【3公演1万字詳細レポート】「EBiDAN THE LIVE UNIVERSE 2023」で見せたEBiDANの可能性と未来「来年はこれを越せる自信しかない」
音楽
ニュース
EBiDAN THE LIVE UNIVERSE 2023
8月11日、12日、代々木第一体育館にて「EBiDAN THE LIVE UNIVERSE 2023」が行われた。2日間、3公演にわたり異なるテーマで開催された熱狂のライブの模様をレポートする。
全員の個性を輝かせ、ワクワクを掻き立てる新しいエビライ
テーマは1公演目がLove&Communication、2公演がLove&Cool、3公演目がLove&Sweetだ。テーマがより反映されていたのはライブ前半戦。
全グループ揃って「Stage of the Universe」を披露したあと、リョウガ、HAYATO、ジャン海渡が会場とのコール&レスポンスで盛り上げ、早速トップバッターのグループのステージがスタート。
前半ブロックでは各グループ日替わりで曲を披露した。3公演まとめて各グループの披露曲を紹介する。
最初に登場したのは今年の4月にデビューしたばかりのLienel。
デビュー配信シングル「Love Communication」をフレッシュに披露。こんなにライブのテーマにぴったりなことがあるだろうか。
2公演目ではテンション高めに「Neo Romantic」。ハードなダンスを見せると同時に、それぞれがカメラで抜かれるシーンではクールな表情を見せ、大きな歓声を受けた。
3公演目では「Summer Boy! Summer Girl!」と夏らしい楽曲を。メンバーがタオルを回し、ファンはペンライトを回し、トップバッターとしてしっかり会場を盛り上げた。
続いてデビューを控えているICEx。ICExは3公演を通じて「CANDY」を。広い代々木体育館のセンターステージで、緊張した面持ちを見せつつもパフォーマンス。キュートだったかと思えば、クールな表情も見せ、客席を沸かせた。
BUDDiiSは1公演目では「YO HO」。夏のテンションをあげてくれるようなゴキゲンなナンバーだ。温まりつつある会場の温度をよりあげていく。
2公演目は「最高にクールな曲を持ってきました」というFUMINORIの言葉どおり、大人の魅力が感じられる「BEAST2」。FUMINORIがサングラスを下げ、会場にアピール、SHOOTが力強い眼差しを向けた。
そして3公演目、Love&Sweet、BUDDiiSの可愛い楽曲といえば「The One」。
かわいさ爆発なのはもちろん、この曲の聴きどころは毎回変わるセリフ部分だ。
「会えてめっちゃ嬉しいー! 出会えたのって運命だと思うからひとつ言わせて。これからこの先も……ずっと一緒にいて」と最年長のFUMINORIが最強にスイーツにキメた。
センターステージにパフォーマンスを繰り広げたのは活動を制限していた杢代和人も加えた久しぶりに7人でのパフォーマンスとなった原因は自分にある。だ。1公演目、テンションをぶちあげるのにはぴったりな「GOD 釈迦にHip-Hop」をあふれんばかりの笑顔で。
曲終わりに杢代は「待っててくれてありがとう!」と会場に向かって呼びかけ、今日から7人での活動再開を宣言し、大歓声を浴びた。
2公演目では「無限シニシズム」を。桜木がワイルドな笑みで歓声を浴び、難易度の高いダンスを展開、エネルギッシュなパフォーマンスを見せた。
3公演目ではミュージカルのような「魔法をかけて」。振りもキュートだが、メンバーのニコニコな表情が印象的だった。
それぞれの個性にフューチャーしたステージで、EBiDANの魅力が爆発
ONE N’ ONLYが1公演目で披露したのは爽やかで元気が溢れそうなナンバー「Step Up」。衣装もラフで淡い色味でまとめているが、展開されるステージは熱い。NAOYAが「もっと熱くなれ」と煽っていき、より盛り上げていく。
