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TEAM SHACHI 、FRUITS ZIPPERらが競演。アイドルフェス『Lucky Cats Festival』ライブレポート後編

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『カラオケまねきねこ PRESENTS Lucky Cats Festival 2023』よりFRUITS ZIPPER Photo:木下マリ

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日本全国にカラオケルームを展開する「カラオケまねきねこ」が主催するアイドルフェス『カラオケまねきねこ PRESENTS Lucky Cats Festival 2023』が8月10日に東京・豊洲PITで開催され、日本だけでなく、アジア2カ国を含む世界の「カラオケまねきねこ」でのライブ生配信も行われた。

アップアップガールズ(仮)やfishbowlなど、全14組のアイドルグループが集結した新たなアイドルフェス。換気と転換を経て、イベントの後半となる最終ブロックのトップバッターを飾ったのは、今年7月に、グループ結成の地である名古屋城での野外ワンマンライブを大成功に収めたばかりのTEAM SHACHI。「JUMP MAN」では、咲良菜緒の「みんな一緒に!」という呼びかけを合図に、オーディエンスが1つとなって飛び跳ねて踊り、改名後初のシングル「わたしフィーバー」では早口言葉のようなパッセージの速いメロディラインに導かれるかのようにフロアの熱気とテンションが上昇。

TEAM SHACHI

さらに、秋本帆華が「からあげ弁当への究極の愛を歌った曲になっています」と説明した「あなたのトリコ~究極の愛~」から青春ギターロック「アサガオ」と、松隈ケンタがサウンドプロデュースを手がけた最新EPの収録曲を連発してオーディエンスの盛大なクラップを引き出すと、2012年にリリースした名古屋メジャーデビューシングル「ザ・スターダストボウリング」や初期からのライブの定番曲「抱きしめてアンセム」では、コミカルかつパワフルなパフォーマンスでフロアには一体感が生まれた。結成から11年という“これまで”のヒストリーを凝縮して見せる構成にして、様々なグループのファンが集まるフェスを明るく楽しく盛り上げることも忘れないという、貫禄も感じさせるステージだった。

クリエイターユニットHoneyWorks(通称:ハニワ)のサウンドプロデュースで2022年にデビューした10人組のアイドルグループ・高嶺のなでしこは、HoneyWorksの人気曲「可愛くてごめん」の“たかねこver.”からライブをスタートさせた。TikTokでもバズった「Chu! 可愛くてごめん」というフレーズに合わせてチャーミングに投げキッスをして謝ってみせたあと、甘酸っぱい夏の青春ソング「初恋のひと。」では、「ごめん好き やっぱ好き」という歌声にフロアから「俺も!」のコールが鳴り響いた。

そして、「ヒロインは平均以下。」や「男の子の目的は何?」で恋に思い悩む女の子の複雑な心情を表現すると、「#超絶かわいい」ではステージから笑顔で手を振ってオーディエンスにアピール。MCでは、星谷美来が今年8月7日にデビュー1周年を迎えたことに触れ、「2年目に入って初めてのライブでめちゃめちゃ気合いが入ってます」と意気込み、「決戦スピリット」では激しく躍動感のあるダンスと熱を帯びた歌声でオーディエンスのボルテージをあげ、「ファンサ」では、曲が進んでいくごとに歓声が大きくなる、可愛くも充実のパフォーマンスを見せてくれた。

続く、まねきケチャは変化の真っ只中。今年3月に初期メンバー3人が卒業し、今年4月末に新メンバーが加入。グループ誕生から8年目にして完全なる新体制となった彼女たちは、インディーズ1stシングル「告白のススメ」や「カクカクシカジカ」に込められた純粋な恋心を瑞々しいボーカルで真っ直ぐに表現。「難攻不落」では、オーディエンスが高々と掲げた右手を左右に振るワイパーで時間と空間を共有。切ないピアノの調べが印象的な「どうでもいいや」は一人ずつ歌い継ぎながら、確かなエモーションを届け、グループの代表曲バラード「きみわずらい」はメインボーカルを中心に丁寧に歌い上げて、世界の見方が変わるほどのラブストーリーをドラマチックに展開。ボーカルとしてはまだ覚束ない箇所もあるが、普遍的な輝きを湛えた楽曲が世代を超えて受け継がれていく過程に立ち会えていることを実感させてくれるシーンとなっていた。

そして、フェスのトリを担ったのは、きゃりーぱみゅぱみゅや新しい学校のリーダーズが所属する「アソビシステム」のアイドルプロジェクト「KAWAII LAB.」から、2022年4月にデビューした7人組のアイドルグループ、FRUITS ZIPPER(通称:ふるっぱー)。原宿から世界に“NEW KAWAII”を発信している彼女たちは、他己紹介ナンバー「うぇるかむとぅ~ざ♡ふるっぱー!」でそれぞれの個性を発揮しつつ、グループ全体でも厚みを感じさせる歌とダンスでオーディエンスを圧倒。

FRUITS ZIPPER

「信じてついて来てね!?」という決意表明にも似たメッセージが盛り込まれた「完璧主義で☆」ではペンライトを振り回しながら「オイ!オイ!」という声が上がり、8月4日に配信されたばかりの新曲「ぴゅあいんざわーるど」では、タイトル通りに“ピュア”を想起させる爽やかで元気なエネルギーを放出。MCではコール&レスポンスでオーディエンスとのコミュニケーションを楽しむと、TikTokでバズを巻き起こした「わたしの一番かわいいところ」ではフレッシュでキュートな魅力を披露。アグレッシブなロックナンバー「skyfeelan」では、ただ可愛いくキラキラしているだけではない、強い意志も感じる歌声でフロアをハッピーなムードで包み込むと、ラストナンバー「Going!」ではオーディエンスのジャンプとシャウトを引き出した。デビュー2年目にして10月に初のアリーナ公演が決まっている彼女たちの勢いがそのままフロアにも伝わってくる魅力的なアクトによって、記念すべき1回目の『Lucky Cats Festival』は充実感に満ちた中で幕を閉じた。

Text:永堀アツオ Photo:木下マリ

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