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優れた戯曲のリメイク公演!ala Collectionシリーズvol.14『フートボールの時間』

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ala Collectionシリーズvol.14『フートボールの時間』チラシ

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2023年10月18日(水)から、ala Collectionシリーズvol.14『フートボールの時間』が可児市文化創造センターala・小劇場にて上演される。

ala Collectionシリーズとは、第一線で活躍するキャスト・スタッフが可児市に約1ヶ月半滞在しながら質の高い演劇作品を創作し、その作品を可児市から東京、そして全国に向けて発信するプロジェクト。アーティスト・イン・レジデンスの特色を活かし、公募による30名程の市民サポーターによって、プロの創作現場が支えられている。キャストやスタッフに対し、ビュッフェでのおもてなしや自宅で採れた野菜・米などの差し入れ、関連企画での広報活動など、徹底したホスピタリティが特徴だ。

本シリーズ14回目となる今作『フートボールの時間』は、2018年に開催された第64回全国高等学校演劇大会で最優秀賞に選ばれた丸亀高等学校演劇部による作品を、演劇界で注目を浴びる瀬戸山美咲が潤色・演出したリメイク作品。現実の事象を通して社会と人間の関係を描くことに長けた劇作家の手により、ジェンダーという物語の主軸を大切に、当時の社会状況や人々の生活に着目しながら、現代へと通じる伏線が盛り込まれることで、より重層的な物語として提示されることだろう。

撮影:大正8年11月8日

大正時代に丸亀高等学校の前身のひとつ、丸亀高等女学校の学生らがはじける笑顔でボールを蹴っている一枚の写真がこの作品の基になっている。良妻賢母になることが女性の理想とされ、男尊女卑が当たり前だったこの時代。フートボール(サッカー)に魅せられ、活動する女学生たちに対して、「女が足を広げてボールを蹴るなんて、はしたない」と先生や家族、婚約者などから活動をやめるよう勧められる。自分の好きなこと、やりたいことが、ただ女性という理由だけで咎められてしまう。周りの人々からの度重なる非難によって想い悩みながらも、明るく仲間と共に前へと歩みを進める女学生たちの姿が「観る者」の心を打つ。

約100年前に撮られた、女学生が笑顔でボールを蹴っているその写真から、丸亀は「日本女子サッカーの発祥の地」といわれるようになった。今でこそ<なでしこジャパン>として国民から愛される日本女子サッカー界。彼女らが見た夢は、100年後の現在、<なでしこジャパン>に代表されるように女性が気兼ねなく取り組める競技として見事に成就した。「作品を通じて、彼女らが見た夢を、より多くの方々に届けていきたい。そして彼女たちのように夢を持って今を生き、未来につなげていきたい」という想いが込められている今作から受け取れるメッセージは多いに違いない。

<公演情報>
ala Collectionシリーズvol.14『フートボールの時間』

作:豊嶋了子と丸高演劇部
潤色・演出:瀬戸山美咲

出演:
堺小春
井上向日葵
おかやまはじめ
近江谷太朗
林田麻里
谷川清夏
庄司ゆらの
桜木雅
北原日菜乃

主催:公益財団法人可児市文化芸術振興団

【可児公演】
2023年10月18日(水)~22日(日)
会場:可児市文化創造センターala・小劇場

【東京公演】
2023年10月26日(水)~11月1日(日)
会場:吉祥寺シアター

【丸亀公演】
2023年11月7日(火)
会場:香川県・丸亀市綾歌総合文化会館・大ホール

【四日市公演】
2023年11月11日(土)
会場:三重県・四日市市文化会館・第2ホール

【豊田公演】
2023年11月12日(日)
会場:愛知県・豊田市民文化会館・小ホール

【佐野公演】
2023年11月16日(木)・17日(金)
会場:栃木県・佐野市文化会館・大ホール

【さいたま公演】
2023年11月1918日(日)
会場:埼玉県・さいたま市文化センター豊田市民文化会館・小ホール

チケット情報

可児市文化創造センター公式サイト
https://www.kpac.or.jp/ala/

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