クールが似合うワンエン。2公演目では最新アルバムから「Departure」を披露。力強いダンス、体に響くラップ、伸びやかな歌声で今のワンエンを見せつけ、気合いの入った表情で会場中の心を鷲掴みにした。
3公演目ではKENSHINの「みんなのこと愛してるよ」という甘い言葉で始まった「My Love」。Coolから一転、仲の良さが際立つ楽曲。KENSHINがTETTAの頬にキスをして悲鳴が上がる場面もありつつ、会場もメンバーと一緒にに手を振り、一体感を楽しんだ。そして曲終わりにはみんなでギュッと集まって、まさにSweetなかわいさを見せた。
田中雅功の「EBiDAN二代目楽器隊です!」という言葉と共に登場したさくらしめじ。1公演目ではポップだが、心に刺さる「なるため」を。
ダンスナンバーが続く中、さくらしめじの曲はいつも柔らかく、その場の空気を包み込んでくれる。
しかし、Coolな2公演目では「別れたあとに僕が思うこと」。切なさを感じられるような楽曲を、魂を込めるように歌い上げた。
さらに3公演目では「simple」を黄色の太陽の光の中のような空間で披露。伸びやかな歌声で会場を癒していく。
SUPER★DRAGONは1公演目ではジャンが「盛り上がりが足りないんじゃないの?」と煽り「Reach the sky」を。サビでタオルを回し盛り上げていく。
そしてLove&Coolでは、炎が燃え上がるような真っ赤なステージで「Revolution」を。黒のスーツでゴリゴリに踊る姿が最高に映える。気迫のこもったステージを見せた。
Love&Sweetでは一転、飯島颯が「EBiDANイチスイートなSUPER★DRAGONだよ」と挨拶し、「Pretty Girl」。ピンクの照明の中、キュートな振りと共にスマイルで届けた。
M!LKは山中柔太朗のパネルを持ち込んで「シアワシェイク」。直前に公演の欠席が決まった山中の存在感を発揮させようとするかのように、冒頭のあいさつでも趣向を凝らしていたM!LK。1公演目では山中のぬいを持ち込み、2公演目で山中の顔がプリントされたTシャツを衣装の中に4人揃って着込み、3公演目では山中からの手紙を朗読。客席を和ませさせた。
しかし、2公演目ではビシッと。センターステージでたくさんの光を浴びて「HIKARI」を。キレのある、力のこもったダンスと共に、M!LKらしいキラキラをしっかり振り撒いた。サビでは、客席のペンライトの動きも美しく揃い、圧巻。
3公演目はビジュアルもSweetに、濃いめのピンクが基調の衣装で「テレパシー」を。持ち込んだ山中のパネルの口元部分を切り抜き、そこに口だけをハメて歌うという斬新な演出で会場を沸かせた。
前半ブロック、グルーブパフォーマンスを締めくくるのは超特急。1公演目は「超えてアバンチュール」で会場のテンションがぶちあがる。おそらく客席の大半が知っているであろう楽曲に大きな盛り上がりを見せた。
そして2公演目に持ってきたのは「MORA MORA」。最新アルバムからの楽曲だが、「MORA MORA」の部分では会場のたくさんのペンライトの動きが揃った。そんなペンライトの光を受けながらセンターで不敵にユーキが微笑む。さらにシューヤのロングトーンに会場も沸きたった。
3公演目ではこちらも最新アルバムから「ラキラキ」を。センターにいるハルがとびきりに可愛い表情を次々と炸裂させて魅了した。
エビライの見どころ、シャッフルユニットでこの夏一番の思い出を
公演によって変わったのはシャッフルユニットも、だ。
1公演目で最初に登場したのはBUDDiiS改め、ジャン、タカシ、TETTA、飯島颯、松村和哉、武藤潤、SEIYA、FIMIYA、YUMA、 HARUKI、による「BUNNiiS」。
「Under The Sea」を披露、タカシとTETTAのハーモニーがばっちりと重なり、武藤の高音ボイスが響き渡る。
