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オスマン帝国皇帝のアートディレクターとして活躍した山田寅次郎の生涯を展観『山田寅次郎展』8月11日より開催

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山田寅次郎が著した『土耳古畫觀』(1911年)より  大橋上の群衆

2023年8月11日(金・祝)より、渋谷区神宮前のワタリウム美術館では、『トルコ共和国建国100周年記念 山田寅次郎展 茶人、トルコと日本をつなぐ』が開催される。トルコ共和国建国100周年を記念して、親日国として知られるトルコと日本との友情の原点に焦点を当てる展覧会だ。

山田寅次郎(1866-1957)とは、125年前にトルコに渡り、日土友好に尽力した人物である。1890年(明治23年)オスマン帝国最初の親善訪日使節団を乗せた軍艦エルトゥールル号が、台風により、現在の和歌山県串本町樫野埼沖で座礁した。世に言う「エルトゥールル号遭難事件」だが、この時亡くなった約500人の遺族のために、一民間人ながら現在の金額で1億円といわれる資金を集めたのが、山田寅次郎である。

26歳の時、オスマン帝国にたどり着き、義損金を渡した寅次郎は、当時の皇帝(スルタン)、アブデュルハミト二世に気に入られ、皇帝のアートディレクターとして、日本美術の輸入などに携わることになる。以来寅次郎は、実質的な民間大使のような仕事をしながら約10年間トルコで過ごし、日露戦争時には、日本政府の依頼でボスポラス海峡近くからロシアのバルチック艦隊の動静にも目を配った。帰国後は、製紙会社を設立するなど事業家として活躍、その後は茶道家元となり、91歳でこの世を去った。

同展では、寅次郎のオスマン帝国見聞録『土耳古畫觀(とるこがかん)』の挿絵をデジタル映像(アニメーション)で紹介するなど、当時のトルコの様子や、皇帝との関係とともに、寅次郎の生涯を紐解いていく。

さらに、山田寅次郎について深く知るトークプログラムや、トルコならではの工芸や食、音楽に触れるトルコ体験プログラムなど関連イベントも数多く用意されている。興味のある方は美術館ホームぺージで確認を。

<開催情報>
『トルコ共和国建国100周年記念 山田寅次郎展 茶人、トルコと日本をつなぐ』

会期:2023年8月11日(金・祝)~11月19日(日)
会場:ワタリウム美術館
時間:11:00~19:00
休館日:月曜(9月18日、10月9日は開館)
料金:大人1,400円、大人ペア2,400円、大学(25歳以下)・70歳以上1,200円、中小700円
※ひとり 200 円を義捐金としてトルコ地震の被害地へ寄付
公式サイト:
http://www.watarium.co.jp/

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