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男性だって弱さを見せていい、記録映画「猫と、とうさん」の新写真&監督コメント到着

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「猫と、とうさん」新場面写真

ドキュメンタリー「猫と、とうさん」の場面写真が新たに解禁。加えて監督を務めたマイ・ホンのインタビューが到着した。

パンデミックが起こった2020年に撮影を行い、猫と暮らす9人の男を追った本作。俳優・インフルエンサーのネイサン・ケーン、技術者のジェフ・ジャドキンス、路上で暮らすデヴィッド・ジョバンニなど、さまざまな境遇にいる彼らが猫と築いてきた絆が映し出される。

今作で初めて長編ドキュメンタリーを手がけたホン。猫を引き取ったあとの夫と猫の絆に驚いたという彼女は「有害な男らしさ(トキシック・マスキュリニティ)について、またソーシャルメディアで急増する猫関連の投稿について話し合う中で、しだいに夫は以前よりも思いやりや繊細さを増していきました」「夫が猫をとても好きになったように、自分自身に思いやりや優しさといった面があることに気付いていない男性が世の中にはたくさんいるに違いないと。男性と猫に関する映画を通じて、現代における男性らしさや新しく変わりゆく性別による役割について探求したいと考えました」と制作のきっかけを語る。

猫との撮影は難しかったそうで、ホンは「撮られてることがわかるとカメラのほうを見てくれないんです。猫たちと私たちの相性については、キャスティングの段階で考慮していました。警戒心のある猫にトラウマを与えることだけは絶対にしたくなかったので、とても社交的な猫たちを選びました。撮影したい猫が一日中隠れて、私たちの近くにいたがらないということも何度かありました」と辛抱強く撮影に臨んだと話した。そして「この映画では、苦しい時期において人は心の慰めや癒やしを必要とすることが描かれています。男性だって思いやりのある部分や弱い部分を見せてもいい。それらはすべて、強さやリーダーシップの定義の一部なのです」と述べ、「猫がいることで、動物や人間を含む他者を思いやることができるようになります。パンデミックを経験し、ともに暮らす動物の存在が人々の精神的な健康や幸福につながることが明らかになりました。結局、この映画はお互いを思いやることの大切さを描いた作品なのです」と思いを伝えている。

「猫と、とうさん」は7月28日に東京・YEBISU GARDEN CINEMA、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋ほか全国で公開される。

(c) Gray Hat Productions LLC 2021.