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「常磐線舞台芸術祭」スタート、柳美里「時間の庭で、あなたを待っています」

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「常磐線舞台芸術祭 2023」ビジュアル

「常磐線舞台芸術祭 2023」が、本日7月31日に開幕。オープニングイベント「KEYNOTE SPEECH」が、福島・小高生涯学習センター(浮舟文化会館)ホールで実施された。

「常磐線舞台芸術祭 2023」は、福島・宮城・茨城県内の常磐線沿線ほかで開催される芸術祭。「KEYNOTE SPEECH」には、実行委員の小松理虔、相馬家中村藩第33代当主の相馬行胤、フェスティバルコーディネーターの平田オリザ、古川日出男、プログラムディレクターの柳美里、実行委員の和合亮一らが登壇した。

開幕に際し、柳は「『常磐線舞台芸術祭 2023』は、野馬追最終日の野馬懸が行われた直後の13時から、小高神社近くの浮舟文化会館『KEYNOTE SPEECH』で幕を開けます。舞台芸術祭の開催期間をいつにしようかと考えた時、裸馬を素手で捕らえて地域の安寧を祈念する野馬懸の日から、盆入りの日までの2週間がよいのではないか、と思いました。祈りで始まり、祈りで終わる舞台芸術祭──、今年は、震災で亡くなられた方の13回忌です。『祈りは時間の中になく、祈りの中に時間がある』というのは、マルティン・ブーバーの言葉ですが、常磐線舞台芸術祭は、祈りの中にこの世には存在しない時間の庭をいくつも出現させます。ぜひ、一つ一つの庭を訪れて、見詰め、聴き入り、味わい、触れ、想像してください。時間の庭で、あなたを待っています」とコメント。

プロデューサーの鄭慶一は「いよいよ常磐線舞台芸術祭 2023が開幕いたします。常磐線舞台芸術祭は今夏初開催となります。福島入りして一ヶ月、広大な福島の地を車で巡り、美味いカツオを食べ、酒を飲み、地域の方々に叱責され、しかし強く励まされながら準備を進めてきました。福島をめぐりながら来訪者のみなさまに思うことは、芸術祭を『口実』に『きっかけ』にそして『入口』にしてこの土地を体感していただくことです。常磐線や国道6号線から見える雄大な海、そこで獲れるあきれるほど美味いかつお、各地で違う愛おしい方言に、強くこの土地の力を信じてやまない人々。どうぞみなさま、常磐線舞台芸術祭を『口実』に、豊かでそして強く愛おしいこの土地に遊びにいらしてください」と述べた。

なお、芸術祭の開幕に際し、飴屋法水たち「人は、見たものを」、そして茨城・JR磯原駅での展示「ここから『つなぐ、』」が追加プログラムとして発表された。「常磐線舞台芸術祭 2023」は、8月13日まで。

「常磐線舞台芸術祭 2023」ラインナップ

2023年7月31日(月)~8月13日(日)

青春五月党「JR常磐線上り列車-マスク-」

2023年7月21日(金)~28日(金)※プレ公演、公演終了
2023年8月4日(金)~6日(日)
福島県 Rain Theatre

作・演出:柳美里
出演:秋元菜々美、大内彩加、尾崎宇内 、菊池佳南、木村巴秋、久留飛雄己、佐藤真喜子、関根颯姫、名古屋愛、緑川史絵、齋藤夏菜子、福島県立ふたば未来学園高等学校演劇部

※尾崎宇内の「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記。

青年団「銀河鉄道の夜」

2023年8月1日(火)・2日(水)
福島県 勿来市民会館

原作:宮沢賢治
作・演出:平田オリザ
出演:井上みなみ、永田莉子、福田倫子、知念史麻、高橋智子

※高橋智子の「高」ははしご高が正式表記。

「『ザ・レディオ・ミルキー・ウェイ』ラジオ朗読劇『銀河鉄道の夜』舞台版」

2023年8月1日(火)・2日(水)
福島県 新地町文化交流センター(観海ホール)

原作:宮沢賢治
脚本・演出:古川日出男
出演:古川日出男、管啓次郎、小島ケイタニーラブ、柴田元幸、北村恵、後藤正文
音楽:後藤正文、小島ケイタニーラブ
映像:河合宏樹

青森中央高校演劇部×福島県の高校生たち「もしイタ ~もし高校野球の女子マネージャーが青森の『イタコ』を呼んだら」

2023年8月1日(火)
福島県 福島県立ふたば未来学園中学校・高等学校 多目的ホール 「みらいシアター」

作・演出:畑澤聖悟
出演:青森県立青森中央高等学校演劇部、福島県の高校生たち

青森中央高校演劇部「ジンコちゃんの世界」

2023年8月2日(水)
福島県 いわき芸術文化交流館アリオス 小劇場

作・演出:畑澤聖悟
出演:青森県立青森中央高等学校演劇部

渡辺源四郎商店「空に菜の花、地に鉞」

2023年8月5日(土)・6日(日)
福島県 新地町文化交流センター(観海ホール)

