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平均睡眠時間は2時間…選挙にとりつかれたライター追ったドキュメンタリー11月公開

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「NO 選挙,NO LIFE」場面写真

選挙の面白さを伝えるフリーランスライター・畠山理仁を追ったドキュメンタリー映画「NO 選挙,NO LIFE」が11月18日に公開される。

選挙取材歴は25年を超え、記事を書くうえで候補者全員に取材することを信条としている畠山。彼による書籍「黙殺 報じられない“無頼系独立候補”たちの戦い」は第15回開高健ノンフィクション賞を受賞するなど、高い評価を受けてきた。

「なぜ君は総理大臣になれないのか」のプロデューサー・前田亜紀が監督を務めた「NO 選挙,NO LIFE」では、2022年7月の参議院選挙実施にあたり、東京選挙区の候補者34人全員に取材を試みる畠山に密着。選挙にとりつかれた彼の情熱と苦悩に迫っている。都内各所で行われる候補者の街宣を分刻みで巡る畠山の睡眠時間は平均2時間。本業である原稿書きもままならず、経済的に回らないという本末転倒な生き方を続けてきた。金にならない選挙取材人生によって家族にも散々迷惑をかけてきた彼は、「この生き方もそろそろ潮時」と参院選の最終日に引退を口にする。「なぜ君は総理大臣になれないのか」の大島新がプロデューサーを務め、DARTHREIDER率いるバンド・The Bassons(ベーソンズ)が音楽を担当した。

畠山は「候補者は民主主義社会の宝です。選挙ほど面白くて愛おしい人間の営みはありません。きっと、誰も観たことがない映画になっているのではないでしょうか。ぜひ観てください」とコメント。前田は「寝食を忘れ、収支もそっちのけ、吸い寄せられるように選挙現場に通う畠山理仁さんは、『選挙ほど面白いものはない!』と断言します。本当にそうなのだとしたら、その面白さを見てみたい!と思い、畠山さんの肩越しにカメラを据えることにしました」とつづった。

「NO 選挙,NO LIFE」は東京・ポレポレ東中野ほか全国で順次公開。なお本作は、フジテレビ「NONFIX」で放送された48分版の長尺映画版となる。

畠山理仁 コメント

選挙取材にハズレなし。選挙を観ると元気になる。これが四半世紀近く「候補者全員取材」を信条としてきた私の感想です。
実際に多くの候補者に会うと「ポスターだけではわからないこと」や「有権者との交流が候補者を育てる」ことがわかります。パワフルな候補者からは「自分ももっと自由に生きていいんだ」と大きな勇気をもらえます。
候補者は民主主義社会の宝です。選挙ほど面白くて愛おしい人間の営みはありません。きっと、誰も観たことがない映画になっているのではないでしょうか。ぜひ観てください。

前田亜紀 コメント

寝食を忘れ、収支もそっちのけ、吸い寄せられるように選挙現場に通う畠山理仁さんは、「選挙ほど面白いものはない!」と断言します。本当にそうなのだとしたら、その面白さを見てみたい!と思い、畠山さんの肩越しにカメラを据えることにしました。
さて、そこに映るのは、知られざる選挙の魅力か、それともクレイジーなライターの生き様か。
ぜひ本作でご確認ください。
「世の中に決まったことなんてない」ことが分かります。

大島新 コメント

本作は選挙の魅力や醍醐味を描いた映画ですが、もう一つのテーマは人間の「ピュアさ」だと思っています。ピュアの塊のような畠山さんの肩越しに映る候補者には、ピュアな人と、そうとは思えない人がいます。そうしたことが露わになった理由は、取材をしたのがこれまたピュアな前田亜紀監督だからです。人はいつまで目の輝きを失わずにいられるのか。そんなことを考えるきっかけになれば、うれしいです。

(c)ネツゲン