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カタールW杯での歴史的勝利から今度は敵地ドイツで! 森保監督「個とチームのレベルアップ、戦術の共有と幅を」

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浅野拓磨 (C)スエイシナオヨシ

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『カタールワールドカップ2022』第1戦での歴史的勝利から8か月半、今度は敵地でドイツと対峙する。8月31日、SAMURAI BLUE(日本代表)のメンバーが発表された。メンバー発表記者会見に出席した山本昌邦ナショナルチームダイレクター(NTD)と森保一監督は、次のように抱負を語った。

山本NTD「2026年を目指すチームとして初めての海外遠征。素晴らしい2チームと対戦できるので、成長につなげていきたい。『W杯2次予選』、年明けには『アジアカップ』が控える中いい形で海外遠征を終えたい。欧州のシーズンは開幕したばかりで大変な時期だが、スタッフ、関係者の努力もあり、いい形で迎えられる。サポーターも期待していると思うので、期待に応えられるようなワクワクした試合をしたい」

森保監督「今回9月の代表戦では欧州でドイツ、トルコと戦わせてもらうが、非常に強い相手と試合をさせてもらえることをありがたく思う。日本ではなくアウェイで戦うことになるが、難しいアウェイの中、個のレベルアップ、チームのレベルアップ、チームとしての戦術の共有と幅が広がるように2試合を戦っていきたい。現地、そして日本で応援してくださる方を喜ぶ笑顔にするために勝利を目指していきたいと思う」

森保一監督

SAMURAI BLUE(日本代表)のメンバーは以下の通り。

【GK】
シュミット・ダニエル(シントトロイデンVV/ベルギー)13試合11失点
中村航輔(ポルティモネンセ/ポルトガル)7試合9失点
大迫敬介(サンフレッチェ広島)4試合4失点

【DF】
谷口彰悟(アルラヤンSC/カタール)18試合1得点
板倉滉(ボルシアMG/ドイツ)20試合1得点
森下龍矢(名古屋グランパス)1試合0得点
町田浩樹(ユニオン・サンジロワーズ/ベルギー) 0試合0得点
※毎熊晟矢(セレッソ大阪)0試合0得点
冨安健洋(アーセナル/イングランド)32試合1得点
伊藤洋輝(VfBシュツットガルト/ドイツ)10試合1得点
橋岡大樹(シントトロイデンVV/ベルギー)3試合0得点
菅原由勢(AZアルクマール/オランダ)5試合0得点

【MF/FW】
遠藤航(リバプールFC/イングランド)50試合2得点
伊東純也(スタッド・ランス/フランス)45試合10得点
浅野拓磨(VfLボーフム/ドイツ)44試合8得点
古橋亨梧(セルティック/スコットランド)18試合4得点
守田英正(スポルティングCP/ポルトガル) 24試合2得点
鎌田大地(SSラツィオ/イタリア)29試合6得点
三笘薫(ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC/イングランド)17試合7得点
前田大然(セルティック/スコットランド)12試合3得点
堂安律(SCフライブルク/ドイツ)37試合6得点
伊藤敦樹(浦和レッズ)1試合0得点
上田綺世(フェイエノールト/オランダ)15試合1得点
田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ/ドイツ)19試合3得点
中村敬斗(LASK/オーストリア)2試合1得点
久保建英(レアル・ソシエダ/スペイン) 25試合2得点
※=初選出。各選手の試合数・得点数(失点数)は国際Aマッチでの数字。

大迫勇也と南野拓実、小川航基といった結果を残している前線のメンバーが外れた理由を問われると、指揮官はこう答えた。
「名前が挙がった選手がいい状態なのは把握している。判断材料はひとつではない。これまでの活動と今回の活動、そして『アジア2次予選』、『アジアカップ』という未来のことを総合的に考えて決めさせてもらった」

『カタールW杯』初戦では終盤に超攻撃的システムで勝負に出たが、今回ドイツにどのように戦うか質問されると、森保監督はこのように意気込んだ。
「我々がボールを握ってゲームをコントロールしたいというのは目指さないといけないが『W杯』の戦いを踏まえて、ドイツは間違いなく強いと選手たちも再確認した。今度対戦するドイツも間違いなく強い。攻撃も守備も個人もチームもチャレンジしないといけない。ボールを握りたいが、すべてがひっくり返って我々が完全に支配して戦えるわけではない。『W杯』ではいい守備からいい攻撃で最後試合をモノにできた。我々はどうやって勝てたかは忘れず、ボールを支配するパーセンテージを少しでも積み上げられるようにしていきたい」

『W杯』と異なり、吉田麻也や長友佑都といったベテランが不在の中でのチャレンジだと指摘されると。
「おっしゃる通り。また大きなチャレンジとなる貴重な試合をさせてもらえる。『W杯』が終わって、選手は一様に『ドイツが一番強かった』と口にしていた。世界トップ基準のドイツとドイツの地で戦えるのは、すべてにおいてレベルアップにつながる。もちろん厳しい戦いになるが、勝つという目標を掲げて試合に挑みたい」

森保監督は負傷が気になる久保の現状についても言及した。
「我々もレアル・ソシエダのメディカルスタッフと連絡を取って、代表戦でプレーするのは問題ないという報告を受けているので招集した。ただ人間の身体のことなので、今週のゲームなどでコンディションが変化したらまた考えたい」

久保建英 (C)スエイシナオヨシ

初選出の毎熊の評価も明かした。
「チームでのパフォーマンスがいいのと、我々のチームでSBは日本代表として戦力となり得る幅を広げていきたいと思っている中、Jリーグで活躍していて、存在感を示している毎熊選手を選ばせもらった」

今回よりテクニカルスタッフに若林大智が加わった点について、NTDと監督は以下のようにコメントした。
山本NTD「若林さんが今回の遠征からテクニカルスタッフに入ってもらって、ボリュームと質が上がる。彼はセビージャで何度も欧州王者になり、さまざまな監督と欧州トップレベルで仕事をしてきた。『W杯』でこれまで以上の成績を目指すことを考えると、決勝トーナメントの分析は非常に大事になる。そのスタートが今回の遠征。監督とも何度も会ってもらい、チームにいい影響を与えてもらえると確信している」

森保監督「彼がスペインで経験したこと、セビージャで『ヨーロッパリーグ』を取っている。世界トップ基準、世界トップの情報を持っている彼がテクニカルスタッフとして我々の一員に加わってくれるのは戦力アップになる。基本的にスタッフは日本から世界を見て世界を勝っていこうと日々準備をしているが、世界の舞台で戦ってきたスタッフが入ってくれることで自分たちとは違うノウハウを持っているかもしれないので、お互いに生かしてチーム力を上げていきたい。日本にもたくさん優秀なテクニカルスタッフはいるので、彼が来てくれることによって、日々レベルアップに励むテクニカルスタップのプラスになるのではと思う」

(写真左より)山本昌邦ナショナルチームダイレクター、森保一監督

『国際親善試合』ドイツ代表×日本代表は9月9日(土)・フォルクスワーゲン・アレーナ(ドイツ・ヴォルフスブルク)、『キリンチャレンジカップ2023』日本代表×トルコ代表は9月12日(火)・セゲカ・アレーナ(ベルギー・ゲンク)にてキックオフ。ドイツ戦の模様はNHK総合、トルコ戦は日本テレビ系にて生中継。

取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)

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