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ロイヤル コペンハーゲンの多様な作品を展観『ロイヤル コペンハーゲンと北欧デザインの煌めき』9月16 日より開催

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《マーガレット・サーヴィス》1904-22年 原型:アーノルド・クロー、ロイヤル コペンハーゲン、塩川コレクション

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冬が長い北欧では、家の中での暮らしが特に大切にされ、日常に使われる品々のデザインに心が配られてきた。そうした北欧デザインの魅力を紹介する展覧会が、9月16 日(土)から11月5日(日)まで、神奈川県の横須賀美術館で開催される。国内外の個人による稀少なヴィンテージ・コレクションから約200 点の作品を集め、19 世紀末から20 世紀にかけての、デンマークとスウェーデンの陶磁器、銀器、ガラス器に焦点をあてた展観だ。

見どころのひとつは、デンマーク王立磁器製作所を起源とするロイヤル コペンハーゲンの多様な作品が見られること。早くから国際的に高い評価を受けていた同製作所は、19世紀末には色彩豊かな釉下彩の技術で、動植物を大胆に描いた作品を次々に生み出し、北欧アール・ヌーヴォーの先駆けとなった。同展では、絵付師による「ユニカ」と呼ばれる1点ものの作品や、熟練の職人が生み出す彫塑的な作品「フィギャリン」など、稀少な作品も登場する。

磁器作品としては、同時期に人気を競い合ったデンマークの窯のビング & グレンダールや、北欧最古の陶窯とされるスウェーデンのロールストランドの作品も出品されるため、各窯の特色の違いを感じつつ、なめらかで色彩豊かな磁器の魅力を堪能することができる。

もうひとつの見どころは、自由な発想が生み出す斬新なフォルムが印象的なスウェーデンのガラスアート作品が並ぶこと。色ガラスをクリスタルガラスで覆うグラール技法や、ガラスに泡を封じ込めるアリエル技法など、新たに開発した技術によって個性的な表現を生み出したオレフォス社や、素材の魅力を引き出すデザインで定評のあるコスタ社など、芸術品として高い評価を得るに至ったガラスアートを目にできるのが楽しみだ。

同展ではそのほかに、20世紀初頭にデンマークで創業されたジョージ ジェンセンの銀器の展観もある。また今回は、食・空間プロデューサーの山本侑貴子監修のテーブルセッティングの展示によって、会場内で北欧の食卓の雰囲気を体感できるという。出品作品の一部がこのセッティングに取り入れられるため、作品をさらに身近に感じる機会ともなるだろう。

<開催情報>
『日欧プライベートコレクション ロイヤル コペンハーゲンと北欧デザインの煌めき アール・ヌーヴォーからモダンへ』

会期:2023年9月16日(土)~11月5日(日)
会場:横須賀美術館
時間:10:00~18:00
休館日:10月2日(月)
料金:一般1,300円、大高・65 歳以上1,100円(11月3日は無料)
公式サイト:
https://www.yokosuka-moa.jp/

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