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3演目にしてさらにブラッシュアップ! ふぉ~ゆ~4人の役者としての“深化”もみせた『SHOW BOY』

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ふぉ~ゆ~主演舞台『SHOW BOY』ゲネプロより

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舞台は東京湾に浮かぶ豪華客船、主役はそれぞれの事情で客船名物のキャバレーショーに出演することになった裏方(福田悠太)、ギャンブラー(越岡裕貴)、中国人マフィア(松崎祐介)、マジシャン見習い(辰巳雄大)。華やかなショーのシーンで幕を開けた物語は、時計の針を開演1時間前へと4度巻き戻し、4人の“事情”を順繰りに描き出していく――。

オムニバス形式でありながら4人のドラマが巧妙に交錯し合うギミックと、当て書きされた役を生き生きと演じるふぉ~ゆ~、そして最後に待ち受ける歌ありダンスありマジックありのショー。3本柱を軸に2019年、21年と上演を重ねてきた『SHOW BOY』 の再々演が7月1日にシアタークリエで開幕、同日にゲネプロが公開された。原案・演出のウォーリー木下が、今のふぉ~ゆ~に合わせて台詞を書き換え、演出も一部変更した新装版だ。

“今のふぉ~ゆ~”とはすなわち、他のジャニーズグループと違って舞台を主戦場としていることをどこか自虐的にネタにしていた初演時とは違い、舞台に真摯に向き合い続けて実力を磨くことを決して怠ることのないまま、活躍の場を着実に広げてきた今の4人。新たな台詞や歌詞を口にする彼らには、自身の歩みへの実感と誇りが滲み、静かな感動を誘う。

その意味では確かに、ふぉ~ゆ~と歩みを共にしてきたファンにこそ、最も訴えるものが多いであろう作品。だが、前述したギミックの面白さとショーの楽しさはさらにブラッシュアップされており、また何よりふぉ~ゆ~の役者としての成長が、当て書きであるかどうかを問わず伝わる4役を作り上げている。『SHOW BOY』は3演目にして、いち日本オリジナルミュージカルとしても十分鑑賞に堪え得る作品になったと言えるだろう。

『SHOW BOY』初日会見より、左から)松崎祐介、辰巳雄大、福田悠太、越岡裕貴(以上、ふぉ~ゆ~)、中川翔子

ゲネプロのあとには会見が行われ、ふぉ~ゆ~と支配人役の中川翔子が出席。2年前からの変化について、福田は「細かい部分が進化じゃなく深化して、前回よりも物語にお客様が入り込めるような作品になっている」、越岡は「前に観に来たお客さんでも、初めて観る方でも楽しめる」、中川は「ゲームで言うと、“3”が一番伝説になるとも言われる。皆さんこの夏、絶対この伝説をお見逃しなく!」と、それぞれの言葉で自信を覗かせた。

また辰巳は、「いつか本当の豪華客船でやりたいという目標があるので、そのまた新たな第一歩になる。“SHOWジジイ”までやり続けたい」と熱くコメント。そして最後には、松崎が「2023年、『SHOW BOY』を一言で表します。“ショボイ”とは言わせねえぞ! シアタークリエに来てくりえ!」といつもの“松崎節”で見事なオチをつけ、会見は終了となった。

取材・文:町田麻子

<公演情報>
『SHOW BOY』

2023年7月1日(土)~2023年7月21日(金)
会場:東京・シアタークリエ
大阪公演(7/28~7/30・新歌舞伎座)、愛知公演(8/12・愛知芸術劇場 大ホール)あり

東京公演チケット情報:
https://ticket.pia.jp/piasp/sp/showboy/showboy23tk-ih.jsp

大阪公演チケット情報:
https://ticket.pia.jp/piasp/ticketInformation.do?eventCd=2308187&rlsCd=002

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