“漆黒の美学”を堪能! 特集上映「ニッポン・ノワールII」が渋谷で開催中
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「ニッポン・ノワールII」
東京のシネマヴェーラ渋谷で特集上映「ニッポン・ノワールII」が2月1日(金)まで開催されている。昨年3月に行なわれた企画の第2弾で、タイトルの通り、日本で生まれたノワール映画の秀作・レア作品を集めた特集だ。
現在も多くの映画ファンを魅了し続けている“フィルム・ノワール”は、第二次世界大戦中(もしくはそれよりも前)に製作された犯罪映画を戦後、そう呼称し再発見するところから始まった。多くは白黒で撮影された犯罪、もしくはそれに類する題材を扱った作品で、刑事や探偵、魅惑的な女性、ギャングが登場し、限られた予算や短い撮影期間を逆手にとったシンプルな語りや新たなアイデアで物語が語られ、その多くが悲劇的か“にがみ”を感じさせる結末で締めくくられる。
闇の世界でうごめく人々、クールな世界観、退廃的なドラマは世界中の映画ファンを魅了し、その余波はアメリカからフランス、香港、そして日本にも伝わり、数多くのノワール映画が製作された。
今回の特集は、1950~60年代に日本で製作された“ニッポン・ノワール”を上映するもの。マキノ雅弘監督が宝田明を主演に迎えた『恐怖の逃亡』や、蔵原惟繕監督が裏社会に生きる男たちを描いた『霧の中の男』、二谷英明が組織に潜入する捜査官に扮したアクション『野獣の門』、若松孝二監督、大和屋竺脚本の『裸の銃弾』、名脇役として知られる殿山泰司が主演を務める『野獣群』など全23本が揃う。
「ニッポン・ノワールII」
・35ミリ上映
『姿なき目撃者』
『恐怖の逃亡』
『霧の中の男』
『昭和刑事物語 俺にまかせろ』
『特捜班5号』
『四万人の目撃者』
『白い粉の恐怖』
『犯罪6号地』
『犯行現場』
『野獣の門』
『殺人者〈ころし〉を追え』
『左ききの狙撃者 東京湾』
『その口紅が憎い』
『裏切りの暗黒街』
『裸の銃弾』
『影の爪』
・16ミリ上映
『黒い傷あとのブルース』
『黒と赤の花びら』
・デジタル上映
『死の十字路』
『警察官』
『殺人と拳銃』
『野獣群』
『女の決闘』
シネマヴェーラ渋谷にて2月1日(金)まで開催中
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