そしてジャンと松村のラップパートはさすがの一言だが、いつもと少しテイストが違うのも新鮮だ。
1公演目、次のシャッフルはSUPER★DRAGON改め「ULTRA★DRAGON」。
高岡ミロ、SHOW、マサヒロ、曽野舜太、高田彪我、NAOYA、桜木雅哉、TAKUYA、そして田中洸希で「Mada’ Mada’」。
田中のボイパで始まり、高岡、桜木と激しくシャウトし、曽野と高田が柔らかに歌い上げる。SHOW、マサヒロ、NAOYA 、TAKUYAはキレのあるダンスで躍動した。
2公演目では文字通りクールさを感じる選曲に。
ONE N’ ONLYあらため「わんわんオンリー」は芳賀柊斗、志村玲於、田中雅功、MORRIE、FUMINORI、KENSHINが参加。「YOUNG BLOOD」を披露した。
KENSHINがまずは会場を煽りぶち上げ、MORRIEと田中雅功の力強い歌声が会場を揺らす。芳賀はREIの高音をきっちり歌い上げた。ゴリゴリに踊り歌う田中雅功もここでしか見られない。
超特急あらため超特価は大倉空人、長野凌大、杢代和人、EIKU、池田彪馬、柴崎楽、志賀李玖、そしてリョウガ、タクヤが参加し、「Kiss Me Baby」。選曲の巧みさもあるのか、イントロが流れると、割れんばかりの歓声が響き渡った。激しいダンスをものともしないパフォーマンスで会場を魅了。特に、センターを担う長野は存在感を発揮した。
3公演目はSweetなシャッフルを。
原因は自分にある。あらため「きっかけは自分にある。」は、アロハ、ハル、吉田仁人、山本龍人、古川毅、森田璃空で「チョコループ」を。チョコループといえば、キュートな衣装が印象的な楽曲。
古川の可愛い衣装姿はなかなかのレアものではないか。それでもにじみ出てしまうかっこよさ。アロハもしっかりとかわいさとかっこよさを使い分けてくる。
そしてかわいさをぶっちぎっていたハル。森田、吉田もキュートな表情を見せた。
シャッフルユニットラストはM!LKあらため「沼M!LK」でシューヤ、REI、小泉光咲、中村旺太郎、そして佐野勇斗で「Ribbon」を。
白のキラキラな衣装によって、小泉が完全に地上に舞い降りた天使で驚いてしまう。そして、普段クールなパフォーマンスが多いワンエンのREIだが、サラリと着こなしてしまうポテンシャルの高さが恐ろしい。
シャッフルユニットでグンッと上がった会場の熱気。このあとはさぞやりづらそうだと思ってしまうところだが、その空気を切り替えたのがボーカリストたちによる歌唱。
センターにタカシが立ち、TETTA、武藤潤、シューヤ、古川毅、田中雅功、MORRIE、吉田仁人がさわやかな白の衣装で登場し、「Sunset」をしっとりと歌い上げた。その圧倒的な歌唱力に会場も聴き入り、シンと静まり返る。
各グループのハーモニーの共演が興味深い。これからの可能性も感じられるステージとなった。
全員で「恋心」を歌ったあとは、後半戦に向けてクールダウン。
FUMINORIがMCを務める「客席のみんなの心をわしづかみキュンキュンコーナー」。
参加するのは、俳優としても活躍するメンバーであるタクヤ、佐野勇斗、田中洸希、高田彪我、EIKU、杢代和人、SHOOT、志賀李玖、近藤峻太だ。
Love&Communicationで行われたのは「体でキュンキュン・コミュニケーション トライアングル・タオル相撲」。
片足で立った3人でタオルを引っ張り合い、最後まで倒れずに残っていた人が勝ち、というものだ。カイは行司として呼び出しや審判を担当。自由奔放に仕切り、会場を和ませた。
予選3戦が行われ、決勝は佐野勇斗、田中洸希、SHOOTの対戦に。が、予選、決勝共に、対戦相手同士が自滅した佐野が「何もしてないのに!」と言いつつ優勝を果たした。
ちなみに、「めちゃめちゃ疲れている」というカイは汗びちゃびちゃになるほど一番働いていた。
