ミュージカル「のだめ」ミルヒー役に竹中直人「再び演じるしかないでしょう!!」
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竹中直人
ミュージカル「のだめカンタービレ」に、竹中直人が出演することが明らかになった。
本作は二ノ宮知子のマンガ「のだめカンタービレ」(講談社)のミュージカル化作品。竹中が演じるのは、世界的なドイツ人指揮者フランツ・フォン・シュトレーゼマン、通称・ミルヒー役だ。竹中は同役を、ドラマ版と映画版でも演じている。竹中は、ドラマ版でミルヒー役への出演オファーを一度断ったが、自身の発言から演じざるを得ない状況になったことを明かし、「まさか、そのミルヒーを、再び舞台で演じる事になろうとは……! お断りする勇気がぼくにあったのか、なかったのか…。ぼくは『演ります。』と言ってしまったのです……」と思いを述べる。
また、ドラマ版と映画版に続き、ミュージカル版でも野田恵(のだめ)役を演じる上野樹里に言及しつつ、「上野樹里さんは、こののだめが初舞台になると聞きました。そんな樹里さんの姿を静かに見つめながら演じるしかない……とぼくは思いました。これは一大決心です。いくつになっても、やる時はやる人間でいたい……と、思ったのかもしれないし、そうじゃないかも知れません。舞台【のだめカンタービレ】にて、この竹中直人、ミルヒーを再び演じるしかないでしょう!! ただただその思いです。どうか、何卒、よろしくお願い致します」とコメントした。
本作には、上野、竹中のほか、千秋真一役で三浦宏規、峰龍太郎役で有澤樟太郎、三木清良役で仙名彩世、奥山真澄役で内藤大希、江藤耕造役でなだぎ武が出演する。公演は10月3日から29日まで東京・シアタークリエ、11月3・4日に長野・サントミューゼ 上田市交流文化芸術センターにて。チケットの一般販売は7月29日に開始予定。
竹中直人コメント
ぼくは、どんな仕事もスケジュールさえ合えば決して断らずに今までずっとやってきました。《仕事を選ぶ》と言う事がとても偉そうで、あまりにも照れ臭すぎるからです(笑)。
でも……唯一、お断りした仕事があります。それは、テレビドラマ【のだめカンタービレ】(2006)のミルヒーの役でした。当時、のだめのプロデューサー、そして監督から「ぜひ、竹中さんにミルヒーを演じて頂きたい。」とお話しを頂きました。ぼくは驚いて「え???! ミルヒーはドイツ人ですよね。」と言いました。「ええ、でも僕たちは竹中さんなら出来ると思っています。」「そんな……、だってぼくは日本人ですよ。」「ええ、それは分かっています。」「いやぁ……無理です。それは……。だってドイツ人です。ぼくは日本人です……」「はい。でも竹中さんなら出来るんじゃないかと。」「いやぁ、無理です。それはどうしようもなく無理です。本当に申し訳ございません。出来ません。」そしてぼくは打ち合わせ場所を去ろうとしました。ふとふり返るとプロデューサーと監督がどこか寂しそうにうなだれている姿が目に入りました。ぼくは思わず言いました。「カツラなどをつけて、後は特殊メイクで鼻を高くしたら出来るかも知れませんね……。あっ、いや! それじゃあコントになってしまいますものね。やっぱり無理です! ごめんなさい!」すると……「竹中さん、それで行きましょう!!」と言う応えが返ってきたのです。
「えーー?!?!」なんと、ミルヒーを演らざるをえない状況になってしまったのです。まさか、そのミルヒーを、再び舞台で演じる事になろうとは……! お断りする勇気がぼくにあったのか、なかったのか……。ぼくは「演ります。」と言ってしまったのです……。上野樹里さんは、こののだめが初舞台になると聞きました。そんな樹里さんの姿を静かに見つめながら演じるしかない……とぼくは思いました。これは一大決心です。いくつになっても、やる時はやる人間でいたい……と、思ったのかもしれないし、そうじゃないかも知れません。舞台【のだめカンタービレ】にて、この竹中直人、ミルヒーを再び演じるしかないでしょう!! ただただその思いです。
どうか、何卒、よろしくお願い致します。
竹中直人。
ミュージカル「のだめカンタービレ」
2023年10月3日(火)~29日(日)
東京都 シアタークリエ
2023年11月3日(金・祝)・4日(土)
長野県 サントミューゼ 上田市交流文化芸術センター
原作:二ノ宮知子「のだめカンタービレ」(講談社「Kiss」所載)
脚本:上田一豪、笠浦静花
演出:上田一豪
音楽:和田唱(TRICERATOPS)
クラシック音楽監修:茂木大輔
キャスト
野田恵:上野樹里
千秋真一:三浦宏規
峰龍太郎:有澤樟太郎
三木清良:仙名彩世
奥山真澄:内藤大希
江藤耕造:なだぎ武
フランツ・フォン・シュトレーゼマン(ミルヒ・ホルスタイン):竹中直人
アンサンブル:石井千賀、尾崎豪、小原悠輝、堤梨菜、露詰茉悠、友部柚里、焙煎功一、松村桜李