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ルサンチマン×鉄風東京 ボーカル対談「初めて対バンした時は全員未成年だったからアイスクリームで打ち上げ(笑)」

音楽

インタビュー

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北(ルサンチマン)、大黒崚吾(鉄風東京) Photo:中山涼平

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エイティーフィールド(ライブ制作・ツアーブッキングなどを行う“ロックエージェント”会社)が企画する対バンイベント『ハリケーンツアー』が9月に町田、京都、静岡の3会場で開催される。町田・CLASSIX(9月6日)はthe dadadadys、ルサンチマン、京都・Live House nano(9月24日)は鉄風東京、ルサンチマン、静岡・UMBER(9月25日)は鉄風東京、ルサンチマン、Blue Mashが出演する。

この対バンイベントに出演するルサンチマンの北(Vo,Gt)、鉄風東京の大黒崚吾(Vo,Gt)にインタビュー。両バンドの交流、「ハリケーンツアー」への意気込みなどについて聞いた。

――ルサンチマン、鉄風東京がお互いの存在を知ったのはいつ頃ですか?

大黒崚吾(鉄風東京) 僕が2002年生まれ、北くんが2003年の早生まれで同じ年なんですけど、この世代で最初に頭ひとつ抜き出たバンドがルサンチマンなんですよ。ROCK IN JAPANに出たのが2019年だよね?

北(ルサンチマン) そう。RO JACK(オーディション)で優勝して、ROCK IN JAPANに出て。そこでいろんな人の目に留まったというか。

大黒 全国の同世代のバンドが嫉妬してる状態だったんですよ(笑)。最初の接点は、ルサンチマンのインスタライブかな。コラボして、ちょっと喋ったんだけど、その後、ライブに誘ってくれて。

大黒崚吾(鉄風東京)

 2021年の6月か。下北沢シェルターで対バンして、初めてみんなに会って。

大黒 全員未成年だったから、ハーゲンダッツのアイスクリームで打ち上げ(笑)。あれは楽しかった。

 あのときがいちばん幸せだったかも(笑)。

大黒 その後、何回かライブを一緒にやって。僕、仙台のFLYING SON(ライブハウス)でバイトしてるんですけど、そこにも来てくれたり。自分たちのホームのライブハウスなんですけど、ルサンチマンを好きなお客さんもいっぱいいるし、こっちとしてもすげえありがたいですね。

――お互いのバンドの音楽性については、どう思ってますか?

大黒 ルサンチマンはとにかくサウンドが尖ってて、すげえオルタナティブなんだけど、それがなぜかZ世代の若い子たちにウケてるんですよ。僕と北くんが好きな音楽が近くて、先輩のバンドでいうとLOSTAGE、さよならポエジー、KOTORI、paioniaとかなんですけど、ルサンチマンにもそういうバンドの“直系”みたいな曲があって。そういうバンドを若い子たちが観て狂喜乱舞しているのが面白いし、「文句言えねえな」という感じがあるんですよね。

 鉄風東京は確か高3のときに知ったんですけど、さっき言ってたみたいに崚吾がTwitter(X)でウチのバンドのことを「嫉妬する」みたいに言ってくれてて。そのとき「21km」(鉄風東京)を聴いて、「なるほど」と。

北(ルサンチマン)

――自分たちに近しいものを感じた?

 どうだろう? 確かに好きな音楽は近いんですけどね。ちょいちょいウチに泊まりに来たりするんですけど、そのときも音楽の話が8~9割なんで。

大黒 好きなバンドと対バンが決まると、「ごめん、the dadadadysと対バン決まった」って電話したり(笑)。まったく気にしてないんですけど、フォロワー数でマウントを取り合う遊びとかもしてますね。

 (笑)。拮抗してるというか、“一緒にやってる”という感じもありますね。同い年でわりと近い界隈にいるのもそうだし、対バンするとお客さんも喜んでくれるので。

――そしてこの秋、両バンドの新作がリリースされます。ルサンチマンは10月25日に1stフルアルバム「ひと声の化石/rebury」を発表。

 はい。2枚組で20曲入ってます。

大黒 え、20曲?! 何で今まで言わなかった?

