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“パントマイムの神様”マルセル・マルソーの神髄に迫るドキュメンタリー映画公開

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「マルセル・マルソー 沈黙のアート」ポスタービジュアル

“パントマイムの神様”と呼ばれたマルセル・マルソーの生誕100周年を記念したドキュメンタリー映画「マルセル・マルソー 沈黙のアート」が、9月16日に東京のシアター・イメージフォーラムで公開される。

ボロボロのシルクハットと赤いバラ、白塗りメイクで知られる道化師“BIP(ビップ)”を作り出し、“沈黙の表現”で人々を惹き付けてきたマルソー。マウリツィウス・シュテルクレ・ドルクスの長編監督3本目となる本作では、豊富なアーカイブ映像を織り交ぜ、マルソーとパントマイムの神髄に迫る。

本編には、マルソーの家族や親族も登場する。妻のアンヌ・シッコ、娘のカミーユ・マルソーとオーレリア・マルソー、孫のルイ・シュヴァリエは皆パフォーマンスアーティスト。家族が語るマルソーはそれぞれ微妙に異なり、ルイは周囲から「マルソーの孫」と見られることに重圧を感じている。

またマルソーはユダヤ人として生まれ、アウシュヴィッツで父親を殺害された。第2次世界大戦中、フランスのレジスタンス運動に身を投じ、自らの身分証を偽造して大勢のユダヤ人孤児をスイスに逃がしたエピソードも。危険な状況下で声を発さないコミュニケーション方法は、戦後独自の芸術表現に昇華され、国境を越え愛されるようになった。マルソーとともに運動に参加した、撮影当時108歳の従兄弟ジョルジュは、マルソーのレジスタンス運動について語る。