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原因は自分にある。夏ツアー東京公演レポート「観測者のためにやっていることが自分たちの夢に変わっていく」

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原因は自分にある。「LIVE TOUR 2023 -G=ø-」

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8月10日、7人組ボーカルダンスグループ「原因は自分にある。」が大阪にてツアー「LIVE TOUR 2023 -G=ø-」のファイナル公演を迎えた。

11月には自身最大キャパとなるぴあアリーナMMでの公演を控える彼ら。
本記事では7月21日に行われたLINE CUBE SHIBUYAでの公演の模様をレポートする。

※杢代和人は欠席。

新演出も盛りだくさん!進化を続けるげんじぶライブ

定刻。強いレーザーが空間を切り裂いていく中、カラフルな照明が瞬く。それに呼応するようにして、客席のペンライトが揺れる。
ステージ上段に6つのシルエットが浮かび上がると、会場は観測者(原因は自分にある。のファンの総称)の大きな歓声が湧き上がった。

オープニングを飾るのは6月7日にリリースされた最新曲の「Foxy Grape」。
2つの大きなスクリーンにはその瞬間、瞬間のメンバーの表情が映し出され、観測者たちを魅了。大倉空人のウィンクが歓声を呼び起こし、桜木雅哉の大人っぽい表情で酔わせる。
続く二曲目は小泉光咲の挑戦的な表情から始まる「無限シニシズム」。武藤潤の力強く、伸びやかな歌声が会場いっぱいに響き渡り、長野凌大の強い眼差しが刺す。さらに吉澤要人の重低音が会場を震わせる。高難易度のダンスでアクセルを踏んだところで、大倉の「いくぞ!」という声と共に続いて「黄昏よりも早く疾走れ」。強い光の中で躍動する。

勢いと疾走感のある楽曲で観測者たちをげんじぶの世界観に巻き込み、その勢いのまま「嗜好に関する世論調査」へ。お馴染みの「二択」の振りでは、会場も一緒になって体を動かす。
そしてこの曲中に武藤の呼びかけで始まったのは「どちらの方がキメ顔レベチイケメンでしょうか!」。

このツアーでは「嗜好に関する世論調査」で、毎公演テーマを変えて対決を行なっているのだそう。この公演では小泉と長野が対決。
2人がそれぞれカメラに向けてキメ顔を見せる。それだけではなく、ほかのメンバーがプレゼンするのも見どころ。

「みなさまよろしいでしょうか。この長野凌大という男はですね、素敵な母親と素敵な父親から生まれた1つの尊い命です。そんな長野さんが1番かっこいいに決まってるでしょ?」(大倉)

「確かに凌大もかっこいいんですけども、光咲のライブのときのキメ顔は負けてないんじゃないかな、と思います」(桜木)

「確かに光咲、めちゃくちゃイケメンですけど、長野凌大が1番かっこいいのはライブ中でございます。ライブ中の長野凌大は世界で一番かっこいい」(吉澤)

しかし、最後にはスクリーンに杢代の写真が映し出され、ここまでで一番の歓声を掻っ攫っていった。さすがレベチイケメン。
小泉のキメ顔で「嗜好に関する世論調査」を締め括ったあとは新曲の「鳴らして、シンバル」へ。着ていたジャケットを脱ぎ、肩にかけて爽やかに雰囲気も変えて。歌詞はげんじぶっぽさがありつつも、曲は今までとまた違う魅力を垣間見せてくれそうなものに。また、会場も一緒になって体を動かし、歌う場面もあり、一体感が高まる。

多彩な楽曲で会場の温度もグッと上がったところでMCへ。改めて自己紹介。
「一緒に夏の素敵な思い出をつくっていければな、と思います」と長野が呼びかけたあと、話題は長野と吉澤の誕生日について。7月に揃って20歳になった2人。そんな長野の髪が金髪になっていることに桜木が触れると「誕生日に起きて、パッと鏡を見たら『明るっ』って……」と長野が答えたが、大倉と小泉からは「またその話?」とクレームが。ちなみに前日の公演でも同じ話をしていたという。
しかし、「金髪の長野凌大、いかがでしょうか」と問いかけると会場からは「似合ってる」の声が飛び、笑顔を見せた。

