4人組ボーカル&ラップグループ WOLF HOWL HARMONY 「僕たちだったらでかい力を生める」
音楽
インタビュー
WOLF HOWL HARMONY 撮影:山﨑優祐
続きを読むフォトギャラリー(12件)
すべて見る
8月23日にWOLF HOWL HARMONYがデビューする。
WOLF HOWL HARMONY はLDH史上最大規模のオーディション「iCON Z ~Dreams For Children~」のファイナリストであるGHEE、HIROTOに加え、iCON Z第二章から参加したコーラスグループ「DEEP SQUAD」でも活動中のRYOJIとSUZUKIから成る4人組ボーカル&ラップグループだ。
卓越したボーカル力を持つ彼らの魅力に迫るほか、デビューシングル「Sweet Rain」に込められた思いについて聞いた。
信頼感が垣間見える他己紹介を!
――まずは他己紹介をやっていただきたいな、と思います。ではHIROTOさんからGHEEさんを。
HIROTO WOLF HOWL HARMONYはiCON Zというオーディションの第2章から生まれたんですけど、GHEEくんとは第1章からずっと一緒にやってきていて、長い時間一緒にいました。すごく仲がいいんですけど、これはダメだよ、ということをちゃんと叱ってくれたり、注意してくれます。普段からめちゃくちゃ優しくて、いい人で、褒めてもくれるんです。
僕とはダンスや歌の面でも持ってるものも課題も真逆で、GHEEくんから吸収できる部分が多いので、すごくリスペクトがあります。
――続いて、GHEEさんからSUZUKIさんの紹介をお願いします。
GHEE 普段、スーくんって僕は呼んでるんですけど、スーくんはツンツンしているように見えて、2人でいると意外と優しかったりツンデレタイプです。
ダンスに関してはニュアンスを掴むのが早いのがいいな、すごいなって思っています。歌の面でも、表現だったりニュアンスをつかむ能力を尊敬しています。
あとは……スーくんは沖縄出身で、マイペースなところがあって。すごく平和主義です。
――平和主義! ではそんなSUZUKIさんからRYOJIさんを。
SUZUKI はい、RYOJI、27歳。埼玉県出身。
何と言ってもまるでサンバイザーをかぶっているかのような深い彫りが特徴のRYOJIなんですけれども、クールでドシッと構えているように見えて、結構ふざけたりするのも大好きです。なんなら最初にみんなにちょっかい出しに行ったりするタイプで、わちゃわちゃの発生源になっていることが多いぐらい、おちゃめな性格です。
あとやっぱり声の低い成分がめちゃくちゃ強くて。自分たちはそれぞれ声の性質が違うんですけど、RYOJIは特にロー成分が強くて……響かせたり、コーラスをしているときでも全体を包むような声質で、WOLF HOWL HARMONYの音楽のいいスパイスになってるいるな、と思います。
あとはリーダーとして、みんなをまとめて引っ張ってくれています。みんなを鼓舞してくれる役割をしてくれていて、バイブスだったり僕たちのメンタル面を気にかけて、盛り上げようとしてくれているのは伝わってきますね。RYOJIとは4年ぐらい一緒にいるんですけど、すごく頼れるな、と改めて最近感じるようになりました。
――すごい、わちゃわちゃもして、みなさんのことも引っ張って。
RYOJI パーフェクトです。
SUZUKI 自分で言うな(笑)。
RYOJI (笑)。
HIROTOは一番年下ということもあって、面倒を見ないといけない、手がかかるというか。寮でみんなで一緒に生活しているんですけど、疲れてリビングで寝落ちしちゃうこともあります。僕とは正反対のタイプではあるんですけど、どんどん僕らの良い部分を吸収したり、自分が今持っているポテンシャルを伸ばしてきているな、と最近すごく感じています。外見もそうですけど、音楽面でも成長スピードが速いWOLF HOWL HARMONYの末っ子だと思います。
21歳の名古屋県出身で一人っ子なので、僕たちと生活のギャップも感じるんですけど、それすらも、愛おしく思えてしまうぐらいかわいいので、いずれ日本、世界に愛される人になっていくんじゃないかな、と期待しています。
4人だからこそ紡がれている絆
――今、お聞きしていると、クールで落ち着いた雰囲気があるんですけど……。
RYOJI 全然ですよ!
