「キリエのうた」岩井俊二が編集を手がけた新予告、巨大ギター囲むポスターも
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「キリエのうた」ポスタービジュアル
岩井俊二が監督を務める映画「キリエのうた」のポスタービジュアルとディレクターズカット版予告が解禁された。
本作は、歌うことでしか“声”を出せない住所不定の路上ミュージシャン・キリエが主人公の物語。男女4人の人生が、別れと出会いを繰り返しながら交差していくさまが描かれる。アイナ・ジ・エンドがキリエを演じ、松村北斗(SixTONES)がいなくなった恋人を想う夏彦役、黒木華が小学校の教員・フミ、広瀬すずが名前も過去も捨てたイッコ役で参加した。
ポスタービジュアルのデザインを手がけたのは、アートディレクター・吉田ユニ。撮影は濱田英明が担った。ビジュアルには、テーブルやイスなどの古い家具を組み合わせ制作された全長5mのギターを、キリエ、夏彦、フミ、イッコが取り囲むさまが捉えられている。吉田、濱田のコメントは下記の通り。
YouTubeで解禁されたディレクターズカット版予告は、岩井が編集したもの。カフェでキリエが楽曲「名前のない街」を歌唱する姿や、キリエとイッコが真っ白な雪景色に寝転ぶさまなどが映し出された。
「キリエのうた」は、10月13日より全国でロードショー。
吉田ユニ コメント
“キリエのうた”を中心に繰り広げられるストーリーなので、キリエがいつも抱えているギターをモチーフにして、そこにみんなが集まっているようなイメージにしました。ギターを構成するのは、海に放流されていたような、朽ちたような、儚い印象が残る家具なのですが、それらが集まって大きなものになり、どこか強さが感じられるビジュアルになったらいなと思って考えました。家具などの中に、ドライフラワーなども入れて少し動きを出したり、蔦でギターの弦を表現しています。
濱田英明 コメント
キャストのみなさんがセットに入った瞬間、それぞれの役の姿になったのを見て、きっとよいポスターになると確信しました。そして、それを期待していたので撮影はとてもやりやすかったです。はじめにユニさんからイメージイラストをいただいた時は、実際にどうやってセットが作られるのか想像ができないほどだったのですが、スタジオに行くとほぼその通りのものが出来上がっていました。その完成度と再現性に驚いています。
(c)2023 Kyrie Film Band