Love&Coolではクールなセンスが求められる時代、ということで似顔絵アートバトルが展開された。カイの似顔絵を描き、審査員であるカイの独断と偏見で優勝者を決める。
似顔絵となると、予想外の出来のものも飛び出すなど、個性あふれる絵に大いに盛り上がった。
ちなみに優勝は「カイ」違いで「貝くん」の絵を描いたSHOOT。
大いに盛り上がったのはLove&Sweet。
「そのシーンで甘いひとこと。きゅんきゅんスイートワード」だ。
あるシチュエーションでもっとも甘いセリフを言った人が優勝。制限時間は10秒だ。シチュエーションは3種類用意され、審査員はカイ。
ひとつめのシチュエーションは「花火大会でプロポーズ」
トップバッターの佐野はカイとの10年前の出会いについて回顧。当時、超特急で好きなメンバーを聞かれ、好きな色でもいいと言われたのでカイのカラーである青と答えたが、シンプルに青が好きなだけで、ずっと好きなのはタクヤと告白。
10秒を完全に超えていた上にいきなり波乱含みのトップバッターに「2番目の僕の気持ちを考えてよ」と嘆いたのは高田彪我。
しかし、「やっぱり花火はいつ見ても綺麗だな。ところでさ、言わないといけないことがあって。僕と(花火の音を自分で真似する)」その花火の音にかぶせるようにして、口の形だけで「結婚してください」を伝えるという高度なアドリブを効かせ、会場を感嘆させた。
続くEIKUは「ああごめん、花火のこと忘れてた。お前が綺麗すぎて」とシンプルにキュンな要素をまとめて大歓声を浴びた。
続いてのシチュエーションは「君は消防士、災害現場をかいくぐりながらパニックになりそうな女性を救出して一言」という杢代が思わず「若手に厳しすぎません!?」というほどハードルが高めのもの。
杢代は「きみのことをずっと守りたかった」とバシッとキメ顔で。
志賀は「手を出して、一緒に逃げよう」と言うが、最初はタイミングを間違えてしまったのか、言い直すというかわいいところを見せた。
近藤はEIKUを連れ出し「大丈夫?僕がずっとそばにいるからね」で力強いハグをした。
一番の大歓声を浴びたのは3つめのシチュエーションの3人。
テーマは「君はペット。疲れて帰った飼い主さんにテレパシーで一言」。
さらに動物の耳カチューシャまでつけるという展開。
SHOOTは犬耳をつけ、犬の鳴き声の真似をしたあと(これが上手い)、言葉ではなくキス顔を。やったあとに「なんだこれ!」と叫ぶのも込みで微笑ましい。
猫耳をつけた田中洸希は「これまじかー」と天を仰ぎつつ、体育座りでスタンバイ。
しかし、きゅるんとした瞳で「やっと帰ってきた。ずっと待ってたんだから、よしよしして?」と言い、小首を傾げると会場が大歓声で沸いた。
大トリはタクヤがうさ耳をつけて。
カイの「(10秒どころか)30分枠でも全然いいよ。僕はずっと観れますけどね」という声を受けつつ、タクヤは「僕は君しか見てないぴょん」とウィンクし、会場をきゅんきゅんさせた。
独断と偏見で一番スイートな人をカイが決定したが、結果は佐野以外が優勝。
「長かった。あと知らぬ間に傷ついた」というのが理由である。
しかし、なかなかにハードなお題である中、奮闘したメンバーたち。その健闘をたたえた。
大盛り上がりのソイヤ企画でここでしか観られないステージが目白押し!
ここからは3公演共通のコンテンツに。
まずは「ソイヤ企画」ミュージックビデオのオフショット映像を挟んだあと、スモークが立ち込め、炎が上がる中、全員揃ってスーツ姿で一世風靡セピア「前略、道の上より」を総勢62名で披露。炎も燃え上がり、ワイルドなパフォーマンスを見せた。生でのパフォーマンスは今回のエビライが初となる。
全員でのパフォーマンスながら、各グループの特徴も際立ちつつ、センターに立ったときのユーキの強い眼差しが痺れる。白のスーツの存在感よ……!
