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今から俄然生きるぞ…方南ぐみ「あたっく NO.1」に朝倉伸二・安西慎太郎・上田堪大ら

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方南ぐみ企画公演「あたっく NO.1」ビジュアル出演者

方南ぐみ企画公演「あたっく NO.1」が9月22日から10月1日まで東京・俳優座劇場で上演される。

本作は2001年の初演以降、上演が重ねられている、樫田正剛作・演出による公演。樫田の伯父の日記をもとにした本作の物語では、昭和16年の冬、広島県呉軍港に集合し、潜水艦イ18号に乗り込んだ男たちの姿が描かれる。戦争のためにアメリカ・ハワイ真珠湾へと向かった彼らが乗る潜水艦イ18号には、特殊潜航艇と呼ばれる2人乗りの小さな潜水艦が搭載されていて……。

樫田は「この作品に出逢って僕の人生観は変わったと言っても過言ではありません」と言い、「僕自身、この物語を知って、愚痴をこぼすことを嫌うようになった。好きな仕事をしてるのに、そんなことを言ったら、昭和16年の『あたっく』乗組員たちに怒られるからです。出演者も観劇者も『明日から、いや今から俄然生きるぞ』と感じてもらえる絶対的自信を持って幕を開けられる作品です。彼らの青春に負けないように日1日を精一杯生きています」とコメントした。

出演者には朝倉伸二、安西慎太郎、上田堪大、小松準弥、永岡卓也、別府由来、牧田哲也、水谷あつし、山田ジェームス武、横尾瑠尉、原因は自分にある。の吉澤要人が名を連ねる。

チケットの一般販売は8月26日10:00にスタート。

樫田正剛コメント

この作品に出逢って僕の人生観は変わったと言っても過言ではありません。

それは2001年のことでした。仕事でつまずいた僕に母親が「海軍の伯父さんの日記」を読めと言ってきた。だが戦死をした人の日記を読む気持ちにはどうしてもなれなかった。苦しいとか辛いとか書いているんだろうな、と思いながらページを開いた。海軍の伯父が潜水艦乗組員ということをはじめて知り、その潜水艦が真珠湾攻撃に向かっていたことに驚き、勝つ気満々の文字にも驚いた。その潜水艦には特殊潜航艇という二人乗りの潜水艦を搭載してることを知った。はじめて目にした6文字。僕は図書館で資料を読み漁りながら伯父が乗艦していた潜水艦イ18号が、日本の命運を背負って真珠湾に向かっていたことを知りました。僕の胸はドキドキと興味に支配され、ついには広島県江田島にある海軍兵学校跡地(現・海上自衛隊、第1術科学校)、彼らが秘密の合宿をしていた愛媛県の旅館に出かけ、そこに保管されていた当時の乗組員たちの写真を見たとき、訓練後の風呂上がりの満面の笑顔を見たときに、この人たちの青春を描きたいと思ったのです。

タイトルは攻撃一番手を意識して「あたっくNo.1」と名付け、バレーボール物語と勘違いして飛び込んでくれるお客さんを期待したことを告白します。その後、幾度となく再演を繰り返すことになるとは想像もしていなかったので、タイトルにもう少しこだわれば良かったと反省もしましたが、過去出演者、スタッフ、観劇のお客さんたちから「あたっく最高」「あたっく、次はいつ」「あたっくと出会って元気になった」と「あたっく」が浸透してることが何よりも嬉しいです。僕自身、この物語を知って、愚痴をこぼすことを嫌うようになった。好きな仕事をしてるのに、そんなことを言ったら、昭和16年の「あたっく」乗組員たちに怒られるからです。出演者も観劇者も「明日から、いや今から俄然生きるぞ」と感じてもらえる絶対的自信を持って幕を開けられる作品です。彼らの青春に負けないように日1日を精一杯生きています。

方南ぐみ企画公演「あたっく NO.1」

2023年9月22日(金)~10月1日(日)
東京都 俳優座劇場

脚本・演出:樫田正剛
出演(五十音順):朝倉伸二、安西慎太郎、上田堪大、小松準弥、永岡卓也、別府由来、牧田哲也、水谷あつし、山田ジェームス武、横尾瑠尉、吉澤要人(原因は自分にある。)