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倉持裕×杉原邦生、注目の初タッグで送る青春ファンタジー『SHELL』11月上演

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KAAT「SHELL」メインビジュアル

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KAAT神奈川芸術劇場プロデュース 『SHELL』が、2023年11月11日(土)に上演される。

倉持裕(作)と杉原邦生(演出)の初タッグが注目のこの作品は、現代を舞台に特異な人間が存在する不思議な世界を描く青春ファンタジー。小劇場の劇団からキャリアをスタートした倉持は、舞台の脚本・演出にとどまらずテレビドラマの脚本も手がけるなど、近年その活躍の場を広げている不思議な世界観が魅力の戯曲家。プロデュース公演カンパニーKUNIOで活動する杉原は、『オイディプスREXXX』('18)、『オレステスとピュラデス』('20)といったKAAT神奈川芸術劇場プロデュース公演ほか、COCOON PRODUCTION 2022 / NINAGAGWA MEMORIAL『パンドラの鐘』('22)、ホリプロ『血の婚礼』('22)、今年8月の歌舞伎座『新・水滸伝』、上演中の木ノ下歌舞伎『勧進帳』を手がけるなど、今最も精力的に活動する演出家だ。

主人公の高校生キャストには、2012年の女優デビューから注目作に次々出演し注目を集める石井杏奈、集英社「Seventeen」の専属モデルとしてティーンエイジャーに支持され女優としても活躍の場を広げる秋田汐梨、コンスタントに映画・TVドラマ・舞台に出演し今年芸能生活30周年を迎える岡田義徳らが名を連ねる。

KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『SHELL』キャスト

話題のZ世代が集結していることにも注目されるこの舞台。音楽を手がける新進気鋭の20歳若手音楽家・原口沙輔の初めての舞台音楽参加は、演出の杉原によるラブコールがきっかけで実現したコラボ。また、公演メインビジュアルのイラストは、様々なアーティストのMVを手掛け、多岐にわたる活躍をみせる、今、最も話題のクリエイター・藍にいなが手掛ける。

長塚圭史芸術監督のもと、KAAT神奈川芸術劇場プロデュースとして3年目となる2023-2024メインシーズン最初のホール公演として上演される本作。シーズンタイトルとして挙げられている「貌(かたち)」に対し長塚は「目に見える「かたち」、触れて確かめる「かたち」、聞こえてくる「かたち」もあるかもしれません。(中略)あくまで「かたち」に過ぎないのに。けれど抗い難く「かたち」に囚われるのが人間です。」と話す。

人間の「貌(かたち)」とは何かをめぐる新作公演は、11月11日(土)〜26日(日)の期間、KAAT神奈川芸術劇場<ホール>にて上演される。チケットの一般発売は9月9日(土)より。

【あらすじ】
とある高校の放課後の教室。そこには生徒の未羽(みう)、希穂(きほ)、咲斗(さくと)と数名の友達たち。彼らは、突然学校に来なくなった松田先生について、そしてこの学校の問題について度々話し合っている。
ある日、未羽は通りがかったビルからマネキンが落ちてくる現場に遭遇する。そのマネキンを抱きかかえていたのは中年男の高木だが、未羽には高木でもあり希穂の顔にも見えるという不思議な体験をする。同じ人間がいくつもの<顔>を持っている。それは、一部の者だけが知っている世界だったのだが、未羽にはそれを見抜く力があった。
希穂たち以外にも、いくつもの<顔>をもっている人々が分かる未羽。様々な登場人物たちがうごめく中で、顔を見抜けて「絶対他者」を繋げてしまう未羽、顔を持つ人々、そして全く分からない人々との間に、摩擦が生じていく…

【作:倉持裕コメント全文】
KAATより「『貌=かたち』というテーマで若者たちを主人公にした話」というお題を頂き、いくつか提案したところ、おそらく最も想像がつかないという理由で、この『SHELL』という物語が選ばれた。それは一言で言うと、姿かたちを変えながら生きている若者と、それを見破ることができる若者の話である。
こちらで提案しておきながら自分でも展開が想像できなかったため、執筆はとても苦労したが、芸術監督の長塚さん、演出の杉原さん、KAATのスタッフの皆さんからご意見を頂きながら何度も書き直すうち、この奇妙な物語の向かうべき場所がはっきり見えてきた。
苦労のかいあって、何にも似てない、どこにもない話ができた。
現実ではありえない状況に置かれた主人公たちの心境を想像する作業は楽しかった。
今のところ文字の塊にすぎないこの異様な世界が、杉原さん始め、キャスト、スタッフの力によってどんな「かたち」を獲得するのか、非常に楽しみだ。

【演出:杉原邦生コメント全文】
劇作家との新作づくりは毎回刺激に充ち溢れています。作家の描き出す〈言葉〉、その〈言葉〉たちによって立ち上がる〈物語〉、そしてその〈物語〉から湧き出てくるイメージ―――まさに〈演劇〉が生み出されるその最初の瞬間に立ち会えているような、驚きと興奮と喜びがあるからです。初顔合わせとなる倉持裕さんとディスカッションを重ね、本を練り上げていく作業も、やはり刺激に充ち溢れています。
今回の作品は、誰しもそれぞれ持っている幾つもの〈顔〉とその役割についての物語です。そしてこの物語が、蒼あおき時期ときの只中にいる高校生の視点で描かれることで、その切実さはさらに色濃く迫ってくるように思います。その切実さが現代社会へ投げかける“問い”は決して小さくない意味を持つんじゃないか、そんな気がしています。
KAAT神奈川芸術劇場<ホール>のダイナミックな劇場空間で、フレッシュかつエネルギッシュなキャスト&スタッフと共に、観る者の身体に刻まれるような強烈な演劇体験を創造したいと思っています。

【音楽:原口沙輔コメント全文】
実を言うと、演劇や映画などは苦手です。
嫌いという意味ではなく、むしろその逆で、作品を観ている最中から様々な感情が胸に突き刺さり、しばらくその余韻に支配されてしまうのです。どうにかその感情を音や言葉、音階などで表現できないかと思い、他のことが手につかなくなってしまうのです。
今回、音楽制作のオファーをいただき、脚本を読ませていただいた後、もう既にこの作品が頭から離れず、その世界にまるで自分も居るかのような気分になっています。その余韻や感情や世界観を遂に自分の頭から外に出せる。それを最高の形で皆さんにお届けできるよう腕によりをかけるつもりです。
この度はお声がけいただき本当にありがとうございます。好きになった作品に直接音を付けられる機会をいただけてとても嬉しく思っています。

<公演情報>
KAAT神奈川芸術劇場プロデュース
『SHELL』

作:倉持裕
演出:杉原邦生
音楽:原口沙輔

出演: 石井杏奈 秋田汐梨
石川雷蔵 水島麻理奈 成海花音 北川雅 上杉柚葉 キクチカンキ 香月彩里
近藤頌利 笠島智 原扶貴子
岡田義徳 ほか

【神奈川公演】
2023年11月11日(土)~26日(日)
会場:KAAT神奈川芸術劇場<ホール>

【京都公演】
2023年12月9日(土)・10日(日)
会場:京都芸術劇場 春秋座

チケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2345581

公式サイト
https://www.kaat.jp/d/shell

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