7月7日に新曲をリリース、手越祐也インタビュー「3年前の自分と比べると圧倒的に今のほうが上にいる自信がある」
音楽
インタビュー
手越祐也 Photo:小境勝巳
続きを読むフォトギャラリー(11件)
すべて見る手越祐也という人が誇るのは、底力ではなく圧倒的な瞬発力だ。ソロデビューしてから2年の間に、フルアルバム2枚とミニアルバム1枚をリリースし、ツアーや多種多彩なイベント出演など数々のステージで歌とパフォーマンスを披露してきた。
その2年間は、自分の立ち位置を作るため地道に計画を練って用意周到に進めてきたというより、いきなりアクセル全開であちこちのフィールドに攻め込んで行ったような、じつにやんちゃかつ秀逸なスタートダッシュだったといえる。でも、それを実現できるのが、手越祐也なのだ。彼が新たに作り上げた自由な世界へと人々を誘うシングル「SUPER SESSION」への思いと、様々な対バン相手と回る夏のツアーについての意気込みを聞いた。
──ソロデビューから3年目を迎えようとしています。リリースやライブ、その他イベント参加など精力的に活動を続け、とても濃厚な2年間でしたね。
そうですね。音楽活動に関していうと、目まぐるしいくらいの本数で地方のフェスにも出演させていただいたし、曲数も増えたぶん、たくさん活動してきた気はするんです。でも、僕の中では「まだ2年なんだ!?」という感覚で。この2年でスタッフや演者も含め、音楽が好きで音楽で生活をしている仲間とかがどんどん増えてきて、まさかここまで状況が充実するとは2年前には想像できなかったし、やりたかった音楽活動ができているのはめちゃくちゃ幸せだなと感じています。おかげさまで毎日を楽しんでます。
──YouTubeで公開していた“歌ってみた”シリーズでも、これまで歌ってこなかったようないろんな歌にトライしていました。普通であれば自分の一番得意なものを確実に伝えるべきタイミングだったと思うんですけど、そうしなかったのはなぜなんですか?
自分自身、歌ってるときが一番幸せだし……ロックとかポップスとかラップとか、ジャンルを一切決めずに15歳からやってきて。それまでの方針を変えたくてひとりになったわけではないし、これまでの音楽性や見せ方にリスペクトはあるから、ライブでも歌って踊って照明や演出にこだわるっていう自分が今まで培ってきたものはより磨いていきたいというのはあるんです。 ただ、そういう中でも、こんな曲やりたい、これをやったら武器になるなっていうものはどんどん取り入れようっていうスタンスなんですよね。もともとロックもポップスも好きだし、アメリカンもブリティッシュも好きだし、全ジャンル食べたいんです。和食もフレンチもイタリアンも食べたい!みたいな(笑)。
──なるほど。そうしてきた結果、ちょうど今、すべての方向に対して自分のフィールドができあがった状態なのかもしれませんね。
こうなるのを最初から想像できていたわけではないんですけど…でも、今まで人生、なんとかなってきたんで(笑)。芯をしっかり持ってこだわり抜いたことをやり続けて、周りの人に感謝して大事にしていれば、絶対に大丈夫という確固たる自信があったんですよね。事務所を辞めた直後は自分が何も持っていなすぎて精神的にきつかったけど、今は間違いなく3年前よりも今の方が幸せだと胸を張って言えるんです。何をどんだけ言われても、まったく平気だしね。本人が幸せなんで。
──グループにいた頃から歌唱力に定評がありましたが、今はさらに深みや伸びが増している気がします。でもそれは、喉の筋力や技術的なことというよりも、日々出会う人や経験することによって増したものなんでしょうね。
その通りだと思います。筋力とかキーの問題じゃなく、人生経験が喉に宿るんです。恋愛したことない人のラブソングには限界がある気がするし、応援歌もそうで、人生のいいときも悪いときも経験したからこそ得られる響きってあるんですよね。
それはこの2年間でした経験は今までと濃縮度が違ってたからこそ、歌の表現が変わったんだと思うし。だから一緒にツアーを回ってるバンドメンバーからも、同じことを言われたんです。ボーカリストとして声の厚みもしかり、歌の説得力が増したって。それはすごくうれしかったですね。それに、実際に歌っていても自分の喉の変化がはっきりわかるんです。 独立してからのライブのセットリストって、3年前の僕には絶対にできないんですよ。それは体力的にもそうだし、喉のレンジ的にもそうだし、表現力的にも、声の厚み的にもそうだし。この2年間でだいぶすべてのパラメーターが上がったんですよね。
今はどれだけ連発でハイキーの曲を並べたセットリストを組んでも難なく歌える。もちろん自分がすごいなと思うボーカリストは世界にたくさんいるんで、僕がトップだなんてまったく思ってないんだけど、3年前の自分と比べると圧倒的に今のほうが上にいる自信があるんです。
──だからこそ今回のシングル「SUPER SESSION」には、みずから新しい扉を開けた人にしか出せない説得力があるんでしょうね。自分のいる新しい世界へみんなを誘う歌ですが、曲や歌詞に手越さんの意向は反映されてるんですか?