 まあまあ(笑)。DISC2はインスト曲だけなんだけど。ほとんどの曲はライブでやってて、未発表曲はたぶん3曲くらいかな。

――現時点での集大成という位置づけですか?

 何だろう、“ルサンチマンらしさ”みたいなものが出来たきたのは、2021年の終わりくらいからだと思っていて。曲作り、音作りも遥かに良くなってきたし、それを集約できたアルバムという感じですね。2021年は6月に鉄風東京とツーマンライブをやって、9月にさよならポエジーに自分たちの自主企画に出てもらって。さよならポエジーのライブは“戦ってる”という印象がすごくあって、自分たちもこうあるべきかもなって思ったんですよね。ただ、憧れ過ぎてもしょうがないし、いろいろ試行錯誤しながら2022年は100本近くライブをやって。去年1年でかなり成長できたし、研ぎ澄ましされていってる感覚もありますね。

大黒 緊張感というか、ヒリヒリした感じがどんどん出てるよね。あとは北くんの性格が悪くなればもっと面白くなりそう。

 (笑)。僕はずっと優しいです。

大黒 めちゃくちゃいい人なんですよ、北くん。その状態で ヒリヒリ感出せるのは、間違いなく音楽性から出てきたものだろうなと。まあ、1stアルバムがCD2枚組で20曲収録って、ちょっとおかしいけど(笑)。

 変わったことを意識的にやってるというか、周りと違うことをやらないと埋もれちゃうんで。

大黒 インストだけのセトリを組んだこともあるでしょ?

 うん。あのときは「カマしてやろうかな」という感じだったから。それも考え方は同じで、「他と同じことをやってたら個性がそぎ落ちてしまう」ということなんですけどね。

大黒 「荻窪」(ルサンチマン)を6回続けてやったりね。

 あったね(笑)。ちゃんと確認取ってからやったんだけどね。

大黒 2DAYSのサーキットイベントだったんですけど、「2日間出るバンドは、曲の被りを少なくしてください」と言われてて。1日目は普通にやって、2日目は「荻窪」だけっていう。SNSがザワついてたよ。

 「初めてルサンチマンを見たけど、嫌いになった」って人もいました(笑)。面白がってくれる人もいるし、そういうことは続けていきたいですね。

――鉄風東京は9月13日に1stミニアルバム『From』(全国タワーレコード、ライブ会場限定)をリリース。

大黒 ルサンチマンに比べると(アレンジ的に)そこまで難しいことはしてないんですけど、僕らはストレートなオルタナが好きなんですよね。(先行配信された)「TEARS」なんかは歌メロがしっかりあったり。「FLYING SON」はドロップチューニングで重めだったり、けっこういろんな曲が入ってますね。

 どんどん曲の練度が上がってるよね。「21km」の頃の焦燥感もありつつ、最近の曲は「このポイントがいいな」って感じることが増えてて。

大黒 オルタナの要素がありつつ、1回聴いたら覚えられるような曲にしたくて。耳の残るメロディ、みんなで一緒に歌えるメロディも入れたいんですよね。

――ルサンチマンでもシンガロングが起きまくってますよね。

 そうですね。

大黒 北くんはあからさまに「歌え」みたいなことは言わないんだけど、バンドのサウンドと張り上げる声でお客さんたちが熱狂して、一緒に歌ってるんですよ。

 無理強いは好きじゃないんだよね。

大黒 あと、キーが高いから女の子が歌いやすそう(笑)。

 曲によっては女の子も歌いづらそうだけど(笑)。鉄風東京のライブを観てると、お客さんと友達みたいな関係なんですよ。5月に「FLYING SON FES」というイベントがあったんですけどーーホームのライブハウスだったからかもしれないけどーーフロアにいる人たちがみんな友達みたいな雰囲気で。「街灯とアパート」(鉄風東京)がはじまって、みんなが合唱しはじめて、崚吾が「いや、合唱する曲じゃねえだろ」って言って。こういうライブの形が取れるのはバンドとしての強みだなと。