もうひとりの誕生日ボーイの吉澤はばっさりと短髪に。会場からもかっこいい、もしくはかわいいの声が飛ぶ。
そんな吉澤が新曲「鳴らして、シンバル」について「この夏ツアーのために用意した新曲です」と紹介。「一緒に歌える場所があるから」ということで観測者たちと練習タイムを行った。「(今練習したところを)歌いながら帰ってください」とアピールした。

そして「嗜好に関する世論調査」での二択のテーマについて。東京1公演めは大倉と武藤のどっちが声が大きいか対決(大倉の勝利)、2公演目は吉澤と桜木のどちらが身長が大きいのか対決(今の段階では吉澤)。
今日の対決についてはスクリーンに映し出された杢代の勝利?「ヒント、あげたでしょ。レベチイケメンって言ったでしょ? そこから答えは決まってたよ、って」と武藤がニヤリと笑みを浮かべた。

ここからは「僕たちげんじぶの夏を感じるような曲をもってきましたので、楽しみにしてください」という小泉の言葉と共に、怒涛のメドレーへ。

怒涛のメドレー、そして客席へ!

スクリーンには海の涼しげな映像が流れ、真っ白な衣装に着替えた長野が登場。「Up and Down」を小泉、武藤、長野がしっとりと歌い、そこに大倉、桜木、吉澤が加わる。
続いて、強い白い光がメンバーの姿を照らし「青、その他」を爽やかに。揺れる小泉の衣装が光を受けてその姿はまるで王子様のよう。

どこかシックな雰囲気を感じさせる紫の照明の中、「夜夏」をせつなげな表情を見せつつ、大人っぽく。
カラフルな照明が瞬き、花火の音が響き「結末は次のトラフィックライト」へ。最後には花火がスクリーンいっぱいに映し出され、夏の景色を楽しんだ。さらに武藤の美しい高音から始まる「夏の二等辺大三角形」と続く。切ない歌詞と歌声がリンクし、観測者たちの心を掴んでいく。

そして、ここでサイドにあった2つのスクリーンがセンターに移動。スクリーン越しに「余白のための瘡蓋狂想曲」。メンバーと、映像と文字が重なり、げんじぶならではの空間を作り出す。その世界観は「0to1の幻想」にも引き継がれていく。映像と光の巧みな演出はさすがの一言。さらに激しいダンスも見せ、興奮度は高まっていくばかり。大倉の「手をあげろ!」の声に会場のテンションももう一段階上がっていくのが感じられる。
そのあとのソロダンスではそれぞれのカラーが生かされている。アグレッシブであったり、クールだったり、情熱的であったり。歌だけではなく、進化しているダンスは観測者たちの目も心も楽しませているに違いない。

そんなメドレー終わりはメンバーそれぞれがステージから飛び出し、入れ替わり立ち替わり2階席、3階席へ。客席で「放課後ギュッと」と「ネバーエンドロール」を熱唱した。観測者のすぐそばで歌を届けられることに嬉しそうにメンバーも笑顔を弾けさせる。長野は「いい匂いしますか?」と独特の表現でファンとの距離感に言及。武藤も「本当に最高だな、観測者!」と嬉しそうな表情を見せた。

ステージに戻ってのMCでは大倉が「楽しいねー」とニコニコ。武藤は「夏だね」「夏休み始まったっていう人!」と呼びかけ、手を挙げた人たちに向かって「最高じゃん!宿題早めにやっとけよ」とこちらもニコニコ。

そしてここまでの公演について振り返った。まずはげんじぶの夏の曲で揃えたメドレーについて。
「最初の曲は夏の夕方を感じるような曲になってるんじゃないかな、と思うんですけど」と小泉が解説。日が沈んでいき、花火が上がるまでの時間の流れを再現したセットリストだ。
そこから、新曲2曲を披露したわけだが、「『余白のための瘡蓋協奏曲』は本当に早く披露したかった」と武藤と言えば、小泉も「ここでいきなりギャップだよね」と頷く。

「今までのげんじぶからさらに進化させた楽曲で、過去最高に速いんですよ。踊りも滑舌も大変」という武藤に、桜木も「あれすごく大変だよね」。桜木のパートが高難易度で、「ぜひカラオケで歌ってみてほしい」とその難易度の高さを体験するように勧めた。
一方、武藤がテンション高めに話していたのは「余白のための瘡蓋協奏曲」で使用していたモニターについて。「普通のモニターじゃないんですよ。透明にもなるんだよね!」(「シースルービジョン」と吉澤が3回繰り返し、「場合によっては透けるときもある」と解説)新しい技術が投入され、またライブの可能性が広がっていることに観ている側としてもワクワクしてしまう。
長野「映像か実像かどっちかわかる?」と聞き、大倉「わかるよ」とツッコミ。

夏の休日には何をしたい?

