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「もしイタ」は常磐線舞台芸術祭のテーマ“つなぐ”そのもの、畑澤聖悟が実感語る

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青森中央高校演劇部×福島県の高校生たち「もしイタ ~もし高校野球の女子マネージャーが青森の『イタコ』を呼んだら」より。(撮影:冨田了平)

青森中央高校演劇部×福島県の高校生たち「もしイタ ~もし高校野球の女子マネージャーが青森の『イタコ』を呼んだら」が本日8月1日に福島・福島県立ふたば未来学園中学校・高等学校 多目的ホール 「みらいシアター」で上演された。

「もしイタ」は、畑澤聖悟が作・演出し、青森県立青森中央高等学校演劇部、福島県の高校生たちが出演する舞台作品。東日本大震災被災地応援のための創作され、2011年9月以降、全国各地で上演が重ねられている。今回は、「常磐線舞台芸術祭 2023」のラインナップの1つとして披露された。

畑澤は、本番前の心境を「控え室で高校生たちはおとなしく待機しているはずもなく、きゃあきゃあ歓声を上げている。東北の端と端で暮らす彼ら彼女らがまるで昔からのチームメイトのようだ。これが演劇の力だなあ、と思う。つなぐ。常磐線舞台芸術祭の理念、そのものではないか。演劇の神様はきっと力を下さるだろう」とコメントした。

畑澤聖悟コメント

青森中央高校×福島の高校生たち「もしイタ」リハーサルを終えて。
あの日、私の住んでいる青森市は震度4。3日ほど停電したが、大きな被害はなかった。つまり私は当事者ではない。当事者ではない自分になにができるのかを考えた末、高校生と作り上げたのが「もしイタ」である。以来、被災地やそうでない土地で上演を続けてきた。このたび12年の歳月を経て、福島の高校生たちとのコラボが実現した。そのことがまず奇跡。たった2日間の稽古で曲がりなりにも通しができたことが更に奇跡(高校生ってすごい!)。そして、ああ、それにしても。この芝居に登場する被災地から来た転校生やそのチームメイトたちの台詞が福島の言葉で演じられていることに心が震える。
リハーサルが終わり、本番まであと100分。控え室で高校生たちはおとなしく待機しているはずもなく、きゃあきゃあ歓声を上げている。東北の端と端で暮らす彼ら彼女らがまるで昔からのチームメイトのようだ。これが演劇の力だなあ、と思う。
つなぐ。
常磐線舞台芸術祭の理念、そのものではないか。
演劇の神様はきっと力を下さるだろう。本番が待ち遠しくてならない。

青森中央高校演劇部×福島県の高校生たち「もしイタ ~もし高校野球の女子マネージャーが青森の『イタコ』を呼んだら」

2023年8月1日(火)※公演終了
福島県 福島県立ふたば未来学園中学校・高等学校 多目的ホール 「みらいシアター」

作・演出:畑澤聖悟
出演:青森県立青森中央高等学校演劇部、福島県の高校生たち