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ゴヤ、マネ、ピカソら約240 点の作品でスペイン版画の系譜を辿る『スペインのイメージ』 7月4日より開催

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ホアキン・ソローリャ《水飲み壺》 1904 年 国立西洋美術館

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2023年7月4日(火)より、上野の国立西洋美術館では、『スペインのイメージ:版画を通じて写し伝わるすがた』が開催される。ヨーロッパの画家たちが魅了され、描いてきたスペインのイメージが、どのように伝播していったのかを、国立西洋美術館の所蔵品を核に、国内各地のスペイン版画の傑作で探る展覧会だ。

フラメンコや闘牛など、ヨーロッパの中でもひときわエキゾチックなイメージをもつスペイン。18世紀半ば、自国を再評価する風潮にあって、スペインでまず見直されたのは、17世紀の古典文学『ドン・キホーテ』と、フェリペ4世の宮廷画家だったバロックの巨匠ベラスケスだった。後者については、同じくスペインの宮廷で活躍したゴヤや、印象派の父マネが、作品に基づいた版画を制作しているが、とくにマネはスペイン好きで、実際にスペイン旅行も行った。同展では、19世紀に盛んになった観光旅行において、スペインのイメージがいかに造形化され、ポスターや新聞、雑誌などメディアで広がったかも紹介する。

また生と死が隣り合わせのスペインの国技・闘牛や、19世紀にスペインにアール・ヌーヴォーを開花させ、若きピカソが活動したバルセロナのアート・シーン、そして20世紀前半、フランコ独裁などの政治的困難のなか、ピカソやミロ、タピエスらが美術を通して発した様々なメッセージにも注目。さらに、各美術館が極めて豊かな20世紀スペイン版画のコレクションを有する日本とスペインの、知られざる交流の過程などにも言及する。

そのほかには、2022年度の新収蔵作品で、スペインの国民的画家ホアキン・ソローリャ(1863-1923)《水飲み壺》の特別出品にも注目したい。少女が小さな子供の水を飲ませる場面を描いた本作は、画家の生誕100年を記念した切手の図柄にも用いられた、素朴で愛らしい作品だ。

<開催情報>
『スペインのイメージ:版画を通じて写し伝わるすがた』

会期:2023年7月4日(火)~9月3日(日)
会場:国立西洋美術館
時間:9:30~17:30、金土は20:00まで(入館は閉館30 分前まで)
休館日:月曜(7月17日、8月14日は開館)、7月18日(火))
料金:一般1,700円 大学生1,300 円
公式サイト:
https://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2023spain.html

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