いっぱい意見を出しました。アルバムを出してツアーを回らせてもらって、自分としては音楽活動にすごく手応えがある中で、3年目という節目を迎える手越祐也が伝えるべきことは何なのかを考えて。やっぱりアーティストのファンって、自分の人生に足りないものや憧れるものを求めてる人が多いと思うんです。
そういう人たちに贈れるものとして、夢に向かってチャレンジしていこうよというメッセージを伝えていきたいと思ったんですよね。みんなの背中を押すような歌を、今の俺が歌うからこそのリアリティが出せるんじゃないかなと思った。だから歌詞も、かなりガラッと変えさせていただきまして(笑)。最初の歌詞もクールでカッコいい歌詞だったんですけど、今の俺の熱量ではなかったというか。僕、人一倍男くさいし、ザ・昭和の人間なんですよ。
時代はどんどん便利になっていくけど、人々の感情は閉鎖的になってきていて、芸能人も控えめになってきてる。でも俺は社会も芸能人も、もっと夢を持ってキラキラしていてほしいんです。そういう世界に、戻したい。それを後押しできる熱いワードを散りばめました。
──そしてこの夏には、スペースシャワーのレギュラー番組から派生したツアー『2ぺプラ手越-TWO MAN ZEPP TOUR-』があります。さまざまなカラーのバンドやアーティストたちとの対バンツアーですが、どんなライブになりそうですか?
僕の番組にゲストで来てくれた人たちなんですけど、やっぱりオーディエンスが楽しんでくれそうなゲストであり、見たいであろうなというゲストに声をかけさせてもらったんです。KEYTALKなんて仲いいし、阿部真央さんは対バン相手の唯一の女性としてぜひ出てもらいたかったし、Novelbrightは以前ライブに呼んでくれたので、今度は僕が誘いたいなと思って。特にLeadなんて前事務所にいたら絶対にコラボできなかった相手 (笑)。年齢もデビューもほぼ一緒だし、彼らこそ歌もダンスもちゃんと磨いてきた人たちなんで、すごくリスペクトしてるんですよね。それぞれ僕にとって意味のある6組と一緒に回れるツアーということで、自分自身すごく楽しみなんです。
──毎回まったく違う熱さのあるツアーになりそうですね。ちなみに手越さん、もともと男気はありましたけど、ソロになって野性味が増しましたよね。武器は槍1本!みたいな。
あははははは! 確かにね、以前は最高の環境の、最強の鎧を着てたんで。今は丸裸でバーンと外に出て、「とりあえず狩りにいっとくか!」みたいな感じですね(笑)。
Text:川上きくえ Photo:小境勝巳
ぴあアプリ限定!
アプリで応募プレゼント
※お申し込みは「よくばり❣ぴあニスト」限定となります。
【応募方法】
1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。
こちらからもダウンロードできます
2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!
<リリース情報>
手越祐也「SUPER SESSION」
配信中
配信リンク:
https://lnk.to/c0bQl1Nx
<ツアー情報>
手越祐也『2ペプラ手越 –TWO MAN ZEPP TOUR-』
8月31日(木) Zepp Haneda(TOKYO)
出演:手越祐也/Lead O.A.:バウンダリ
9月1日(金) Zepp Haneda(TOKYO)
出演:手越祐也/Novelbright O.A.:マイキ
9月14日(木) KT Zepp Yokohama
出演:手越祐也/androp O.A.:ざきのすけ。
9月15日(金) KT Zepp Yokohama
出演:手越祐也/阿部真央 O.A.:小林柊矢
9月26日(火) Zepp DiverCity(TOKYO)
出演:手越祐也/KEYTALK O.A.:Crispy Camera Club
9月27日(水) Zepp DiverCity(TOKYO)
出演:手越祐也/BLUE ENCOUNT O.A.:ペルシカリア
チケット料金:8,300円
イベントオフィシャルサイト:
https://event.spaceshower.jp/tegoshi_twoman/
<ライブ情報>
手越祐也 Symphonic Concert 2023 Vol.2
8月12日(土) 東京オペラシティコンサートホール
詳細はオフィシャルファンクラブサイトをご確認ください。
https://yuyategoshi.com
NACK5開局35周年スペシャルイベント『情熱の巨匠大陸〜黒船来航』
7月23日(日) 大宮ソニックシティ 大ホール
OPEN16:00 / START17:00
出演:KEYTALK/KEN THE 390/手越祐也
MC:保井ひろゆき/斉藤百香
チケット料金:全席指定6,795円(税込)
https://w.pia.jp/t/nack5-s/
公式サイト:
https://www.nack5-35th.jp/try/t06/
『JOIN ALIVE 2023』
7月15日(土)・16日(日) いわみざわ公園(野外音楽堂キタオン&北海道グリーンランド遊園地)
OPEN9:00 / START11:00
※手越祐也は15日(土) に出演
チケット料金:1日入場券13,500円、通し入場券25,000円
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2343569
イベント公式サイト:
https://joinalive.jp/2023/
関連リンク
手越祐也チャンネル:
https://www.youtube.com/channel/UCSEoj94-efoQhREyRWRySKA
Twitter:
https://twitter.com/YuyaTegoshi1054
Instagram:
https://instagram.com/yuya.tegoshi1054
フォトギャラリー(11件)
すべて見る