りたかった」と明かし、「(2018年に)サザンオールスターズさんのアルバムの仕事をしたんです。それでデザインで到達したいところに行けたという感覚があったので、ここからは本当の夢に向かっていきたいと思ったのがスタートです」と映画作りへの思いを力説する。吉岡はオファーを受けたときを振り返り、「千原さんには毎年カレンダーのアートディレクションをしてもらっていて、発するエネルギーや、関わっている人たちみんなを大事にされてきた姿を知っていたので、自然と『ぜひ』と言いました」と笑顔で述べた。

「映画制作をデザインする」というテーマを掲げ、作品の制作や資金の集め方など、従来とは異なる新しい方法を模索してきたという千原。本作に参加したきっかけを問われた松本は「決定打は台本の最初に千原さんが書いた前書きです。制作に至るまでの紆余曲折や『もっとこんなことがしたい』といった情熱と衝動が詰まっていて、その時点で台本はまだ読んでなかったんですけど『やります』とお答えしました」と回想する。また現場での千原については「段取りがないんです。(最初は)段取りをしてほしいと言ったけど『そういうことじゃない。私がとらわれているんだ。もっと自由に、“演じちゃったものが映画になっちゃった”というのでいいんじゃないか』と自分の常識が壊れました」と熱く語った。

モトーラは「原作を朗読させてもらったことがあったので、あの『アイスクリーム熱』を千原さんが映画にするとどうなるんだろう? ……いつ撮るんだろう?と思っていました」と打ち明ける。千原は「お声掛けしてから3年ぐらい経っていたので『これは本当にできるのか』と(不安にさせていた)」と話し、準備期間の大変さをうかがわせた。また、本作が映画初出演だった詩羽は「がちがちに緊張すると思っていたんですけど、すごくやわらかい雰囲気の現場だったので、肩の力を抜いた状態で演技に初挑戦できて楽しかったです」と述懐。詩羽の言葉に吉岡もうなずきながら「(関わったスタッフは)千原さんと一緒に仕事してきたヘアメイクさんやカメラマンさんなので、皆さん『映画に携わるのが初めてなんです』とおっしゃっていて。全員が緊張感と新鮮な気持ちとこれまで培ってきた技術を持ち合わせて、新しいものに昇華させていくのを現場で見てぐっときました」と伝えた。

イベント終盤には、本作の「100万年君を愛ス」というキャッチコピーにちなみ「100万年でも愛せるぐらい大好きなものは?」という質問が飛んだ。吉岡は「ごはんは咀嚼する世界であってほしい」と独特な表現で話し始め「SF映画が好きでよく観るんですけど、(未来の食事は)だいたい液状になっていて……。食卓で誰かと食べることが大好きなので、できれば噛めるものが長く存在してほしい」と回答。モトーラは「マンゴー」と即答し、「美しい自然なまんまの地球と平和な世界」と答えた松本は、吉岡に「大きく出ましたね」とツッコまれる。詩羽は「今も100万年後も自分のことを愛して生きていきたいですね」と口にした。

「アイスクリームフィーバー」は7月14日より東京・TOHOシネマズ 日比谷、シネクイントほか全国でロードショー。

(c)2023「アイスクリームフィーバー」製作委員会