Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
ぴあ 総合TOP > ぴあ映画 > 「母のような女性を描いた」『バーナデット ママは行方不明』リンクレイター監督インタビュー動画が到着

「母のような女性を描いた」『バーナデット ママは行方不明』リンクレイター監督インタビュー動画が到着

映画

ニュース

ぴあ

『バーナデット ママは行方不明』 (C) 2019 ANNAPURNA PICTURES, LLC. All Rights Reserved.

続きを読む

9月22日(金)公開の映画『バーナデット ママは行方不明』より、リチャード・リンクレイター監督のインタビュー映像が解禁された。

本作は、『6才のボクが、大人になるまで。』などで知られるリチャード・リンクレイター監督が、アメリカの作家マリア・センプルによる小説『バーナデットをさがせ!』を映画化。極度の人間嫌いな主婦バーナデットが、ある事件をきっかけに平穏な暮らしを捨て、南極へ旅立つ様を描く。元々原作の大ファンだったというオスカー俳優、ケイト・ブランシェットがバーナデットを演じる。

出産を機に仕事を引退しキャリアを投げ打って家庭に入った女性、天才カリスマ建築士バーナデッドに焦点を当てている本作。リンクレイターは、バーナデットに自身の母を重ねて見たという。「自分の母が妥協するのを見てきた。母の時代は子育て優先でキャリアは後回しだった。母には夢があったのに、自分たちが邪魔してる気がした」と現代よりもさらに、女性が仕事と家庭を両立させることが難しかった時代に見た母について語り、「母のような女性を本作で描いたんだ」と明かした。

危うい状態で生まれた子供だったからこそ、余計に子離れができないバーナデットだが、同時にリンクレイターは彼女のことを「親としてはいい心がけだ。自分がこの世に送り出した小さな人間が無事に育つように守るのは、親として当然のことだからね」とし、続けて「でもいつまでそれを続けられる? いずれその子は社会に出ていくことになり、親は自分の道を歩むことになる。これは彼女が自分を再発見する物語だ」と語る。

リンクレイターが母にそう望んだように、本作ではバーナデットは夢の続きに向かって飛び出していく。ビリー・クラダップ演じる夫エルジーは、バーナデットと同様に優秀で、常に仕事に夢中だ。かといって、妻や子供に愛情を注いでいないわけではなく、家族三人円満ではある。

しかし、エルジーとバーナデットの間には本人たちも気づけないほどの深い溝が生まれていた。リンクレイターは「関係が長くなるとマンネリ化してしまって、相手のことをあまりよく見なくなる。子供や仕事のことで頭がいっぱいになってしまって、以前のように心が通じ合わなくなる。彼女を救う方法についての解釈がまったく違う」とすれ違う夫婦について語り、「でもふたりには許し合う心がある。自分にとって大事なことを再確認する。人生の試練として誰もが経験することだよ。厳しい試練だけど、それをどうにか乗り越え、誓いを新たにして新しい関係を築けば報われる」と加えた。

最後に日本の映画について投げかけられると「もちろん、日本映画は大好きだ。どの時代にも偉大な監督がいるし、才能ある若い監督が次々と生まれているよね。日本映画が映画業界に与える影響は大きいよ」と、日本映画ファンであることを明かし、尊敬の念を込め、締め括った。

『バーナデット ママは行方不明』リチャード・リンクレイター監督インタビュー映像

『バーナデット ママは行方不明』
9月22日(金)公開
(C) 2019 ANNAPURNA PICTURES, LLC. All Rights Reserved.