GHEE 全くです。
SUZUKI むしろ一番ぶっ壊れたことができるグループでと思っています(笑)。
――WOLF HOWL HARMONYはどんなグループか、お聞かせいただけますか。
RYOJI モードというか、スイッチというか、白ウルフと黒ウルフというのがあるんです。
音源やMVだとか表にアーティストとして出していくものは黒ウルフです。全員、目の色が変わって……ギラつくじゃないですけど、そういうスイッチが入ります。かといってやっぱり1人1人のキャラも違うので、オフになると、白ウルフのモードに切り替わって、兄弟だったり、家族だったりとか……いつものメンバー、いつメンみたいな、そういう仲なんですよね。
――本当にごく近い存在というか。
RYOJI 応援してくださる方には、グループ箱推しの方が多いんです。それも頻繁にやらせてもらっている配信だったり、僕らの関係性も含めて音楽も好きで推していたりとかする方が多いので、そこはほかの2チームにはない魅力だとも思います。
これから先、ほかの2チームと比べるだけじゃなくて、もっともっと外部のアーティストをどんどん巻き込んでいくようなアーティストにならないといけないと思っているので、生配信でも全然飾らなかったりするんです。
家で配信したりもするんですけど、そういうときはみんなノーセットで。
――すごくラフな感じなんですね。
RYOJI 一応気をつけてキャップをかぶってるんですけど、「いや家だしもうよくね?」ってみんなで外しちゃう、みたいな(笑)。そんな人間味を多分みなさんは好きでいてくださっていると思うので、ここはいずれは世間のみなさんに見つかって、愛されるグループになりたいなと思っています。
そんな白と黒の二面性が今は軸になっています。
――近年では、グループで4人というのも少ないですよね。
RYOJI 珍しいですね。EXILE TRIBEとしては初です。
――4人だからこその強み、のようなものはあるんですか?
SUZUKI 最初の頃は人数が少ないということや、ダンス経験者がいなかったこともあって不安な部分もたくさんあって、だからこそiCON Zの視聴者の方からも心配する言葉があったりもしたんですけど、その分やっぱり僕たちは団結力があると思います。みんなが同じ気持ちになって、同じ目標に向かって毎日一緒にスタジオにこもってやっている中で、人数が少ない分、1人1人と向き合う時間が長いし、話す時間も長いので、絆が深くなっているのは感じています。
お互い、1人1人へのリスペクトや理解度は、多分他のグループよりは高いんじゃないかなと思います。
あと、今は共同生活しているので、本当に毎日一緒にいるんですよね。
言っても4人だけなので、誰と誰、って分かれることもなく仲良くやれているのかな、と思います。
デビュー曲は「エモいラブソング」
――そんなみなさんのデビュー曲「Sweet Rain」はどういった楽曲になっていますか?
SUZUKI 「Sweet Rain」をデビュー曲に決めるにあたって、WOLF HOWL HARMONYのデビュー曲あなたならどっち?という企画をSNSでやらせていただいたんです。ファンのみなさんの投票で、一緒に選んだ楽曲ということで僕たち自身も、ファンのみなさんにも大事な思いがプラスされた、思いが重なった曲になっていると思います。
曲の内容としては、友達以上恋人未満の関係であるがゆえの心を描いた大人のエモラブソングです。
ラブソングなんですけど、疾走感があって、爽やかで、夏にもぴったりな曲にもなっていると思います。リリックから読み取れる感情と、曲の途中から入ってくるビートがリンクしていて、鼓動が速くなっていく感覚もあるし、より感情移入ができる曲になっているのかなと思います。
いろんなシーンに合わせて楽しめる曲で、夜、チルしながら聴くのもそうですし、外に遊びに行くときとかでも。
――ナガシマスパーランド「ジャンボ海水プール」のCMソングにも起用されて。
SUZUKI はい。本当にそれこそ海に行くとき、プールに行くときに、ドライブしながら聴いても、すごくアガる曲になっているかと思うので、ぜひいろんな楽しみ方していただいて、たくさん聴いていただけたら、と思っています。
――MVはどのようになっているんでしょうか。
GHEE コンセプトがしっかりしているMVなんです。モノクロの世界からバイオレットの世界観に変わっていくんですけど、曲も最初はR&Bだったり、ギターアコースティックが入ってたりしてて、静かめな感じなんですけど、ビートが入ってきた辺りからだんだん映像もカラフルになっていくので、そういうところにも注目していただきたいです。
髪型も、落ち着いたものからエッジの効いたものになっていたり、眉毛の色を変えていたり、衣装も黒から、カラフルな、バイオレットな衣装に変わってるので、そこも見どころだと思います。
RYOJI ちなみにそのバイオレットというのはリリックに「Violet Sky」と書いてあるんですけど、アー写やジャケ写だったり、全体もバイオレット使いを意識した色みになっています。モノクロで、何色にも染まっていない僕たちから、Violet Skyの世界観に入ったときに僕たちの個性が出てくる……という流れになってるんですけど、そこもテーマに沿ってそれぞれ撮っているシーンが違ったりして。
僕だったら、ソロシーンで写真が降ってくるんですけど、その写真は前回ポイント審査で回った武者修行で、僕たちが頑張ってSNSで毎日アップしていたものなんです。そんな思い出の写真を現像して、実際に降らしているんです。
――本当にエモい……!
