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版画家・棟方志功の大回顧展『棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ』10月6日より開催

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《飛神(とびがみ)の柵》1968年 棟方志功記念館

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東京国立近代美術館では、2023年10月6日(金)より、『棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ』が開催される。「世界のムナカタ」として国際的な評価を得た版画家・棟方志功(1903-1975)の生誕120年を記念して開催される大回顧展だ。

分厚い瓶底眼鏡に、愛嬌のある笑顔。一転、制作時には鬼気迫る迫力で版木に覆いかぶさり、一心不乱に彫刻刀を動かす棟方志功の姿は、一定の年齢以上の人なら懐かしく思い出せるかもしれない。生前の棟方はテレビなどでもお馴染みの、お茶の間の人気者だったのだ。

1903(明治36)年、青森市に生まれ、文芸雑誌『白樺』に掲載されたゴッホの《向日葵》に感動した棟方は、油彩画家になることをめざして上京。東京では活動の中心を油彩画から版画に移し、柳宗悦の民藝運動などと緊密の関係しながら活躍する。第二次世界大戦中は富山に疎開、戦後は第3回サンパウロ・ビエンナーレで版画部門最高賞、第28回ベネツィア・ビエンナーレで国際版画大賞を受賞して、「世界のムナカタ」となっていった。

そんな棟方志功の初期から晩年までの作品を、青森、東京、富山と、彼が暮らした土地をたどりながら一望する同展では、書や本の装画、包装紙のような商業デザインや壁画など、優れたタデザイナーとしての側面も紹介。さらに、映画やテレビ、ラジオへの出演など様々なメディアでの活動も加えて、「近寄りがたい」という従来のイメージを覆した、棟方志功の親しみやすい芸術家像にも迫っていく。

注目作は五島美術館蔵の《幾利壽當頌耶蘇十二使徒屛風》(1953年)と、躅飛山光徳寺蔵の《華厳松》(1944年)。前者は縦3mの巨大な屏風で約60年ぶりの展示、後者はほとんど寺外で公開されることのなかった倭画の傑作で、非公開の裏面とあわせて展示する。

<開催情報>
『生誕 120 年 棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ』

会期:2023年10月6日(金)~12月3日(日)
会場:東京国立近代美術館 1F 企画展ギャラリー
時間:10:00~17:00、金土は20:00まで(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜(10月9日は開館)、10月10日(火)
料金:一般1,800円 大学1,200円 高校700円
公式サイト:
https://www.munakata-shiko2023.jp/

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