大黒 逆に自分たちは、ルサンチマンみたいな孤高のヒーローみたいな感じはやれないので。イメージ的にはルサンチマンがバットマンで、鉄風東京がスパイダーマンかな(笑)。

 青い炎と赤い炎みたいな感じかも。

――対バンイベント「ハリケーンツアー」のルサンチマン、鉄風東京のツーマンも楽しみです。

大黒 自分たちもすっごい楽しみですね。京都nanoはけっこう小さめのライブハウスなんですよ。あそこでツーマンやれるのはめっちゃいいな、と。

 すげえ面白そう。

大黒 あと、nanoのスタッフの方がその日のライブに向けたブログを書いていて。スタッフの方の熱量もすごいし、当日、どんなことを書いてくれるのかも楽しみです。静岡UMBERもずっと行ってみたかったんですよ。壁の絵をLOSTAGEの五味(岳久)さんが描いてるそうなので、それも見たい。

 お互いにライブのスタイルも対照的だから、いい意味でお客さんを振り回すようなツーマンになると思います。協力していいイベントにしたいですね。ライブはバトルなんだけど。

大黒 そうだね。イベントの名前が「ハリケーンツアー」じゃないですか。こっちは“鉄風”を名乗ってるので、負けるわけにはいかないです。

Text:森朋之 Photo:中山涼平

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<イベント情報>
『ATFIELD presents ハリケーンツアー』

9月6日(水) 東京・町田CLASSIX
出演:ルサンチマン / the dadadadys

9月24日(日) 京都・Live House nano
出演:鉄風東京 / ルサンチマン

9月25日(月) 静岡・UMBER
出演:鉄風東京 / ルサンチマン / Blue Mash

チケット料金:前売:3,500円(税込・ドリンク別)当日:未定
チケット情報はこちら:
https://w.pia.jp/t/hurricanetour/

<ルサンチマン 関連情報>
ルサンチマン 2枚組 1stフルアルバム『ひと声の化石 / rebury』

10月25日(水) リリース
価格:3,300円(税込)

【収録曲】
■DISC1:ひと声の化石
1. 十九
2. なさけないうた
3. ぼくのつぶやき
4. 知りたい
5. 大団円
6. だっせ
7. 六月某日
8. どうしようもない
9. 俗生活の行方
10. 荻窪

■DISC2:rebury
1. nihil
2. tsukiochi
3. lares
4. kazaana
5. I remind
6. sake
7. fossil
8. lazy
9. not wrong
10. ikki

ルサンチマン『1st FULL ALBUM 「ひと声の化石 / rebury」RELEASE ひと声ツアー』

11月10日(金) 千葉LOOK
11月11日(土) 吉祥寺 WARP
11月12日(日) 仙台 FLYING SON
11月17日(金) 福岡 OP's
11月18日(土) 札幌 KLUB COUNTER ACTION
11月22日(水) 名古屋CLUB UPSET
12月3日(日) 心斎橋 BRONZE
12月9日(土) 下北沢 ADRIFT

チケット料金:3,500円
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2345385

ルサンチマン オフィシャルサイト:
http://rusantiman.com/

<鉄風東京 関連情報>
鉄風東京 1st ミニアルバム『From』

9月13日(水) リリース
価格:1,500円(税込)
※タワーレコード&ライブ会場限定販売

【収録曲】
1. SECRET
2. TEARS
3. HOW IS LIFE
4. いらない
5. 東京
6. FLYING SON

『鉄風東京 presents From 2MAN TOUR 2023』

9月17日(日) 仙台JUNK BOX
ゲスト:kobore

9月28日(木) 札幌SPICE
ゲスト:THE BOYS&GIRLS

10月6日(金) 福岡OP's
ゲスト:さよならポエジー

10月10日(火) 高松TOONICE
ゲスト:paionia

10月18日(水) 名古屋CLUB QUATTRO
ゲスト:忘れらんねえよ

10月20日(金) 梅田CLUB QUATTRO
ゲスト:KOTORI

10月27日(金) 渋谷CLUB QUATTRO
ゲスト:KALMA

チケット情報はこちら:
https://w.pia.jp/t/tptyo-from2man

鉄風東京 オフィシャルサイト:
https://tepputokyo.jp/

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