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東山紀之×岡本圭人で『チョコレートドーナツ』再演決定 演出は宮本亜門が続投

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左より)岡本圭人、丹下開登、東山紀之

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10月8日(日) よりPARCO劇場にて、劇場開場50周年記念シリーズ『チョコレートドーナツ』を上演する事が決定した。

本公演の原作は、ゲイの男性が育児放棄された障がいを持つ子供を育てたという実話に着想を得て製作された映画『チョコレートドーナツ(原題:ANY DAY NOW)』。社会的マイノリティが直面する問題を告発しつつ、愛と自由を求める人間の本質を描く。2020年に世界で初めて舞台化した宮本亜門が再び演出を担当する。

舞台は1979年のウェスト・ハリウッド。シンガーを夢見ながら、ショーパブの口パクダンサーとして日銭を稼ぐルディ。出口の見えない生活の中、ルディの人生は、運命の人ポール、隣室のダウン症の少年マルコと出逢うことで変わっていく。ゲイのカップルであるルディとポールは、悩み、迷いつつ、手を組んで世の中に立ち向かう。

『チョコレートドーナツ』ビジュアル

映画でトニー賞受賞俳優アラン・カミングが演じたルディに扮するのは、2020年公演でも同役を演じた東山紀之。ルディと共に障がいのある少年マルコを育てようと、世間と闘う検察官ポールには、今回新キャストとして岡本圭人が参加。また、ダウン症のある少年マルコ役は、初演同様、実際にダウン症のある青年のオーディションを実施し、トリプルキャストで丹下開登、鎗田雄大、鈴木魁人が選ばれた。そのほか、共演者には新たなキャストとして山西惇、初演から続投する高畑淳子など、豪華な面々が揃った。

先日行われたビジュアル撮影では、初演時にマルコ役を務めた丹下開登は「楽しかった!」と当時の公演についてコメント。撮影の合間にも丹下が「東山さんかっこいい」と言うと東山は「そういうのは(カメラが)回っている時に言うんだよ」と返したり、岡本と丹下も「カイト!」「ケイト!」と呼び合いハイタッチをするなど、和気藹々とした雰囲気で撮影が行われた。

<コメント>
■原作:トラヴィス・ファイン
『チョコレートドーナツ(原題:ANY DAY NOW)』がパルコの素晴らしいチームと東山紀之さん、岡本圭人さん、そして才気と想像力あふれる演出家の宮本亞門さんを始めとする最高のキャストとスタッフによって、再び上演されることにとてもワクワクすると同時に大変光栄に思っています。コロナ禍がこの地球上の私たち全員に強いた、張り詰めた静寂と極度の孤立の後、みんなで劇場に戻り、あの神聖な空間に互いに並んで座ることができることは、本当に言葉で表せないほどありがたい贈り物です。私が映画脚本の中で創り上げたキャラクターたちが再び命を吹き込まれる公演初日。そこに立ち会える瞬間が待ちきれません。

■翻案・脚本・演出:宮本亞門
「家族とは?愛とは?人を思う気持ちとは?」この物語は、1979年の実在したゲイと公言するルディを元に作られました。麻薬患者の母から育児放棄されたダウン症のある子供を、ルディは家族のように育てようと奮闘します。しかしLGBTQ+の人たちが家族を育てることは、当時のアメリカでは計り知れない困難を強いられることでした。今もまだ同性婚が認められない日本で、この再演の意味を深め、これからの「あるべき姿」また「あってはならないこと」は何かを、共に考えつつ稽古できればと思っています。

■ルディ役:東山紀之
『チョコレートドーナツ』は素晴らしい作品なだけに、たくさんの方に見ていただきたいと思っていたので、もう一度チャンスをいただけて大変ありがたいです。
さらに、今回は圭人との共演ということで、赤ちゃんの頃に抱っこしていた子が大きくなって、一つの作品で共演できるというのは不思議な感じがしますが、大きな縁も感じます。昔、森光子さんと岡本健一と共演させていただいたときに、圭人があまりに森さんを好きすぎて、座っている森さんにジャンプで飛び込んで行って……ほぼ飛び蹴りなんですよ。それを見てみんなで青ざめるっていうことがあったんですけど(笑)その子と同じ舞台に出演するというのは僕自身、胸に迫るものがあります。
前回、中止となって見ることができなかった方もいらっしゃると思います。これまでよりは生の舞台を安心してお届けできる時期になったので、この普遍的なテーマの作品の魅力を皆様に感じてもらえるよう、時間と場所とを共有できたらなと思います。

■ポール役:岡本圭人
『チョコレートドーナツ』の映画版を公開当初に拝見しました。美しさの中にある儚さ、人間の強さや脆さ、愛情と優しさ、沢山の感情がちりばめられている作品でした。とても自分の心に響き、そして僕の人生を変えた作品でもあります。
東山さんは僕が小さな頃から抱っこしてもらったり……(笑)。自分が生まれた時から成長を見守ってくれていた方なので、自分の心を預けて一緒に作品をつくる事ができるとてもいい環境だと思います。
今回は再演ということで、稽古場に入ってどういう化学反応が起きるか今からとても楽しみです。真摯に役と向き合って、自分自身の心に響いたように、お客様にも作品を届けられるよう一生懸命頑張りますので、みなさんぜひ楽しみにしていてください。

<公演情報>
PARCO劇場開場50周年記念シリーズ
『チョコレートドーナツ』

【日程】
東京:10月8日(日)~31日(火) PARCO劇場
大阪:11月3日(金・祝)~5日(日) 豊中市立文化芸術センター 大ホール
熊本:11月10日(金)・11日(土) 市民会館シアーズホーム 夢ホール(熊本市民会館)
宮城:11月16日(木) 東京エレクトロンホール宮城
愛知:11月23日(木・祝) 日本特殊陶業市民会館 フォレストホール

【チケット前売発売日】
東京:8月11日(金・祝)
大阪:10月1日(日)
熊本:8月26日(土)
宮城:9月9日(土)
愛知:8月26日(土)

原作:トラヴィス・ファイン、ジョージ・アーサー・ブルーム(トラヴィス・ファイン監督映画『チョコレートドーナツ(原題:ANY DAY NOW)』より)
翻案・脚本・演出:宮本亞門
訳詞:及川眠子

【出演】
東山紀之
岡本圭人
八十田勇一、まりゑ、波岡一喜、綿引さやか
斉藤暁、大西多摩恵、エミ・エレオノーラ、矢野デイビット、穴沢裕介
丹下開登・鎗田雄大・鈴木魁人(トリプルキャスト)
高木勇次朗、シュート・チェン、棚橋麗音、小宮山稜介
山西惇、高畑淳子

公式サイト:
https://stage.parco.jp/program/choco2023

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