ここで話題は、「夏の二等辺三角形」の歌詞で「サマーホリデー」とあることにちなみ、「夏の休日になにしたい?」と小泉からお題が。
桜木が「水上アスレチック。そこで鬼ごっこしたい」と言えば、「絶対に楽しい!」と最年長の武藤が笑顔で賛同。「最初のほうで水に落ちると思うけど!」しかし、自分が何をしたいかと問われると「ガンプラ」と即答。春夏秋冬いつだってガンプラだろう、とメンバーからツッコミを受けると「ドラマとアニメの一気見したい」と付け加えた。
会場から驚きの声を浴びていたのは長野。「サーフィン」という回答に小泉は「ちょっとチャラくない?」。「みんなサーフィン知ってる?」と問いかけ、ボードに上に立ち、波乗りする状態だけがサーフィンなのではなく、手で漕いで進む(パドル)のもサーフィンだから! と熱弁した。

小泉は「げんじぶみんなで花火したいな、と思います。和人も含め7人で」。吉澤は「水上バイクに乗りたいです。こないだ水辺に行く機会があって、水上バイクですごいスピードで走ってるのを見て、あれに乗ったら絶対に気持ちいいだろうな、あれ乗りたいな、と思って。水上のバイクも乗れるようになりたいな、と思いました」。「要人は水上バイクの免許とってその楽しさをみんなに見せてよ」と大倉が提案。さらに「2024年12月までに(水上バイク)の免許を取ろう!」。来年の年末、どのような報告が聞けるか楽しみだ。

一方、聞き手に回っていた大倉は吉澤から問われると「お、おれ? えっと……屋台で焼きそばが食べたい」と答えると会場からは「かわいい!」の大合唱。メンバーはこの「かわいい」に首をひねるが「かわいいよね?」と大倉。「みんなかわいいをわかっていない。やきそばはかわいいんだから」とかわいいスマイルを見せた。

続いては日替わり曲へ。長野が「今日のためにも持ってきました」と日替わり曲のタイトルをコールすると、客席からは大きな歓声が。「シェイクスピアに学ぶ恋愛定理」だ。観るたびに進化しているようにも見える楽曲だ。キレのあるダンスで魅了していき、ラストは長野のウィンク付きで心を掴んで離さない。

続いて、またげんじぶの新たな世界観を感じさせる「Mr.Android」。
激しく入れ替わるフォーメーション、激しい曲調にそのパフォーマンスにづけになる。
「貴方に溺れて、僕は潤んで。」は武藤、大倉、小泉と歌い繋がれる冒頭、大人っぽい物語が紡がれていく。一方で、桜木の儚げな歌声が世界観を際立たせていく。

早くもライブは終盤。
ステージ上段に移動し、「原因は自分にある。」をアグレッシブに歌えば、会場全体で腕を振り上げ、盛り上がりは増していくばかり。そして相変わらず、この楽曲での表情管理が素晴らしくて見入ってしまう。

白いスモークの中、6人のシルエットが浮かび上がる。吉澤の落ち着いたメロディーラインから始まる「僕らの世界・物語」では壮大な世界観を感じさせる。大倉のボリュームのある歌声が圧倒していく。

本編を締めくくるのは「幽かな夜の夢」。
「げんじぶの夏、最後まで楽しんでいきましょう」と小泉が良い、「幽かな夜の夢」
歌声の迫力が増していくのはもちろんだが、ラストに近づくにつれていく迫力のあるパフォーマンスにも目が離せなくなる。
小泉「本当に本当にありがとうございました」
最後、スクリーンのうしろに消えていったと思ったら、シースールスクリーンのバッグに6人の姿が見える憎い演出でしめくくった。