迫力あるステージに、メンバーも充実の表情。
「ドームとかスタジアムで、EBiDANでソイヤしたい。それこそミュージックビデオを撮った国立競技場でも」と塩﨑太智が言えば、HAYATOは「ブラジルにいったときに、ブラジルの方にもソイヤしてもらったんで、日本のみならず、世界中にソイヤ旋風を起こしたいな、と思います」と野望を語った。
「ソイヤ企画」はまだ続く。
リョウガ、吉田から説明されたのはEBiDANドリームマッチについて。4月5日にリリースされた「New day! New wave!」で「実は僕たち○○です」と山手線の駅ごとにドリームユニットを結成。再生回数の多かったユニットの中から、上位2チーム、さらに上位12組の中からあみだくじで決まったピタリ賞チームが新曲を制作、EBiDAN THE LIVEのステージで披露できるのだ。
まず登場したのは、ピタリ賞の韓流好きユニット・新大久保駅。
メンバーはカイ、塩﨑太智、池田彪馬、HAYATO、吉澤要人、SHOOTだ。
楽曲はK-POPさを感じるシャープで硬質なイメージもある「Invader」。色っぽい池田とSHOOTの歌声、唯一無二とも言える低音で響く吉澤のラップ、パワーあるカイ、HAYATOの王道ラップ、塩﨑のかわいさもある歌声のバランスが絶妙。メンバーそれぞれの個性がしっかりと活かされた楽曲になっている。サビもクセになる。メイクも韓流っぽいものにしているのだろうか、雰囲気もバッチリだ。
続いて全体の2位となったのは西日本出身ユニット・西日暮里。メンバーはタカシ、マサヒロ、ハル、塩﨑大智、吉田仁人、曽野舜太だ。
超特急とM!LKがコラボのようなメンバー構成であるのも注目だが、2位確定時に「標準語の曲いらんねん」というタカシの言葉にもあるように方言がたっぷりと入った「青春~珍道中~」。
法螺貝から始まる時点でなんだかすでに西日本っぽい。赤が基調、好きの言葉がちりばめられている可愛い衣装に、振り付けもキュート、さらに各出身地の方言別の「好き」のセリフがあり、トキメキポイントも満載。ハルのキュートさは爆発し、会場をニコニコさせた。
さらに、徳島県出身にも関わらず、西日本ユニットに入っておらず、物議を醸しだしていた(?)ユーキも参加。楽曲リリースの際に参加していることが分かり、ファンを喜ばせた。どのように登場するのかと期待が高まったが、モニター越し、特等席から「好き」を徳島弁で伝えて客席を沸かせた。ラスボス感がある。
そして一位となったのが兄弟ユニット・目白駅だ。
兄弟が多くいるEBiDAN。タクヤ・NAOYA兄弟、HAYATO・FUMIYA兄弟、MORRIE・SHOOT兄弟の3組が参加し、王道アイドルソングを感じさせるような「Run up!!!!!!」を。
実はボーカル、ダンサー、ラップスキルとバランスがとれたグループになっているのも注目ポイントだ。
そしてやはり兄弟同士の絡みはしっかりと見つめてしまう。兄弟が背中合わせ、弟組が肩を組んでいたりとポーズがエモかったり、何より楽しそうな様子にニコニコしてしまう。
3公演目では、ラストにMORRIEが「お父さんお母さんありがとう」と声をかけ、大歓声が上がった。
続いて、さくらしめじがDJブースとともに登場。ハイテンションに会場のクラップを煽る。普段ならこんなさくらしめじはなかなか見られないのでこれも貴重だ。
会場のボルテージをあがったところでダンストラックへ。
メインステージでパフォーマンスを見せたあと、センターステージへと移動。
田中洸希とジャンが登場し、サイファーバトルの開幕だ。田中洸希のビートボックスがBGMとなり、ジャンが「最高のパーティーを始めようぜ」と盛り上げる。ビートボックスをBGMにするというのがなんとも憎い演出である。
FUMIYA、長野凌大、アロハ、志村玲於、マサヒロ、荘司亜虎がビートボックスをBGMに、
