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第45回ぴあフィルムフェスティバル2023「PFFアワード2023」に入選した22作品発表

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「PFFアワード2023」

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9月に東京、10月に京都で開催される『第45回ぴあフィルムフェスティバル2023』のコンペティション部門「PFFアワード2023」の入選作品が発表された。

「PFFアワード」は、1977年にスタートした世界最大の自主映画のコンペティション。世界で活躍する黒沢清、塚本晋也、佐藤信介、李相日、荻上直子、石井裕也監督など、これまでに180名を超えるプロの映画監督を送り出してきた。今年は、557本の応募作品の中から22作品が入選。入選作品は、東京会場で2回、京都会場で1回、スクリーン上映を行うほか、DOKUSO映画館、U-NEXTでオンライン配信される。

■「PFFアワード2023」入選作品

※50音順。年齢、職業(学校名)は応募時のものです。

『移動する記憶装置展』71分
監督:たかはしそうた(31歳/神奈川県出身/東京藝術大学 大学院映像研究科映画専攻)

『うらぼんえ』28分
監督:寺西 涼(27歳/神奈川県出身/フリーター)

『完璧な若い女性』65分
監督:渡邉龍平(22歳/東京都出身/武蔵野美術大学 造形構想学部映像学科)

『こころざしと東京の街』10分
監督:鈴木凜太郎(21歳/東京都出身/東京工芸大学 芸術学部)

『サッドカラー』24分
監督:髙橋栄一(33歳/岐阜県出身/フリーランス)

『じゃ、また。』52分
監督:石川泰地(27歳/東京都出身/フリーター)

『Sewing Love』8分
監督:許 願(27歳/中国出身/多摩美術大学 グラフィックデザイン学科)

『ただいまはいまだ』28分
監督:劉 舸(28歳/中国出身/会社員)

『ちょっと吐くね』20分
監督:大野世愛(22歳/北海道出身/会社員)

『逃避』57分
監督:山口真凜(22歳/栃木県出身/フリーランス)

『鳥籠』66分
監督:立花 遼(21歳/大阪府出身/京都芸術大学 芸術学部)

『肉にまつわる日常の話』4分
監督:石川真衣(22歳/愛知県出身/名古屋学芸大学 メディア造形学部)

『ParkingArea』9分
監督:増山 透(29歳/茨城県出身/武蔵野美術大学 造形構想学部映像学科 助教)

『ハーフタイム』30分
監督:張 曜元(33歳/中国出身/東京藝術大学 大学院映像研究科 博士課程)

『不在の出来事』11分
監督:川口淳也(29歳/三重県出身/フリーランス)

『Flip-Up Tonic』26分
監督:和久井 亮(22歳/東京都出身/東京大学 教養学部)

『ふれる』56分
監督:髙田恭輔(21歳/茨城県出身/日本大学 芸術学部)

『ホモ・アミークス』42分
監督:馬渕ありさ(27歳/東京都出身/自営業)

『また来週』36分
監督:ハインズ麻里子(21歳/東京都出身/早稲田大学 文化構想学部)

『USE BY YOUTH』51分
監督:高木万瑠(20歳/東京都出身/武蔵野美術大学 造形構想学部映像学科)

『リテイク』110分
監督:中野晃太(35歳/神奈川県出身/NPO職員)

『リバーシブル/リバーシブル』77分
監督:石田忍道(34歳/愛知県出身/映像作家・障害福祉従事者)

<入選作品データ>
【入選数】22本
【年齢】平均:26.1歳 最年少:20歳 最年長:35歳
【上映時間】平均:40.0分 最短:4分 最長:110分

<応募全体データ>
【応募数】557本
【年齢】平均:31.5歳 最年少:12歳 最年長:72歳
【上映時間】平均:36.5分 最短:1分 最長:172分

<「PFFアワード2023」入選作品発表にあたって>
■ディレクター 荒木啓子
ご応募ありがとうございました。
「PFFアワード2023」入選作品が決定致しました。近年では最多の22作品の入選となりました。4分の短編から、110分の長編まで、長さもバラバラですが、内容も多彩。セレクションメンバー15名との長い討議ののちに決定した22作品は、いずれも弱点がありますが、そこを補う魅力を持つ原石です。9月9日からの『第45回ぴあフィルムフェスティバル』では、9つのプログラムを構成し、2回ずつの上映を行います。

「PFFアワード」は、「自主映画」のためにありますので、どんなことを映画で試みてもOKです。魂を奪われるような体験をした映画をまるごと真似しても大丈夫です。真似しても真似しても別物になってしまうのが、創作のスタートラインです。真似することで身につく技術も重要です。どんどん真似して欲しい。そして、テーマもサブジェクトも完全に自由です。規制はありません。自主映画は商品ではない、個人の創作ですから、ただただ創作に没頭し、すごい映画世界をみせて欲しいと願っています。

本年のセレクションを振り返ると「似ている」という印象が立ち昇りました。物語、演出、撮影、リズム、とても似ている。それはなぜ……と考えていると「ジャンル映画の消滅」が、長い年月に渡り、じわじわと効いてきた結果なのかも、と思い当たりました。海外の映画祭―カンヌ含む―がいつも探しているジャンル映画。しかしみつからない日本のジャンル映画……映画の豊潤さを構成するワンピースであるジャンル映画の欠落が及ぼすものを考えています。それは、本年の招待作品企画に反映されることとなるでしょう。

改めまして、557作品の応募に御礼申し上げます。
ここに応募されていない作品も想像すると、いまも毎日数本、数十本の自主映画がどこかで生まれているのだと、そのことを感じるだけで、心が躍ります。映画という手間暇かかる創作に挑戦する皆様に、深い敬意を表し、本年『第45回ぴあフィルムフェスティバル』を創って参ります。

<イベント情報>
『第45回ぴあフィルムフェスティバル2023』

■東京
9月9日(土)~23日(土) 国立映画アーカイブ ※月曜休館

■京都
10月14日(土)~22日(日) 京都文化博物館 ※月曜休館

公式サイト:
https://pff.jp

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