SUZUKI 実際に写真に何が写っているか見える見えない関係なしに、それが降ってるっていう現実があることで、変わってくるものもありますし、よく見たら見えるかもしれないし、という、本当にディティールまでこだわっている作品ですね。細かいところまでやっぱこだわっているので、アート的な観点から見ても、クオリティが高い作品になっているなと思います。ぜひ、何回も見ていただきたいMVになっています。
HIROTO 映画のワンシーンのような映像も撮っていて、そういった感じで楽しめたりもするので、僕たちとしても挑戦的なMVですね。観た方の反応も気になります。
応援してくれた方々に恩返しをしたい
――そんな「Sweet Rain」のリリースは8月23日です。デビューを控えて、今のお気持ちを聞かせてください。
HIROTO 僕は、iCON Z第1章のときから約1年半このオーディションに参加してきたんですけど、そのためにバイトもやめて挑んでいたので、オーディション脱落という現実を受けて、これからの生活の不安もすごくありました。今まで支えてくださった方や家族にも心配もかけていたので、やっぱり何としても音楽の道でやっていきたいという気持ちはあって。HIROさんから、第2章というチャンスをいただいて、このグループでデビューすることが決まって、自分を支えてくださった方だったり、自分たちWOLF HOWL HARMONYを応援してくださった方々に恩返しできるやっとスタートラインに立てたのかな、という思いです。
GHEE 自分も恩返し、ということを感じるんですけど、デビューに向けてここからがスタートだということで、今、気持ちが引き締まっています。デビューしてからもスピード感を持って売れたいですし、自分たちはいろんな大きい夢があるので、そこに向かって突っ走っていきたいですね。
SUZUKI 僕たちのデビューはポイント審査で決まったので、やっぱりファンの皆さんあってのデビューです。そこはしっかり、引き続き感謝の気持ちを伝えていきたいですし、恩返ししていきたいですね。
デビューを改めてつかむことができて、もちろん嬉しい気持ちだったり、喜びもあるんですけれども、デビューがやっぱりスタート。一度デビューしている分、そこもよくわかりますし、デビューしてからのキツさもわかります。ここからが本当の勝負なので、改めて気を引き締めて、やっていかなきゃいけないな、と。
自分たちはスタジアムでのライブを目標に掲げているんですけど、簡単なことではないのでそこに向かって、何をしていくべきかを逆算していって、一つずつ目標を達成していかないと、と思います。
RYOJI 今言ったように、本当に逆算して、するべきことをこなしていく中で、夢が目標に変わってきてると思っていて。
夢が目標に変わる瞬間って突然だったりするんですよね。夢に向かっていくとを叶えられるというか。全力で突っ走っていれば、絶対叶うと思いますし、これまでもそうやって、デビューをつかむために突っ走ってきましたし、デビューを控えていても足を止めていません。突っ走しり続けて、目標達成し続けた先の、スタジアムだったり、世界という夢を叶えられるんじゃないか、と思います。
スタジアムが夢じゃなく目標に変わったときには、自分たちに見えている世界が違うと思うので、まずは新しい自分にも出会いたいですね。
そして今応援してくださるLOVERED(WOLF HOWL HARMONYのファンネーム)の皆さんも、本当に大切にしていきたいです。一体感を持って、世間に僕たちWOLF HOWL HARMONYって言うものを伝えられればなと思います。
僕たちだったら、でかい力を生めると思うんです。夢者修行を回っていても感じますし、感じたことを言葉にするのはすごく大事だと思っているので、自分が思ってることはどんどん発信していきたい。それが正解かどうかはわからないですけど、それで誰か1人でも僕たちが元気を与えれたら、僕たちの目標でもある愛されるアーティストに一歩近づくので。そういったアーティストを目指して、止まる暇はありません。爆速で夢を叶え続けていきたいな、と思います。
――スタジアム、というワードも出ましたが、5年後には、どんなグループになっていたいですか?
RYOJI 最強でいられると思っています。
たくさんの方々に愛してもらえることは、人としてもアーティストとしてもすごく魅力的でもあるし、発信する力も備わってると思うんですけど、やっぱり4人組って、世界を見渡すとアーティストでいうとBLACKPINKだとか。1人1人がソロで活躍していたり、個性もバラバラなのに、4人で集まったときのパワーを感じていて、僕たちも、個性がバラバラですし、いろんな方々に違う角度で愛していただけると思っています。もっともっと4人を愛していただけるのも、1人1人に対する愛も、強くなっていけば、4人の輪も大きくなってくると思います。個人のスキルだったり、今、まさに練習させてもらっているダンスや歌のスキルも引き続きスピード感を持って、磨き上げてアーティストとして成長して、5年後には1人1人がスターになっていたいですね。
取材・文:ふくだりょうこ 撮影:山﨑優祐
フォトギャラリー(12件)
すべて見る