続いて会場に流れる音楽に合わせてFUMINORI、EIKU、塩﨑太智、HAYATOがそれぞれの個性とスキルを活かしたダンスで魅了。3公演目でジャンが飛び入り参加をし、さらに盛り上げた。そして、誰よりもダイナミックに見せたのがユーキ。圧倒的な迫力でダンスチームを引っ張っていることを体現した。
コラボコーナーでそれぞれの楽曲の魅力が爆発
ここからはラストスパート、コラボコーナーと移っていく。
まずはさくらしめじの「青春の唄」ではフラッグを持ったLienelとICExが盛り上げる。疾走感のある楽曲をパワフルに歌い上げ、2人の歌声が代々木体育館いっぱいに響き渡った。
続いてセンターステージにはBUDDiiSが登場。全員がマイクを持つ 「Magic」を披露。ポップなメロディにのせて躍動。途中からはげんじぶが登場し、サイドからダンスで盛り上げた。キレキレで、時折楽しそうにぴょんぴょんと跳ねながらダンスをしている様子が可愛い。
そして入れ替わるようにげんじぶがデビュー曲「原因は自分にある。」。バックでBUDDiiSが踊る。ポップな世界観からパンッと空気が変わっていく。
キュートとミステリアスを使い分ける長野、妖艶な桜木、色気の杢代……とパフォーマンスだけでなく、表情管理でも魅せた。
またタイプの違うダンスを踊るBUDDiiSも新鮮だ。
ONE N’ ONLYは真っ赤な照明の中でワイルドに「Category」。KENSHINが煽り、さらにアクセルを踏んでいく。ワンエンは前半と後半で髪型を変えてくるメンバーもおり、また違う魅力を見せつけてくるのも要チェックだ。激しい曲調の中、REIの投げキッスに歓声が上がりワイルドだけではないところを見せていく。
そして、ワンエンをダンスで盛り上げたSUPER★DRAGONは「Monster!」を披露、ハードなステージが続く。それでいて古川、池田の甘い歌声。池田の妖艶とも言える表情がスクリーンに映し出されるたびに大きな歓声があがる。流し目に投げキス、ウィンクで会場のハートを鷲掴みで揺らしていく。その一方で、もちろん志村を始めとしたダンサーたちが世界観を盛り上げた。
打って変わってM!LKは「奇跡が空に恋を響かせた」で王道のキラキラを。スパドラとワンエンがダンスで盛り上げるが、この曲を踊る2組の姿も新鮮である。
2公演目ではワンエンのNAOYAが佐野によってマイクを持たされ、セリフ部分でヤケクソ気味に「好き!」と叫んだが、大歓声に沸きキュートな笑顔を見せた。3公演目では田中洸希が。「また出会えたね」とにっこり。3公演目での田中洸希の活躍っぷりも印象深い。
ラストは超特急の「Burn!」を。後半からはBUDDiiS、げんじぶ、Lienel、ICExも加わって全員でバッテンダンスをして盛り上がっていく。
全力でバッテンを作り、ジャンプし、声を出して一体感は最高潮へと高まった。
本編ラストは「NewDay! Naw Wave!」を全員で。タカシの伸びやかな歌声が聴いているだけでも心が洗われるようだ。そこに、それぞれのメンバーの歌声が重なっていき、厚みある歌声で締めくくった。
来年は今年を超える自信しかない また最高のステージを
ライブの練習風景の映像が流れたあと、すぐに会場からは大きなアンコールがかかり、
1公演目はタクヤと佐野が、2公演目はリョウガとNAOYA、3公演目はTETTAと吉澤がステージ裏からその声に応えて、アンコールがスタート。
まずは「恋のDing Dong」を。ステージからサインボールをなげ、派手に銀テープも舞う。そして「Believee yourself」を客席に降りて披露。さらに2階席にも登場し、端から端まで笑顔を届けた。
全ての公演を終えて、今回、初めての参加となったLienelとICExは「最高の夏の思い出になった」と表情を輝かせた。
