「呪縛の家」開幕、天才探偵・神津恭介役の林一敬「ゾワっとする感覚を味わって」
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左から野坂実、内海光司、林一敬、濱田龍臣、片岡鶴太郎。
舞台「神津恭介シリーズより『呪縛の家』」が、昨日8月26日に東京・サンシャイン劇場で開幕。同日に囲み取材が行われた。
構成・演出をノサカラボ主宰の野坂実、脚本を須貝英が手がける本公演は、高木彬光の推理小説「呪縛の家」を舞台化するもの。劇中では、天才探偵の神津恭介が新興宗教一族を襲う連続殺人事件に立ち向かうさまが描き出される。出演者には神津恭介役の林一敬(ジャニーズJr.)、神津の相棒・松下研三役の濱田龍臣のほか、手島麗央(ジャニーズJr.)、入山杏奈、神志那結衣、関根優那、賀集利樹、福室莉音、岡田達也、内海光司、片岡鶴太郎、太田秀介、東井隆希が名を連ねた。
囲み取材には、野坂、林、濱田、内海、片岡が登壇。林は「約1カ月、みんなで作りあげてきた舞台をやっとお見せできるのが楽しみ。最後まで何が起こるかわからない作品です。ぜひ皆さんも劇場で一緒に犯人を考えて、ゾワっとする感覚を味わっていただけたら」、濱田は「どんどんきれいな形に削りあがっています。自分自身色々な学びを得た稽古なので、本番を無事に走り抜けたいです」とそれぞれ思いを述べる。
内海は「フーダニット(犯人が誰なのかを解明していく形)のミステリーですから、お客様にも謎解きを楽しんでもらえたら」と話し、ジャニーズ事務所の後輩である林について「すごくがんばっていて、日に日に神津恭介らしくなっているので心強い」とコメント。片岡は「私が演じるのは新興宗教の教祖。この物語の根幹というか、諸悪の根源です。本作はギミックが非常に凝っておりますから、上質な刺激を楽しみにしてください」と作品の魅力に触れた。
野坂は「僕らはミステリーを専門に扱っていきたいということもあり、わかりやすさを大事にしています。予備知識なしでふらっと来ていただいても、作品のよさを味わっていただけるんじゃないか」と述べつつ「鶴太郎さんがおっしゃる通りギミックが多く、秒単位で細かく調整して作り上げました」と自信を見せる。
本作では、林と濱田が演じる、神津と松下の名コンビぶりが魅力の1つとなっている。このことに濱田は「これまでもたくさんの事件を解決してきた、2人ならではのかけ合いや信頼関係も描かれています」と語り、野坂は「稽古の後に2人で芝居について話していたり、濱田くんの提案に林くんがうなずいていたりと、(役作りについて)盛り上がっていました。2人に限らず、カンパニー全体が優しさにあふれていて、若手が遊んでも鶴太郎さんはずっとニコニコ見ていらっしゃるし、若手が朝早くや夜遅くに練習していると、内海さんがこっそり見守ってくださっていた」と稽古場の様子を明かした。
なお、まちづくりプロジェクト「池袋ミステリータウン」と「呪縛の家」のタイアップキャンペーンとして、林が同プロジェクトの“顧問探偵”に就任することが決定。「池袋ミステリータウン」は、江戸川乱歩の作家デビュー100周年を記念し、東京公演の会場がある東京都豊島区で行われているもので、囲み取材には架空の新聞社・ミステリータイムス社の社員が登場し、林に池袋の各所で起きている“事件”への捜査協力を依頼した。林は「顧問探偵として池袋を盛り上げたいです!」と意気込みを述べた。
上演時間は途中休憩を含む約2時間20分。東京公演は9月3日まで。このあと本作は、16・17日に福岡・キャナルシティ劇場、21日から24日まで大阪・サンケイホールブリーゼでも上演される。
「神津恭介シリーズより『呪縛の家』」
2023年8月26日(土)~9月3日(日)
東京都 サンシャイン劇場
2023年9月16日(土)・17日(日)
福岡県 キャナルシティ劇場
2023年9月21日(木)~24日(日)
大阪府 サンケイホールブリーゼ
原作:高木彬光「呪縛の家」(光文社文庫)
脚本:須貝英
演出・構成:野坂実
音楽:村井邦彦、上野耕路
出演:林一敬(ジャニーズJr.) / 濱田龍臣、手島麗央(ジャニーズJr.) / 入山杏奈、神志那結衣、関根優那、賀集利樹、福室莉音 / 岡田達也 / 内海光司 / 片岡鶴太郎 / 太田秀介、東井隆希
※片岡鶴太郎は特別出演。