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三浦涼介「存分に汗をかきたい」 主演舞台『オイディプス王』が7月8日に開幕

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パルテノン多摩リニューアルオープン1周年記念『オイディプス王』取材会より、左から)演出の石丸さち子、出演の三浦涼介、大空ゆうひ、新木宏典

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パルテノン多摩リニューアルオープン1周年記念『オイディプス王』が7月8日に初日を迎える。開幕を前に、主演の三浦涼介をはじめ、共演する大空ゆうひ、新木宏典、演出担当の石丸さち子が取材に応じ、意気込みを語った。

知らずして先王である父ライオスを殺し、母イオカステと交わり、4人の子の父となったオイディプス。人生の不条理を詩的にドラマチックに描いたソポクレス作『オイディプス王』は、紀元前より2500年にわたり観客を惹きつけてきた“世界最高峰のギリシャ悲劇”であり、日本でもこれまで幾度となく上演されている。

『オイディプス王』フォトコールより

主人公のオイディプス王を熱演する三浦は、「精一杯、皆さんを千秋楽にお連れするという強い気持ちで、この作品を愛し、役と向き合いたい」と抱負を語り、「過去にも素晴らしい役者さんがオイディプスを演じているので、僕なりの僕らしさを出せれば」と意気込み。約1ヶ月間の稽古を振り返り「皆さんから、本当にたくさんの愛をいただいたので、今後は僕がお返ししていきたいし、それをお客様にも感じてもらえば」と話していた。

三浦涼介

演出の石丸によると、「冷房が効いている稽古場でしたが、汗の量がすごかった。人って、こんなに汗をかくのかって。(汗の)海ができていた」といい、三浦も「汗かきとは言われますが、自分でもびっくり。本番でも存分に汗をかきたい」。この発言に、石丸は「誠実に役と向き合ってくださる三浦涼介さんがいて、周りで支えてくださる皆さんも盤石でした。人間のギリギリを見せてもらえる芝居、それは汗から生まれる」と“汗かく”主演の奮闘を称えた。

石丸さち子

新木はイオカステの弟クレオンを演じ、「2500年前の作品が今でも、演劇として形になって皆さんに届けられるのは、最高峰の証し。素晴らしい作品だからこそ、現代でも届けられることに感謝している」と語り、「内側に秘めた感情は熱くて、静かにかいてくる汗が輝いている。それを感じていただけると、汗とともに、フラストレーションも浄化されるはず」と三浦に負けじと、汗をかく覚悟を示した。

新木宏典

先王ライオスの妻であり、オイディプスの母、後にオイディプスの妻となるイオカステを演じる大空は、「私たちが今作り上げる『オイディプス王』を毎日新鮮にお届けしたい。人間の根底になる生命力が湧き上がって、そのままジェットコースターのように進んでいく。そんな刺激的な非日常を体験できる、不思議な力をもった作品」と時代を超えた魅力を語る。

大空ゆうひ

かつて蜷川幸雄演出版で演出助手を務めた経験もある石丸は、「紀元前から上演され続けている理由が、稽古をしてみてよく分かりました。実に不条理で、理不尽で、不公平で何が起こるか分からない時代を、人間はずっと生き抜いてきて、今の時代も私たちは生きているのだと実感させられた」と作品が持つ普遍性に言及。「巨大な運命に弄ばれた人の揺れ動く心の振幅が、ものすごく大きな芝居になっています」とアピールした。

取材・文・撮影:内田涼

<公演情報>
パルテノン多摩リニューアルオープン1周年記念
『オイディプス王』

【演出】石丸さち子
【出演】三浦涼介 大空ゆうひ 新木宏典
浅野雅博 外山誠二 吉見一豊 今井朋彦
悠未ひろ 大久保祥太郎 相馬一貴 岡野一平 津賀保乃 林田航平 小田龍哉 丸山厚人 福間むつみ
皆川まゆむ 笠井瑞丈 鷹野梨恵子 嶋崎綾乃 モテギミユ 栗朱音 藤村港平

【東京公演】
2023年7月8日(土)~2023年7月17日(月・祝)
会場:パルテノン多摩 大ホール

【兵庫公演】
2023年8月19日(土)
会場:兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール

チケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2342935

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