さらに、3公演目ラストでの各グループのコメントを紹介する。
BUDDiiSのSHOOTは「みんなとの交流やファンの皆さんとの交流も広がり嬉しく感じます。皆さんに与えられた勇気とか希望とかを持ち帰って、みんながまたほかのだれかに届けていってくれたら、もっと平和な世の中になるんじゃないかと思うので、今日も幸せな気持ちをたくさん持って帰ってください」
原因は自分にある。からは桜木。 「エビライというこの世界で一番熱い祭りにこうやって出られて本当に幸せです。嬉しいです!」と笑顔を見せた。
ONE N’ ONLYのTETTAは「すごく盛り上がって、朝から一生懸命やったメイクも汗で取れちゃったと思うんですけど、何事にも全力なみんなが一番可愛いから。ずっと愛してます」。
さくらしめじの田中雅功は「伝えたいことは十分、音で伝えたかと思います。毎年、売れてやれ別荘買うだの、言うてますけど、今日は本当に真面目に」と一呼吸おき、「僕たち売れて、家の庭に池作って鯉を泳がせたいと思います」。
SUPER★DRAGONの古川は「メンバーの(伊藤)壮吾が欠席という形になってしまいまして、8人でパフォーマンスを届けた形になったんですけど、壮吾も生配信を見てくれてると思います」そして、「彼ね、鉄オタなんです。そんな彼の気持ちを代々木で代弁したいな、と」と言い、ファンに協力を仰いで「僕が出発!と言ったら『進行』と返してもらって」という稀有なコール&レスポンスを行った。
M!LKは佐野が「楽しかった人ー!」「EBiDAN大好きな人!」などと呼びかけたあと、「いやあEBiDANって最高!」と笑顔を弾けさせた。「みんな言ってますけど、ドームだったり新国立競技場だったり、もっと大きなステージでたくさんの人を喜ばせられるようにみんなでがんばっていきたいと思います」とあいさつ。 そのあとに、スパドラに倣って、「山中柔太朗!って言うので進行!って言ってください!」というコール&レスポンス。メンバーから「症状悪化するじゃん」と総ツッコミを受けたあと、古川によって「山中柔太朗!」「安静!」というコール&レスポンスがあり、笑いに包まれた。
そしてラストは超特急、ユーキ。
「EBiDANって毎回スケジュールもタイトな中でやってくれてると思うんだけど、ほんとそれぞれみんなが忙しい中、時間を合わせて、現場にいられなかった子もビデオとか観ながらリハ前とかに練習してくれてるのよ」と言ったところで涙をにじませた。
「すごく嬉しい。今まで僕なりにEBiDANもっと見せられるのにな、っていう悔しさがあったわけですよ。もっともっとみんな輝いているし、もっともっといいとこいっぱい持ってるのに引き出せないの勿体無いなと思って今回演出させていただいたわけなんですけど……本当にこんなね、超特急としていま先頭を走っているわけですけど、こんな僕についてきてくれるみんな、本当にうれしかったですし、このライブを通してみんなとコミュニケーションをとれたので。一緒にもっともっとコミュニケーションをとっていって、来年はこれを越せる自信しかしないので、来年はもっともっとみんなの個性が爆発するような最高なライブを作り上げていきたいなと思うのでこれからEBiDAN、そしてでかいですけどスターダストをよろしくお願いいたします!」と思いを伝えた。
ここまでのMCでも、直前に欠席になった山中、伊藤のほか、現在休養中のBUDDiiSのKEVINについても触れていたユーキ。細やかにEBiDANメンバーを気遣う彼だからこそ、全員の良さを引き出そうとする最高のライブを作り上げられたのかもしれない。
まさに、全てのEBiDANファンを魅了したに違いない2日間。次が楽しみだと思わせてくれることが、何よりの愛なのかもしれない。
取材・文=ふくだりょうこ
撮影=米山三郎・笹森健一・小坂茂雄
フォトギャラリー(45件)
すべて見る