アンコール「みんなで手を取り合って上に行くぞ!」

しかし、会場からは間髪入れずに大きな手拍子と、「アンコール」の声が。その声に呼ばれるようにして、再び登場した6人。それぞれライブTシャツだが、アレンジが異なるのが素敵だ。 吉澤が「この曲でみんなで盛り上がっていきましょう!」と声をかけ、小泉の透明感のある高音で始まる「GOD 釈迦にHip-Hop」。観測者の掛け声のパートもあって、さらに盛り上がっていく。動画が事前に上がっていたということもあり、観測者も完璧。初めての人に向けて、「サビとかやってみる?」と改めてコールをレクチャー&実演した。

新演出も多くあった今回の公演。大倉が「印象的だったものあった?」と聞くと、小泉は「『余白~』からの『0to1の幻想』がミュージックビデオっぽくて。げんじぶの中でも今までになかったような演出だったので、げんじぶらしさもあるんじゃないかな、と」。

続いて桜木は「アンコールの『GOD』は……」と話し出すと、「ちょっとごめんなさい、アンコール『GOD』ってなんですか?」と大倉からストップがかかる。「ごめんごめん、『GODしゃかりきにHip-Hop』……」とさらに素で間違えて、会場とメンバーを和ませた。ヒップホップと言い間違える。「みなさんコールしてくれて、テンション上がっちゃってすっごい踊っちゃう」と笑顔。また長野の動きもすごい、ということで大倉から「一回だけお願いしていい?」とねだられて長野がワンフレーズ踊って見せると、「調子が上がってきたよ!」とメンバーも大盛り上がり。武藤は小泉と同じで「シースルービジョン。初めて見たときの感動が忘れられない!」と感動をイキイキと伝えた。

そして吉澤は「やっぱりみなさんの近くに会いに行けたことですかね」と良い声で言い、「今回、初の試みでして、僕らもどんな感じなのかな、すごくドキドキしながらやっているんですけど、いろいろある時代みなさんの目だったり明るい表情を近くでみられて。本当にウキウキしながら、パワーをもらいながら楽しい気持ちでやらせてもらいました」と語った。

そして、改めてライブの感想を伝えた。
吉澤は「夏ツアー、東京公演初めて3デイズやって本当に不安がある中やったんですけど、無事にみなさんのパワーのおかげで3日間乗り切ることができました」と感謝を伝え、「改めてみなさんの笑顔を見られるということが本当に本当に幸せで活動していてよかったな、と思える瞬間です。たくさんの笑顔と幸せをありがとうございます」

「まさか自分たちがLINE CUBE SHIBUYAで、3日間もできるアーティストになれるなんて僕たちも思ってもいなかった」と語る長野。この1年は杢代の活動の制限であったり、その中でホールツアーさらにアリーナツアーが決まった。「いろいろと僕たち自身も悩むこともあって。夢はたくさんあるんですけど、なんのためにやっているんだろうってことは悩んだ時間もあったんですけど、ライブをするたびに、自分たちのためにやっているつもりがどんどん観測者のあなたのためにパフォーマンスをしてるんだな、って。本当にひとりひとりのためにやっていることが自分たちの夢に変わっていっているんだな、っていう体験をこの1年間たくさんしてて。和人も近くのようで遠くでがんばっていて、それぞれがそれぞれのために、げんじぶのためにがんばっている中でみなさんが応援してくれてるっていうこの関係にいつも救われています。これからもっともっと、1公演1公演大切にしたいしアリーナがあるし、ひとつひとつ、みなさんの期待をいい意味で裏切れるような原因は自分である。でいたいなと思います」

充実の公演の最後の曲は「原因は君にもある。」。「みんなで手を取り合って上に行くぞ!」と大倉が叫び、長野の呼びかけで最後は会場全体で大合唱。この空間での最後の一瞬まで全員で楽しんだ。

最初から最後まで、アグレッシブに、パワフルに、ステージをところ狭しと躍動した原因は自分にある。新たな力を蓄えて、いざ、アリーナ公演へ。
「みなさんの声が僕たちのパワーになると感じました。残りのツアーももちろん、アリーナでその声を響かせましょう!」と最後に力強く伝えた武藤。11月5日、原因は自分にある。はきっと新たな世界を見せてくれるはずだ。

取材・文:ふくだりょうこ 撮影:米山三郎・牧野孝彦

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