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「イノセンツ」監督が明かす大友克洋「童夢」の衝撃

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マンガ「童夢」カット

大友克洋のマンガ「童夢」が影響を与えた北欧発のサイキックスリラー映画「イノセンツ」。このたび「童夢」のクライマックスで超能力を持つ悦子がブランコに乗るカットと、監督のエスキル・フォクトが同作との出会いや影響を語るコメントが到着した。

「イノセンツ」はノルウェー郊外の住宅団地を舞台に、夏休みに仲良くなった4人の子供たちが隠れた力に目覚める物語。「テルマ」「わたしは最悪。」で監督のヨアキム・トリアーとともに脚本を手がけたことで知られるフォクトは「童夢」からインスピレーションを得たことを明かしており、日本の観客からも「大友克洋の『童夢』への北欧からの完璧なアンサー」「これは『童夢』実写化と言っても過言でなはい」といった声が多数上がっている。

フォクトが大友を知ったのは、海外でも根強い人気を誇るアニメーション映画「AKIRA」を観たことがきっかけ。大友が描いたマンガの英訳版を探し、1990年代には「童夢」を読んでいたという。「童夢」は日本の郊外のマンモス団地で起こる連続不審死事件をめぐるモダンホラー。フォクトは2017年製作の「テルマ」に関わっていた際に「童夢」を再読し、すでに子供がいたことも影響し、大きな衝撃を受けたそうだ。

そして子供には子供にしか知り得ない秘密の世界があり、そんな大人にはわからない世界で起こる物語を映画にしてみたいと考えた。特に「童夢」のクライマックスを参考にしているそうで、フォクトは「誰にも気付かれないだろうと思ったのですが、日本公開でみんなにバレてしまいますね。日本の皆さんが気に入ってくれることを願います」と語っている。

(c)Mer Film (c)2021 MER FILM, ZENTROPA SWEDEN, SNOWGLOBE, BUFO, LOGICAL PICTURES