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環境問題をはじめとする様々な課題について多様な視点で考える『私たちのエコロジー』10月18日より開催

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エミリヤ・シュカルヌリーテ《沈んだ都市》2021年

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産業革命以降、特に20世紀後半に人類が地球に与えた影響は、それ以前の数万年単位の地質学的変化に匹敵するという。人類にとって喫緊の課題であるその環境危機について考えるエコロジーをテーマとする展覧会が、開館20周年を迎えた東京・六本木の森美術館で、10月18日(水)から2024年3月31日(日)まで開催される。

世界共通の課題である環境危機に対して、現代アートはどのように向き合い、私たち自身の問題として、いかに意識を喚起させてくれるのか。世界16カ国ほど、約35人の国際的なアーティストが多様な表現を展開する同展は、作品に込められたコンセプトや隠喩、素材、制作プロセスなどを来場者がひとつひとつ読み解き、ともに未来の可能性を考える機会をもたらしてくれる展覧会だ。

4章構成のうち、特に第2章の「土に還る」は、1950年代から80年代の日本におけるアートとエコロジーに焦点があてられているという。環境問題に関する展覧会は世界各地で開催されているが、高度経済成長の裏で環境汚染が問題となった日本で制作・発表されたアートを再検証するこの章は、日本という立ち位置からこの問題を見つめ直す特別な試みとなっている。

同展ではまた、展覧会のつくり方や展示の手法においても、環境を守るという意識から様々な試みが行われるそうだ。たとえば、作品というモノ自体の輸送をできるだけ減らすという観点から、作家本人を日本に招聘するという方針がとられた。その結果、作家たちが日本でのそれぞれのリサーチに基づいて新作を制作することとなり、現在の私たちが抱える問題に即した作品が誕生したという。また、身近な環境にあるものを作品の素材として再利用することや、展示デザインにおいても、リサイクル可能な素材を用いて廃棄物の削減をはかることなど、環境への配慮が心がけられているのも同展の特徴だ。

様々なバックグラウンドをもつ参加アーティストたちは、地球上の森羅万象を視野に入れつつ、より広い視点から地球資源と人間の関係を再考し、地球の未来の方向性を探っている。多彩な現代アートを通して、観る者それぞれも改めて地球の未来を考えるきっかけとなることだろう。

<開催情報>
『森美術館開館20周年記念展 私たちのエコロジー:地球という惑星を生きるために』

会期:2023年10月18日(水)~2024年3月31日(日)
会場:森美術館
時間:10:00~22:00、火曜は17:00まで(2024年1月2日、3月19日を除く) ※入館は閉館時間30分前まで
料金:平日一般2,000円、65歳以上1,700円、大高1,400円、4歳~中学800円/土日祝、一般2,200円、65歳以上1,900円、大高1,500円、4歳~中学生900円
※事前予約制(日時指定券)を導入
公式サイト:
https://www.mori.art.museum/jp

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