作・演出:畑澤聖悟
出演:渡辺源四郎商店

青年団「阿房列車 / 思い出せない夢のいくつか」

2023年8月10日(木)~12日(土)
福島県 Rain Theatre

「阿房列車」

作・演出:平田オリザ
出演:中藤奨、たむらみずほ、田崎小春

「思い出せない夢のいくつか」

作・演出:平田オリザ
出演:兵藤公美、大竹直、南風盛もえ

日没を祭れ 2023 第一日「日没、新しい夜明けに」

2023年8月5日(土)
福島県 東日本大震災・原子力災害 伝承館

企画:和合亮一
演出:佐藤典之
出演:(1部)千葉清藍、山中透、和合亮一 / (2部)福島県合唱連盟いわき支部、浪江混声合唱団、ゆめはっと合唱団、全国公募・有志参加者
朗読:和合亮一、小田美樹、清野和也、遠藤航、齋藤瑠偉、大橋奈央、熊谷コウ
指揮:西岡茂樹、信長貴富

日没を祭れ 2023 第二日「日没よ、鎮まれ。」

2023年8月11日(金)
福島県 小高山 同慶寺

(1部)作・演出:和合亮一 / 出演:清野和也 ほか
(2部)作・演出・出演:津村禮次郎

山本卓卓ソロ「キャメルと塩犬」

2023年8月11日(金・祝)
福島県 相馬市民会館 多目的ホール

原案:古典落語「らくだ」
作・演出・音響・照明・映像・出演・企画:山本卓卓

堀川炎「窓の外の結婚式」(利賀日本博プログラム)

2023年8月12日(土)
福島県 平中央公園(いわき芸術文化交流館アリオス前広場)

原作:柳美里
演出:堀川炎
出演:近藤強、鄭亜美、石松太一、藤瀬のりこ、倉島聡

「『二つの駅舎、ボイス・オン・ボイス』古川日出男×後藤正文」

2023年8月3日(木)
福島県 JR富岡駅周辺

2023年8月4日(金)
福島県 JR新地駅周辺

出演:古川日出男、後藤正文

「『JR 常磐線夜ノ森駅』柳美里×尾崎世界観」

2023年8月7日(月)
福島県 富岡町 夜の森公園周辺

出演:柳美里、尾崎世界観

「『浜通りと中通りの境』和合亮一×田島貴男(Original Love)」

2023年8月8日(火)
福島県 JR 福島駅東口周辺

出演:和合亮一、田島貴男(Original Love)

「『荒地の家族』佐藤厚志×Miya」

2023年8月9日(水)
宮城県 JR亘理駅周辺

出演:佐藤厚志、Miya

飴屋法水たち「人は、見たものを」

2023年8月10日(木)
福島県 JR大野駅前周辺

上演者:飴屋法水たち(飴屋法水、西島亜紀、くるみ)

[演劇ワークショップ]

福名理穂(ぱぷりか)劇作ワークショップ

2023年8月2日(水)・3日(木)
福島県 いわき芸術文化交流館アリオス 大リハーサル室

ファシリテーター:福名理穂
アシスタント:岡本唯

山本卓卓(範宙遊泳)ワークショップ

2023年8月10日(木)
福島県 相馬市民会館 多目的ホール

講師:山本卓卓

[ツアー]

原発事故による旧避難区域内の文化財巡りツアー「原発被災地歴史探検」

2023年8月4日(金)
福島県 JR大野駅

案内人:森幸彦

ロッコクツアー

2023年8月6日(日)、9日(水)
福島県 国道6号線沿い

案内人:小松理虔

[食]

酒と話「どんちゃん港」

2023年8月5日(土)
福島県 UDOK.

2023年8月12日(土)
福島県 Share Place STUDIO B-6

フェスティバル・フードマーケット

2023年8月4日(金)~6日(日)
福島県 JR新地駅周辺

[展示]

展示「ここから『つなぐ、』」

2023年7月31日(月)~8月31日(日)
茨城県 JR磯原駅周辺

[オープニング・クロージング]

KEYNOTE SPEECH

2023年7月31日(月)※終了
福島県 小高生涯学習センター(浮舟文化会館)ホール

登壇者:小松理虔、相馬行胤、平田オリザ、古川日出男、柳美里、和合亮一
出演:磐城じゃんがら遊劇隊、富岡表現塾 ほか

クロージングイベント

2023年8月13日(日)
福島県 浪江町 中央公園