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ぴあ 総合TOP > 《十王図・二使者図》《地獄菩薩十王図》全 13 幅を一堂に展観『あの世の探検―地獄の十王勢揃いー』8月11日より開催

《十王図・二使者図》《地獄菩薩十王図》全 13 幅を一堂に展観『あの世の探検―地獄の十王勢揃いー』8月11日より開催

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重要美術品 《十王図・二使者図》のうち《第十 五道転輪王》元~明時代 14 世紀

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仏教美術をコレクションの核のひとつとする静嘉堂@丸の内で、8月11日(金・祝)〜9月24日(日)、『あの世の探検―地獄の十王勢揃いー』が開催される。静嘉堂文庫美術館が所蔵する《十王図・二使者図》と《地獄菩薩十王図》の全13幅を一堂に展示する初の試み。両作品の同一空間での展示は実に24年ぶりとなる。

仏教では、人が現生を離れ冥界に行くと、閻魔大王など10人の大王(地獄の十王)がいて、罪業を裁くと考えられている。そのため、亡くなった人の縁者が十王を供養することによって、その人の極楽往生を祈ってきた。

エネルギーに満ちた色彩と形により、十王とその足元に裁きの様子や地獄の獄卒らを描いた《十王図・二使者図》(中国、元〜明代)と、地獄に出向いて亡者を救済する《地獄菩薩十王図》(高麗時代)は一具で伝来してきた名品。作品保存の関係で全13幅を一気に見られる機会は希少のため、ぜひ往時の姿を堪能してほしい。

また、円山応挙筆《江口君図》が、重要文化財《普賢菩薩像》、重要文化財《西行物語》とともに展示される。応挙筆《江口君図》は大阪・江口の遊女の亡霊が、西行と歌を読み交わし、普賢菩薩と化したという謡曲「江口」を題材とした作品。白象に乗る遊女を普賢菩薩に見立てた、普賢菩薩の見立て絵(やつし絵)だが、仏画のような美麗さと気品を備えていることがわかるだろう。

冥界の各所を巡り極楽往生するまでの全三十五の場面と見返り絵など計四十図からなる、河鍋暁斎の《地獄極楽めぐり図》も特別出品される。

近年修復を終えた日本、中国の仏教絵画など、修理後初公開となる作品も楽しめる。人々は極楽浄土に何を見たのか。多彩な作品を通じて想像してみたい。

<開催情報>
『あの世の探検―地獄の十王勢ぞろい―』

会期:8月11日(金・祝)~9月24日(日)
会場:静嘉堂@丸の内
時間:10:00~17:00、金曜は18:00まで(入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜(9月18日は開館)、9月19日(火)
料金:一般1,500円、大高1,000円
公式サイト:
https://www.seikado.or.jp/

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